ちょっと神明社はおやすみします。

さて、海の登場。

10年ぶりに訪れた七ヶ浜の深山権現。

わざわざ、海鮮丼を食べに七ヶ浜へ!飛び出すハート

主人がおいしい海鮮丼があるらしい、との情報。


の、前に七ヶ浜の多聞山のとこ。

 



ここ、いいよ~。
公園で、wi-fiが使えるってすごいですよね・・・



ここで休憩している人、けっこういます・・・

 

多聞山の展望台へいくまでの道もきれいでした。

その途中に、深山権現がありますので歩いてすぐです。

 

 

 

 

このあじさい素敵~↓

 

 

 

 

 

 

 

深山権現:被葉衣観音の由来

 

公園入口から歩いてすぐ(5、6分)かな。

深山権現へ到着。

 

 

 

「昔、代ヶ崎の浜に、見かけたことのないみすぼらしい女の修験者がやってきた。

飢えと寒さで途方にくれている様子をみて、浜のある人が気の毒に思い、
お世話することを申し出た。修験者は大喜びでその申し出を受けたが、
「庭(土間)の片隅でええがら」と言ってそこから離れようとせず
温かい食べ物や着物を差し出してもどうしたわけか固辞して受けようとしなかった。


日が経つにつれて体も回復し、家事や田仕事まで手伝うようになった。

家の人達は不思議に思ってその修験者の行動を注意してそれとなく見ていると、
流し口に布袋をさげてたまったものを食べているようであった。

その家の主人がおかしい人だと思ってある晩、
そっと起きて庭の片隅をのぞいてみたら、
修験者が仏の姿になり、後光がさしていた。

ところが、朝になってみると仏の姿は消えていた。
そしてその仏像を造り、被葉衣観音と名付けて多聞山の一番高い所に祀ったという。」

 



初めて訪れたのは10年前の晩秋。

見ず知らずの女性というのは、修験系ですと比丘尼が多いかもしれず。

宮城県南部にも多い伝説。

 

特に海側に多いので、後に弁才天や龍神と習合されます。

岩沼のおすず姫と同じなので、塩の精製技術をもっていた人たちかもしれないですね。

海の守り神として語り継がれる「海民・塩民」の伝説です。

 

 

 

 

深山権現の石碑

 


被葉衣観音(ようえかんのん)というのは、
葉衣はバラーシャ樹の葉をまとうシャバラ族の女性という意味だそう。
祓いの神様とされています。(守護してくれる人)

 

 



シャバラ族は、インドデカン高原の山間部に移住した種族で、三十三観音の一尊です。
チベットでも信仰されているものなのですが、
どのような経緯でこの伝説が伝わったかはわかりません。

 



ちなみに、「あのく」観音とよび(↑)
伊藤家が漁師さんだったので、海の守り神としてお祀りしています。

 



あのく観音は、三十三観音のひとつ。
岩の上に座って海をみる姿勢が特徴。

 

ここから階段をおりていくと、多聞天があり景色が良い所。

 

 

 

 

 

多聞山は、標高56m。
多聞天像を安置し毘沙門堂があるので多聞山とよばれるようになりました。
塩釜港、松島湾の光景が美しく、松島四大観音として知られています。

 

 



松島周辺は、縄文人がたくさん暮らしていたので貝塚もとても多い。

七ヶ浜も震災の被害にあいましたが、
今は活気が戻っています。

行き交う船の波が飛行機雲のようでここは天と地の堺がないみたい。

 



近くには、最も古いといわれる「吉田浜貝塚」があります。

(道沿いにあり)

 



気候が温暖で食物が豊富であったため、
縄文時代、約1万年前から住んでいましたが、
吉田浜貝塚は、7500年前とされます。


大和朝廷が東国征伐にやってくる古墳時代でも縄文人が住んでいたので、
狩猟の肉食中心だったのが、稲作が入ってくると野菜中心の草食になっていきます。

そのため塩分が不足してきたことで、
塩を補給するために貝を食べて摂取するようになったと言われます。
それが全国に広まったということでした。


このあたりは、ヤマトタケルが陸奥に入り海上の要衝だったと伝わっています。

 



近くに鼻節神社があり、
御釜神社の神事に行われるホンダワラの刈りは七ヶ浜が舞台となります。

その始めとして鼻節神社がありますが、猿田彦神をお祀りしているので、
猿田彦命もルーツは、元は、縄文人説でも不思議ではないですね。
イエスキリスト説が定説になっている(山伏の格好して日本へ渡来)
ということもあるのですが、なんだっていいわ。ニヤリ

 

鼻節神社の鼻節は、「花渕」という地名からきているようです。

花渕崎東海7キロ沖合の海底の岩に元々、
鼻節神社があったのですが、貞観の大震災の時、
陥没し垂水に遷宮したので、鼻節神社の奥の院であるといわれています。
(しちがはま祭事記より)

 

※花淵の海

 

 

いろんな場所からみる松島が面白いです。

 

 

多聞山からみる島は穴場と思います。

 

深山権現のある七ヶ浜を考えると、やはりここは岩沼の深山があるように、
阿武隈川を渡ってきた一族と繋がっているのではないか、と思います。

鼻節神社境内に大山祗神を祀っていますが、
深山は真山、新山など「しんざん」ともよみます。

角田と岩沼には、深山(みやま)という山名・地名が多いです。
また、深山と関係していると思われる姓名で、真山(まやま)さんという方が
宮城県に一番多いとの事。

深山権現の実態はまだよくわかりませんが、
三輪山、大神神社、三渡神などいろいろ説がありますが、
出雲に関係するオオモノヌシのような話もあります。

 

 

木の根にいっぱいいました。

 

 

海の守り神「鼻節」の伝説

 

鼻節の伝説も少し紹介。

「昔、親船が荷物を満載して花渕浜に向けて航行中に、
にわかに海が荒れておおしけとなり、波にもまれながら大根様の上を通ったら、
みしっと音がして船底に穴があき、海水が噴出したので大騒ぎになった。

早速、垢取りでみんなで水をくみ出したが、だんだん水かさが増してきた。

船頭が鼻節神社の方に向かって手を合わせて
「鼻節様、どうか助けてけさえん」と一心に拝んだら、
今まで勢いよく吹き出していた水がぴたりと止んでほっとした。

ようやく、花渕浜に着いて船底の穴がのぞいたら、
大きなアワビがしがみついていて穴を塞いていた。

この事があってから村の人たちは、鼻節神社のお祭りには、
生きたアワビをお供えするようになったと伝わえられています。

これが6月1日に行われる大根明神祭(あわび祭り)とし、
海上安全を祈願します。」

 

※海底に沈んでいた?不思議な石(鼻節神社境内)

 

おまけ-------------------------------

 



海をみながら、といってもちょっと堤防がありますけど、
ここ最近、風が冷たくて先日のような猛暑日とは違い、
あまり湿気がなかったため、日影は涼しい~。

 

 

 



気持良い風を受けながらの海鮮丼。

『浜の七光り』

七ヶ浜産の新鮮なお刺身が食べられます。

 

 

海をみながら食す!

 

 

好きな海鮮を2品選べます。

ヒラメと真鯛を選びました~。

これで900円!

 

 

お店のインスタあり。

 


他、おいしいピザ屋もあります。

ここもおすすめ!

 


夏は、七ヶ浜が楽しいかも。