寒いとテンション下がりますね~。
でも山は、造形美が広がっています。
先々週だったかな、
ニュースで樹氷が見ごろです、と言っており、
一度見に行ったことを思いだす。
まあ、こんな時だし、
寒いけどー。
体力に自身がある方は、ぜひ。
必見です。
環境問題で、いずれは(30年後)
みられなくなるとか・・・
2014年にいった蔵王樹氷です。
東北地方で樹氷が見られるのは、
標高の高い山岳地帯に限られ、
代表的なものは、
青森県八甲田山、
岩手県八幡平、
宮城県蔵王(山形蔵王より60%以上を生成)
で蔵王では宮城県側の方が広範囲でみられます。
樹氷ツアーと題して雪上車に乗って観光できるのが、
「すみかわスノーパーク」
詳しくはこちらへ。
◆みやぎ蔵王樹氷めぐり
リフト付近から10人乗りの雪上車に乗り、片道45分間走行。
けっこうガタガタ揺れて、高齢者にはきついかも。
風景は絶景で素晴らしいけどね。
(晴れていれば・・・)
大きなアオモリトドマツに250年も生きているダケカンバも見られる。
ダケカンバの寿命は200年くらいなので貴重です。
リフトより奥に向かうので、
この雪深い蔵王を観光できるのは貴重です。
樹氷は、風で運搬されてきた過冷却水滴が樹木に衝突して凍結したもの。
アオモリトドマツ(アイヌ語のトドロップが由来)
の着氷の塊は別物なのだそう。
※八幡平のトドロップ(黒い大きな実!)
アオモリトドマツは、青森県にしか生息しないというので
「青森」がついたそうだ。
蔵王にそのアオモリトドマツがどうやって
繁殖したかわからないけど、不思議な木~。
樹氷ができる条件は4つ。
・アオモリトドマツがないと樹氷はできない。
・10~15mの適度な強風(北西~西)
・適度な低温(マイナス10度~マイナス15度)
・適度な積雪量
この4つがすべて一致していないとできないのだそう。
でも、トドマツが凍らないのは、
地熱(温泉)が上がっているので0度に保たれているから。
根や幹の大部分は雪なので、0度以上なので凍らない。
樹氷化しているのは、先の方で、
「エビのシッポ(尻尾)」があるのが樹氷だという。(↑)
エビの尻尾は軽くてサラサラしているので、
触るとポロリと落ちてしまう。
エビの尻尾で遊んでいたら、
ガイドさんから
「汚染されているので樹氷の雪を食べないようにと」
そこまでひどいのかっ!
関東では雪が積もることはないので、
子供のころ、大雪が降るとうれしくて、
雪を食べたりしたけどね~・・・
九州ではもっと深刻だ。
雲仙岳の霧氷に濃度の高い水銀が含まれている。
溶かしてみると霧氷の色が濁る。
中国からくる大気汚染だ。
富士山の山頂付近も水銀が見つかった。
おそらく、樹氷もそうだろう・・・。
中国大陸は水銀を放出する大国。
風に乗ってやってくる国境を越えた大気汚染。
残念なことに、30年後は見られないというのだ!!
理由は知らんが、温暖化なのだろうか・・・
昨年は雨が降ってしまい、
すっかりモンスターがいなくなっていたこともあったそうだ。
雪のモンスター
巨大です!(右に人がいるのわかります?)
ハグしてます。
いつまでも残ってほしい風物詩です。
この時は、1月末にいったのですが、
2月後半くらいになると晴れの日が多くなるので
見ごろだそう。
■おまけ---------------------
遠刈田温泉にある刈田嶺神社は冬の間、
蔵王へは参拝ができないので、ここで祈願する習わしにいなっている。
遠刈田温泉は、岩崎金窟跡もあり、
戦国時代に坑道に熱湯が噴き出した為、
江戸時代に閉山したが、多くの鉱夫がその事故で亡くなったそうだ。
弔いのために金の観音像が安置されているという。
■東北各地の樹氷
青森県八甲田
岩手県 八幡平
秋田県阿仁 森吉山