懐かしい、鬼死骸村
2019年の9月に、行っていた。

宮城金成を越えて岩手に入るとすぐ
「鬼死骸村」があります。

さて、現在の鬼死骸村がどうなっていたか?

青森から帰って来てすぐに、
栗原の方へ行くことがあり、
ついで鬼死骸村にいってみた。

こんな時なので誰にも会わず、こそっと行って、
さっさと帰るつもりでいたが、

みっかっちゃった。キョロキョロ

なぜいつもそーなる?

■いつの間にか盛りあがっていた-------------------

鬼死骸八幡神社へ参拝していたら、
地元の人に会ってしまう。

どんなタイミングだったか話すと
ちょっと長くなるんですけどね。

今回は、今までとはひと味違う

一期一会。

最強だった・・・ニヤニヤ

 

なんでしょ、

今まであっさりしょうゆベースのラーメンが、

とんこつベースに変わった感じ。(例え方がメタボすぎ)

 

濃い。

遠くから町内会の放送をしながら
やってくる車があり、

さすがに神社前を通り過ぎるだろう、
と思ったら、駐車していた車の前で止るんですね・・・

コロナですからね、
県外ナンバーチェックされていると思っていたので。

岩手だし。

連行されるのかしら?チーン

 

こっちの気分

 

https://fortunehills.blogspot.jp/2015/01/blog-post_87.html

 

「えぞがり」と言います。(えみしではなかったが)

これは、唐桑半島にあるバス停。

 

そのまんま。

 

だから、東北は面白い。

そんなんで、落ち着かないから早く戻ろうとしたら、
男性2人が神社へ向かってやってきたのですね。

あ、参拝したかったのか、と思ったら、
おもむろに名刺を渡され、

鬼死骸村を広めている
真柴協議会の会長さん
でした。

てえーー、そっちでしたか。


てっきりコロナのことで何か言われると思った、
と言ったら、

ぜ~んぜんっ、大歓迎ですよっ!

と笑顔でおっしゃる。

おおー、
大武丸から歓迎されているみたいだ!照れ

営業マンタイプ。笑

とてもご親切に、お話を伺えました。

ありがとうございます。

 

(インパクト強いのでモノクロにしました)

 

奥州街道

鬼死骸!!ニヤニヤ

「奥州街道」ってとこがいいっ!

 

そーだよ、のこのこ、

国道4号線できたよ。


たぶん、きっかけは、「鬼滅~」の映画で「鬼死骸」という名から、
鬼ファンがたくさん来るようになったのだと思いますが。

鬼死骸村を広めるため、
たくさんグッズを作っているとの事でした。

 

 

ツアーもあるんだよ。(今はコロナで中止)


とにかく広めたい!という意気込みが伝わり、
私もそれにのっかりたいと思ったほど。

が、実際、地元の人はどう思っているのか?
わからないので、今回、意見交換会をする予定だったが、
コロナで中止になったと。

その中止の案内を

車で移動しながらやってきたところ、

私がつかまったってことです。

確かにね~、
地元の方の理解を得るのは難しいです。

あんまりふわふわな感じだと、

嫌がられる。

 

てか、ブームで終わってほしくないんだけど・・・

そんなことで今回の鬼死骸村が、
こんな風に活発になっているとは、思いませんでした。

 

 

もう国鉄バスは走ってませんが、

観光用としてこんなものが作られています。

 

涼しくなったらまた、散歩したいけど、

今は動けないね~・・・

 

 

 

バス停に地図がはってあります。

 

鬼死骸村は人口400名余り、

南北を奥州街道が貫く。

 

 

鬼死骸八幡神社入口にも看板ができてました。

 

 

明治時代まで鬼死骸村となっていたそうです。

今は真柴町になっています。

 

ただ、この八幡神社だけは、鬼死骸と名乗っています。

(これも、前はなかったと思うけどなぁ)

少し八幡神社の本殿前でお話をしてから別れたのですが、
この後、真柴市民センターまで案内され資料や少し歴史を伺ってきました。


中止なのにひょっこり参加している気分~。

青森効果!
しかも、また今回も八幡様だし。

 

 

木のストラップ。

これは、疫病退散で効きめありそうだよ!カエル

どんだけ~、大武丸のことを想ってきたことか。
小さな木のストラップだけでも、
私はうれしい。

 



初めてきた時は何でもなくて、
ひとり寂しくチャリで動いていましたが、

こんなに地元愛の強い方がいらしたとは。

一番、喜んでいるのは、大武丸でしょうね~。

 


<大武丸>は、
陸奥国の岩手山(岩鷲山、霧山)に住んでいたと
伝わる伝説上の蝦夷の首長、もしくは鬼。

とありますが、福島、宮城、岩手全土に伝わっています。

悪路王や赤頭や人首丸や、
大長丸などいろいろな呼び名があります。

 

 

 

 

■ハイヌベレにされたのは?-----------------

さて、そんな大武丸が殺害され、
埋められた地名からくる鬼死骸。

頭は鬼首へ飛び、身体は鬼石(鬼死骸村)に沈められたと。

 

 

位置関係を。

 

北:鬼死骸村の鬼石

西:鬼首温泉郷

東:石巻(牧山)

 

ハイヌベレは、大体、3つにわけるので、

三角形ができます。

 

この場合、中心は、栗原みたいです。

 

牧山と繋いだのは、同じハイヌベレ伝説と大武丸なので。

これも頭、胴体、足という3か所にわけた伝説、
ハイヌベレに基づくものです。

由来としては、最近のことだと思いますが、
鬼死骸村についてはわかりません。

ハイヌベレになった魔鬼女も、
エミシの夫婦で夫は大武丸説がある。

鬼死骸村の大武丸と「同じ部類」になります。

大武丸がハイヌヴェレになっているのはなぜか?

<ハイヌベレ>とは、
芋類栽培にもとづく。


東南アジアに起源を発し、朝鮮半島を経由し、
日本へもたらされた可能性がある。


他にはこんなものも。

青森探訪で出雲の国曳きのことを書いていましたが、
巨大な魚をつりあげ、それを島に住む太平洋諸島に分布する
「魚の島型」に分類されると。

天孫神話は、北アジアに多く分布。

ハイヌベレは、作物起源が主で、

インドネシア、メラネシア、ポリネシアから
アメリカ大陸にかけて広大な地域に分布。


さまざまな貴重な宝物を大便としてだす、
ハイヌベレという名の少女がいたのですが、

踊りの間にその宝を人々に気前よく与えていた。

ところが、村人はだんだんそのことが気味わるくなり、
踊りながらハイヌベレを生き埋めにして殺してしまった。

その後で父が娘の死体を掘りだして、
破片を一つ一つ分けて埋めた。

すると、それぞれ違う種類の芋に変わって
そのおかげで人間はそれらの芋を栽培し、
食物にして生きていくことができるようになった。


※セラム諸島のハイヌベレ。

 

※wikipedai(青い色の島がセラム諸島)


ダンナ神話(ニューヘブリデリ諸島)にも、
ココナッツの発生起源
になっていますが、

蛇の墓からココヤシが生えた食物起源になっています。

そう考えると、大武丸のルーツが海洋民族にありそうですが、
ハイヌベレがどのようにして伝わったのかは、

魔鬼女の場合、
1700年以降のもので、鬼(大武丸)は、
桓武天皇の時代、坂上田村麻呂によって征伐された
物語として語られることになります。

おそらく、この頃、神仏の信仰を広めるために、
たくさん作られたもので、

特に、京都の清水寺が最も多く
現存するお伽草紙作品のうち約1割に当たる40編に登場している
そうだ。

そのため、坂上田村麻呂が主人公とする物語が流行したと思います。

それで、このハイヌベレ神話の裏に隠された意味は、
先住民の霊的能力に関係していると思うのです。

彼らがもっている技(業)みたいなもの。
シャーマニックな部分。

 

強すぎる霊力を分散させた、

と思うのですね。

 

逆さに葬ると同じように。

で、そのモデルが、「安曇氏」と思うことがあり、

海幸彦・山幸彦です。

 

ちょっとこのへん、複雑なので後にします。

そのため、牧山に豊玉彦(大綿津見)をまつり、
唐桑半島にある御崎神社にもなぜか、合祀している

(あの蝦夷狩のバス停)


日高見神社が一緒にヤマトタケルと祀られていますが、

同じく豊玉彦。
南の海洋民族の上陸地。

まるで、ワタツミがハイヌベレにされているようだ。

また、海洋民族の特徴として、
遠い海まで航海する技術をもっていたラピタ族がおり、
彼らは「黒曜石」の交流をしていた民族だったとも言われる。

日本神話の典型、オウゲツヒメがハイヌベレになっていますが、
スサノオがオウゲツヒメをバラバラにして埋めた神話がある。

また、これらのハイヌベレ神話が伝わる意図に、

大蛇が関係するため、スサノオのハイヌベレが、

 

縄文土偶(壊して土にうめる)

とよく似ているため、

 

渡来人により、ヤマタノオロチ(大蛇退治)と変えられ、

鬼退治になってしまった。

 

と、思います。

 

元来は、豊饒の意味です。

=大地母神の言葉をうんでいる。

 

おそらく、縄文を封印してどーのこーの、

という話しは、あったと思いますが、

 

たぶん、ハイヌベレの場合、「その民俗の風習による葬り方」

があるので、敵対してません。

 

ヤマタノオロチが縄文の母神である

蛇体(爬虫類のとは違う?)とは、

 

大武丸のような村の長(たぶん女首長)の力であり、

「スサノオが自ら封印した?」ことがあったかもしれません。妄想ね。

 

それを、語り部なり、伝説にしている、と。

 

以前、青森の縄文のことで書いてましたが、

柴谷さんの話しで、

 

「宇宙の分け御霊や教えを封印したもの」

 

という事を思い出し、

 

封印させられた、

のではなく、「あえて封印した」

ことがあったらしい。

 

言霊がそうだともいうが。

 

それは、なんとなくわかる気がしますよね。

智慧がなく、欲だけのモノが操るのは、

危険とされたからです。

 

しかし、

 

西洋では、そのことを知っていて、

それを「悪」とし、ミカエルに退治させていますが、

 

別に、こっちから閉じただけである、と。


もうひとつの特徴として、

兄弟の争い神話がある。
これが関係しているのは、面白い。

以前、洪水神話でも兄弟の争いだった。

オセアニアの西インドネシア~東のポリネシアに至るが、
世界共通の神話には、ハイヌベレと兄弟の争いがあるという。


そんなことで、
ハイヌベレに関して言えば、

 

安曇氏がみえかくれする。

海人族の中の
東北にも安曇氏の痕跡があった?!

 

それがハイヌベレ神話の特徴だとしたら、

彼らは南のジョーーモン。

海洋民族だったかもー。
 

次、

妄想炸裂なんだな~。

 

<おまけ>

 

一迫の「しんこもち」