ウィグルというと、
今は、ウィグル自治区の人権問題が浮かぶと思います。

今、この時に、この観音様のことに繋がることが、
不思議なのです。

 



何かを伝えたいのかもしれないね。

中国留学時に上海は都会でもあり、
経済特区ですから、豊かな人たちが世界中から集まっていました。


あの頃は(18年前)中国が経済成長に
向かいはじめた時でして。

 

活気もあり、未来の希望に溢れていました。

だけど、私は場違いだと思いはじめ・・・ゲッソリ
とにかくレベルが高い上海でした。滝汗

でもあの経験があったから、強くなったことは言える。
SARSが流行した翌年に行ったぞ。
だから、コロナを怖がることが・・・ない。(すんまそん)

一人一人と接すると皆、中国人は親切です。
どの国もそうですが、集団や組織が、

個々の判断を食らう。

多くは、日本好きです。
南京からきたおじさんに杭州で声をかけられて、
話しをしたこともあったな~。
南京のいい所を教えてもらって、良い人だった。

留学のクラスのメンバーが多国籍で、
ラッキーなクラスでした。

日本人は女子3人、
フランス、ベトナム、ロシア、ブルガリア、韓国。

クラスの皆で飲みに行った時に、フランス人のお友達という
キルギスの女性が参加してくれて、
アメリカ人もきてたかな。

キルギスの人は、魅力的な美人さんでした。
なんと説明してよいのか、

西洋と東洋のハーフっぽい感じ。

かといってロシアの人とも違う。

キルギスを知っていると言ったら、
とても驚いていて。

キルギスを知っている人なんて、いないよ!って。

 

日本人は、皆、知っていたので、

キルギスからなんて珍しいね~と話していました。

 

日本が大好きで、日本の友達がほしかったと言ってました。
キルギス人もウイグル自治区にはたくさん住んでます。

そんなことを若い時に経験すると、
今起こっている世界は、破滅に向かっているようにみえる。

 

どうしたものか。
でも、何もできない・・・


とてつもない巨大な万里の壁は、
太平洋の海を拒絶する壁と同じだった。

分断が悲劇を生む。
石巻で痛感したことです。

 



■生身観世音菩薩---------------------

 

さて、横川如来尊へ。

 

このお寺は、雄勝町へ向かう途中に看板で発見。

主人が、このお寺が気になっていたという。

 

 

 

 

 




なので、途中下車して参拝しました。

 



看板によれば

『観世音菩薩は今を去る二千二百余年前、
現在の中華民国新疆省ウイグル南部の
コータンに時の興林国妙荘王の第三王女として御誕生、


妙善姫と名づけられ、容姿端麗にして天資聡明、
王の寵愛を一身に受け、行く行く王はその女婿に王位を
継承させようと期待していたが、

姫は幼時より仏法に帰依し、
長ずるに従い益々修行に励み、為に父王の逆鱗にふれ、
幾度か苛酷な迫害を受けられたがよくそれらを克服され、
うら若くして出家得道にはげまれ、遂に菩薩道を成就
なされたのであります。

 



従来観世音菩薩の縁起に関しては、
ほとんど詳らかにされておらず、

この度、中国を主とする文献、
資料などにより、その由来を明らかにすると共に、
姫があらゆる御修行の後、昇天入寂され、

観世音菩薩として成道された瞬間の御姿を
ここにはじめて彫像化し、生身観世音菩薩と尊称申し上げ、
謹んで菩提寺山頂に奉納するものであります。


願わくば、この生身観世音菩薩建立による御仏の御加護により、
あまねく有縁、無縁の霊が安らかに成仏されると共に、


とかく物質万能、精神面がおろそかにされがちな今日、
広く世の人々が観世音菩薩に対する認識を新たにされて、


一層の信仰を深められ、一家の安泰はもとより、
社会、国家、人類の平和のために寄与することができうれば、
正に御仏の冥加と申すべきであり、
私の心から念願するところであります。』


昭和59年、4月15日

なんと!
今日ではないか・・・。

 

 

ということなので、今日中にアップしたい。

奉納された方は、東京の方です。

 

観音様は、15分くらい登った山頂にあります。
景色もちょっと良いです。

 

 

 



妙善姫は、『汝州志』という書物に
原作となるエピソードが記されており、
中国では広く受け入れられていると。

興林国は、BC250年に西域に存在したらしい。
この第三王女の由来が、日本にもたらされ、
慈母観音と習合。

 



慈航道人(じこうどうじん)
という仙人の生まれ変わりとも言われ、
クンルン(崑崙)十二大師の一人。

 

 

クンルン山脈。

 



御仏は、御影石よりなる等身大よりやや大きめ。
197センチ。

 



由来の内容をよむ限り、
今の世界情勢やウイグルと中国の問題に、
慈母観音様が繋がったとしか思えない。

中国人もチベットもウイグルも、
どんな民族であれ、

多くの人が安らかな日を過ごせることを望む。

 

 

弁天様も。

 

 

 



■悲しみをひろって------------------

この後、大川小学校へ行きました。

観音様の後にいったからなのか、
悲しみにあふれていました。

すぐ裏手に山があるんですね。

「お山に助けてもらえなかった」

と。

 

海の子がそう言うのですね。

海幸彦と、
山幸彦が。

悲しみをひろったまま、お花のところへ。

 



何も残されていない所は、
道ができ、壁ができ、
工事中の看板が多い。

 



そんな所にポツンとガーデンがあります。

 

雄勝ローズファクトリーガーデン。

 

 



何もなかったかのように、
黙々と作業をされているのですね。

 

 



花があってよかったです。

 

 

 

どうみても、顔にしかみえない。

(チン)パンジー。。。な妖精。

 



またこうして、悲しみをひろう旅は、
続いていくのだろうか。

 

 

これから花々が賑やかになる季節がきます。

 

石巻の旅は、おしまい。