東北地方にある飯豊山
新潟、山形、福島の3県をまたがる広大な山。

 



飯豊山登山は、標高が高いので健脚向けの山。
この山の由来のひとつに気になっていることが、前からあった。

 



飯豊山地は、「山容飯を豊かに盛るが如き」と表現され、
これが飯豊の語源になっているとの事。

しかし、その当字に「イイデ」としたのは、なぜ?

マタギの世界では「12」
12人で山に入ると縁起が悪いので、
どうしても12人になる場合は、
山の神が増えて「13」人にすれば問題ないと言う。

そんなマタギの聖地でもある「飯豊」と、
同じ響きをもつ言霊の聖山が、アナトリア地方にある。

まずキュベレーの魅力から。

 

 

青銅器時代のキュベレー崇拝

 

ヒッタイト文明がひろがったアナトリア地方(現:トルコ)
その地域に、カズ山(トルコ語)orイダ山という名の山があり、
古代ギリシャ語では、イーデー山(イデ山)と呼ぶ。


古代、イダ山はキュベレー崇拝の地で、
ローマでは「Idaea Mater(イデーア・マーテル)」
という添え名を与えていたという。


ローマ人よりシビュラ(巫女)の言葉を集めた
「シビュラの書」(地中海)に、(大キュロス時代(BC576年)

「イーダイアー」というギリシャ神話の女性の名が登場し、
ゼウスの妻とされる。

イーダイアーの意味は、
「イーデーの」形容詞で、
「イーデー出身の女」という意味。
イーデーに住む女ということ。
※予言する巫女

そのイーデにある山の自然写真がネットにあり、
美しい妖精がいそうな森。

 



トローアス地方のイーデー山(カズ山)の自然。

氷河時代以降孤立された、豊かな固有の植物相を有しているという。ハチ

このキュベレー崇拝の霊山といわれた時代は、
「青銅器」の時代。
まだ、鉄の時代の前。

キュベレーは、鉄以前の青銅の時代に
繁栄した場所であった。


そのキュベレーには、チェケル人=海民がおり、
クレタ島にもイデ山がある。
ここもゼウス出生地。

 

※キュベレー像


ヒッタイト文明におけるミタンニ王国の女性が、
エジプトやヒッタイトなど近隣の王へ嫁がせていること。

政略結婚に、ミタンニの女性の血統が必要だった理由が、
そのキュベレーにあるのでは?

とても興味深いのは、そのミタンニの都市が
「カルケミシュ」説があり、
ヒッタイト帝国の重要都市カルケミシュの守護神となっており、

それが、クババだった。

 



「ギリシア神話に取り入れられる前の」
プリュギア語での呼び名はクババ (Kubaba) とよぶ。

そのため、「アナトリア」では、
このキュベレーを「クババ」ともよんだ。

キュベレー=クババ(こっちが古い)

紀元前2千年紀にはキュベレーはヒッタイト人およびフリ人の間で
クババ (Kubaba)、として知られるようになった。


クババの像は、手にザクロと鏡を持った威厳のある婦人の姿で描かれる。

 

元は、両性具有がキュベレーの原型という。

 



フリギアまたはハットゥシャの近くにある
紀元前6世紀中頃のキュベレー/アグディスティス像

の「両性具有像」(肝っ玉母ちゃん)

小さい妖精たち。

・・・役小角と一緒にいた前鬼、後鬼みたいだな。

 

つまりは、両性具有という像は、巨人なのだ。

で、現在のシリアにあたるが、
ここは、地雷がたくさん埋まっているため、
発掘調査は、難しいという話が木村先生の本で読めます。
(実は、当時、日本の木村先生が
カルケミシュの発掘調査を頼まれていたのだ!→実現せず)

だから、古いシリアの印章にも、
女神クババが刻まれている。(どれが・・・?)

 



古いシリアの印章。
アプラハンダ(英語版)の娘マトルンナ(Matrunna)が
女神クババ(英語版)に礼拝している。前18世紀初頭。

 

・・・えーと、
鳥人間みたいな上に魚・・・
羽がついた家紋・・・

 

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そんなクババについて、
愛をもって接してみたいと思ったが、

青銅器時代の女神なので、あまりにも古く
よくわからない。大あくび

元は、女性と男性両方をもっていた。
不老不死とは、両性具のことだろうか。

けど、当時の人類というか、人間は、
「男性、女性の区別、意識はなく、
自我もほとんど形成されていない。」

そこに自我をもたらせ、
私は、わたしだ!

それがなにか?(←とまでは言ってない)
と、唱えたのが、イエスキリストだったかどーか。(AtoZ)
でも、この話は比較的、最近になってのことだ。

男女に人類を分けたことで寿命ができ、
死と再生という世界になった。
互いに男女を分けたこと。(禁断の果実)

不和のリンゴ(黄金の林檎:不老不死)というのがあり、
トロイア戦争など伝説が多い地の伝説がある。

その場所で「パリスの審判」という神話があり、
その絵にザクロらしきものが描かれている。

 



両性だった人類から生命を育む実をもたせ、
男女の交わりで命を誕生させた。


その信仰が、クババにあたるけれど、
その思想は、なかなか受け入れられなかった。

 

 

飯豊山のふくろうと物部氏

 

さて、このイーデと同じ響きをもつ「飯豊山」と、
キュベレーとの関連はあるのか?

まったくない、とは言えないことを、
妄想で繋げる。

飯豊の山名由来は、いくつかあり、

・湯が出る=ユデ→イデ
・ご飯をもったような山で飯豊。

で、最も興味深いのは、古語で「いひとよ」の意味から、

いひとよ→いいとよ=飯豊

「いひとよ」とは、フクロウの意味。

ここで突然、飯豊がフクロウになっている話。

この飯豊山に鎮座するのは「豊受大神」
この「豊」は、イシュタルと同一とみる。

 

イシュタルもフクロウを従えている。

イシュタルは、ギリシャ神話の金星の女神。
シュメールの「イナンナ」と同じ。

世界の女神の共通は、同じように「豊饒の神」
なので、それぞれの民族が呼び名を変えているもの。

これらの女神の共通が「牛」にある。

女神が牛と関連づけられている共通点は、
日本でいう、スサノオ(牛頭天王)。

例えば、出羽三山の月山は「臥牛山」とも呼ばれているから、
月神は、角をもつ牛神と同じ。

「イイデ」とは、漢字に「井伊出」とも書かれているのがあり、
高い山のことを「イイデ」と呼ばれた話もあるのだ。

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イシュタルの像から、
獅子とフクロウとは、ヒッタイト信仰とも似ている。

この飯豊山に豊受大神を祀ったのが物部氏であることから、
葛城氏の皇女は、関係すると思う。(専門家は関係ないというが)


飯豊と同じ漢字をもつ飯豊青皇女が登場する。 (陸奥国風土記逸文)

「この山は豊受比売神の神域であった。
(履中天皇の皇女である)

飯豊青皇女が物部氏を遣わして
豊受比売神に御幣を奉納した。
それでこの山を飯豊と呼ぶようになった」

「垂仁天皇の時代に飢饉が発生し、多くの人々が死んだ。
そのため、この山を『宇惠々山』と呼ぶようになった。
後に好字に改めて豊田と呼ぶようになり、
さらにそれが変化して飯豊と呼ぶようになった」


飯豊青皇女は、女帝の先駆者ともいわれ、
神功皇后と推古天皇を繋いだという。

飯豊青皇女の故郷に、角がつく神社=スサノオ(牛)
ということになるため→角刺神社。

 



青は、翡翠の意味。

後で氏族に登場するが、
葛城氏、物部氏など奈良を治めていた元祖大和がある。

ミタンニと同じように、
葛城氏は、娘たちを天皇家に嫁がせている。

そこに入ってくる人物○○氏が、
ヒッタイト人の子孫だった可能性が?

 

 

孤独な星、地球

 

また、麓にある飯豊山神社は、「五」を貴重とする。

652年(白雉3年)、
中国から渡来した僧知道と修験道の開祖役小角が飯豊山頂に登り、
この山を飯豊と名付け、さらに飯豊山地を5神の「王子に見立てて」
一王子、二王子、三王子、四王子、五王子を飯豊山地の
祭神として祭ったのが起源とされる。

 

※飯豊山の岩

この五王子は、五子王のことで、

「越王(こしおう)」がなまったともいう。

 

越王は、日本海。

また、「5」が、鍵。


ヤマタイ国の城跡(青森県)五角形。
『紀元前に実在した津軽古代王国の謎:佐藤有文著』より。

山人は、12人。
だから、飯豊山に、五が必要だった。

 



12枚の正五角形=正十二面体。

 



だから、イシュタルである豊饒の女神(稲)を祀る。
=稲は、イナンナ。

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ここからは、スピリチャルな話なので、
そんな話もあるんだな~くらいで聞き流して下さい。

ギリシャ神話では、知恵を与えるのは、フクロウ=月神。
父神ゼウスは、「人類に火を与えるな」の方。

人間を未熟ととらえ、火を与えると勝手な道具をつくり、
核をもたらし、武器をつくり争いになる。
宇宙にそれらをもたらしたら困る。
という思いが浮かぶ。

母神である側のプロメテウスは、
そんな人類の成長を自由にさせたいと思った。

私のキューブのイメージは、こんな風に。

 



ゼウスの父(天)からの命令で、大地母神は、
地球の中に、人類の成長を留めた。
だから、カカセオを織物で編んだ。

カカセオ=大甕(オオミカ)=水の壷=真名井。
豊受=地球(子宮)

 



※正十二面体で覆われた地球のグリッドのイメージ図。

飯豊山が、イーデ山と共振して、
こんな妄想になる。


複雑だが、内宮 瀬織津姫

外宮 豊受大神。

内を外で包む。


人類の成長をみたい母なる女神は、
立方体で地球の中に人類の成長をとどめることにした。


宇宙と遮断したが、
この宇宙の結界をはった、孤独な地球にしたことはある。

人類の成長を宇宙ではなく
「地球の中にとどめた孤独な星」

と、なっていたけど、
それがもう昨年で終わったという。

物部氏の十種神宝も「十」で立方体の意味をもつ。

 



Xは、ローマ数字では「10」
ピタゴラスの三角数というのがあり、
数を三角形にすると、「10」がある。

 

世界神話の多くは「9」のクニを

平定している話が多い。

なまはげの「999」だったり。

九柱に留めている。

 

九頭竜とか。


物部氏は、罪を祓うための葦原中国を地球にもたらし、
大地に沈め、祈祷(許しを得る)ことで、
いつか宇宙とつながる柱を繋ぐために懸命だったことが、
あったのかもしれない。

 

プロメテウスは葛藤し、アトラースが肩こりになった・・・大あくび

これみると肩がこる・・・

 

 

地球を背負っているアトラース。

 


そして、牛は、石にされた。オエー

 



塩釜神社の釜
 

そして、カカセオも。

 

 

隕石が信仰になった理由

 

長くなるけど、最後に、

 

なぜ、隕石なのか。

・・・「人類が生まれたのが隕石だから」
という言い伝えを真摯に信仰している
中東の歴史には、深いものがある。→カーバ神殿。
・・・まっくろくろすけ。

古代メソポタミアの「ギルガメシュ叙事詩」に
よく隕石がでてくる。BC2600年。

(青銅器時代は紀元前3000年頃から)

天からの落下シーンがたびたび書かれており、
想像するに、

上空で巨大な岩が大爆発をおこし、
その石の破片が粉々に地上に落ちてきた。


ような出来事。
後になり、隕鉄が各地でみつかることに。

つまり、

青銅器時代と鉄の時代の大転換期に、
上空で何かがおこった。


その出来事に、ヒッタイト文明やアナトリアの歴史に、

影を落とした気がする。


カーバ神殿は「黒い石」で、
カーバは立方体の意味。

 

この隕石の形が「四角」だったという言い伝えから、
立方体=キューブ、キュベレー(クババ)へ変化した。


ここから隕石衝突→人類が生まれ、水の星となった。


人類はこの「■」の中にとどまっている、

という仮想空間に至るのだろうか・・・

 

そんなゼウスでも、

パンドラの箱の中に「希望」を残した。

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日本で、黒といえば、
アジスキタカヒコネ。

そう、味鋤さんも、隕鉄の象徴で黒だ!

飯豊山神社に祀られている神々をみれば、よくわかる。

味秬(鋤)高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)
下照姫命(したてるひめのみこと)
事代主命(ことしろぬしのみこと)
高照姫命(たかてるひめのみこと)
三井命(みいのみこと)・・・木俣神(大国主)

また、海民と塩が繋がる理由。

古い文献に、陸奥の鹽竃六所大明神
 在千賀浦 祭神一座 味耜高彦根命とある。

でも今の塩釜の祭神には、その名はない。

福島の都々古別神社から鹽竃神社へ移っている
という説もあるのだが。

今、これがシンクロしている理由は、

「古代にも同じことがあった」

そのトラウマから意識がそこに向いてしまったことを、
かえって、イシュタルやイナンナが、どうしたらよいか、
私たちに問いかけているのでは?
※イナンナは、クババの影響を受けている女神。


ヒッタイトを中心に青銅器時代が広がったが、
日本では、あまり広がらず、
青銅器と鉄は、日本は同時に入ってきている。

 



日本では、鉄が多く用いられてきたのに、
なぜ、出雲だけ、青銅を祭祀として大事に扱ってきたのだろうか。

黒曜石を交易していた縄文人がいたように、
鉱石を、「星」とみたてた思想が想像される。

そんなことで、果てしない宇宙の世界は、
どんどん光をもって大きく偉大な存在へ
変貌する過程にある。

 

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ということで、アナトリアの宇宙は、おしまい。


ここからは、ある人物を焦点に。

これらのことについて気づかせてくれたのが、
「丸子」だった。
そう、ワニ。

次は、エジプト。

忙しいね~。

つづく

 

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ちなみに、著名な、マリヤ・ギンブダス

『古ヨーロッパの神々』より

 

少し、豊饒の女神を紹介しておく。

旧石器時代というもっと古い時代の「ククテニ文化」

BC4000年頃。

ククテニ・・・印欧ヨーロッパ語族のルーツとされる文化。

(ヒッタイトとは別説)

 

 

牛の角と中にミツバチの女神の図。(三角の形象)

 

 

牛の角とミツバチと犬。

斧は、蝶のシンボル=平家の家紋になった?!

 

この頃の土偶は、菱形模様。

渦巻きもあるけれど、なぜかお腹には菱型を描く。

 

 

卍はこの頃から使われていた。

そして女神には、必ず魚がいる=ネストリウス。

※上向きの魚が何を意味するかは、あえて説明しないけどね。