つづきです。
蛯沢稲荷神社が、冠嶺明神だったこと。

■冠嶺明神(さかみね)とは------------------------

冠嶺明神(さかみね)は、
陸奥国延喜式式内社百座のうち行方郡にある八座の一座。


南相馬市鹿島区上栃窪

 

以前、冠嶺明神の「真名井の池」があったと伝わる真野のことと、
猿田彦命が降臨した立石に興味があって行った神社です。

2年前だったか、最初、間違えて②へ行ってしまい、

後になって①へ行きました。


南相馬市原町区信田沢

 

後で冠嶺神社を書きます。

③鶏足(けいそく)神社

 

もうひとつ、由来があったのです。
それが今回の稲荷神社に関係しているような気がする。

ニワタリ権現。
なぞ。

 

ということで、まず最初に訪れたのが、御刀神社(後で)

その後、鶏足神社(にわたり)→八龍神社へ。

地名は、鹿島!

 



鹿島区北海老に鎮座する鶏足神社も冠嶺神社であると称する。

おそらく、②の方の冠嶺神社を分霊したと?

 



原町区信田沢(②)の冠嶺神社のみが往古から「冠嶺神社」と称し、
神体も千年以上の歴史があるものとされたため、
当社が冠嶺神社の本社であるとされた。

 



「蛯」と「海老」の地名が気になる。
漢字は違うが、同じ冠嶺明神だというのは?

 



蛯沢稲荷神社=元は、冠嶺明神。
鹿島区「北海老」の鶏足神社=冠嶺明神。

 

 

ニワタリが、鶏?なのかどうか。

塩釜神社でも鶏の神事があると聞いたことがあり、

鶏は陽の気を一番最初に受け取ることができるから、というが。

 

多くの伝説に100に至らない話しが多いですね。

999の階段の話し(秋田のなまはげ伝承)

鶏の声で朝が来た為、千段まで階段がつくれなかった(阻止された)話しです。

 

 

光のオーブ?が映ってました。

電灯があったかな?

なんだろう。

 



 

鶏の尾に虹色オーブ。

ニワタリさんは、また後で登場しますので。

 

 

※森のあるところが、御刀神社

■山幸彦の冠嶺明神--------------------

もう少し詳しく、冠嶺明神について。

以前、ブログにも書いてましたが、
全然、読みかえしてもわからない・・・。ニヤニヤ

隼人が海幸彦の遠祖となれば、その神は、冠嶺明神ではないか?
が、ここでは弟の山幸彦の方。

 



①の冠嶺神社由来・・・少彦名命と天津彦火々出見命(ほおり=ほほでみ)を祀る。
ホホデミは、山幸彦のこと→神話では、兄が海幸彦。
母は鹿葦津姫(かしつひめ)=コノハナサクヤヒメ。

しかし、現在の祭神が、天津彦火邇邇芸命(ニニギ)になっている。
(祖神がニニギのためか)

「奥相志」によれば、天津彦火邇邇芸命・天津彦火々出見命(ホホデミ)・
八龍大明神の三座を祀るという。


ということで、山幸彦のホホデミと一緒に、
「ニニギ」を祀っている神社です。

母がコノハナサクヤヒメなので、夫のニニギを置いただけに
にすぎないのだろうか?

ご神体は、騎馬の尊像。

■八龍神社--------------------------

冠嶺神社の「奥相志」に、八大龍王を祀っていることから、
真野川そばにも龍が祀られています。(他にも八大龍王を祀る社はあります)

 



ちょっと立ち寄ってみました。
なんと、養蚕の石碑がありました。

 

※養蚕供養と大槻神社(明治時代)


南相馬は、阿波忌部の日鷲神社があるので、
これは阿波忌部の養蚕かもしれない・・・。

 

※蚕神

 

 

相馬は全てが妙見信仰にされてます。(阿波忌部を祀る日鷲神社↑)
忌部と秦氏も関係すると思うけど、詳細不明。

 



冠嶺神社も「八龍大明神」を祀ることから、
ここも、ニニギの祖である阿多隼人たち熊襲などの
九州の海民が上陸した地点かもしれません。

 

 



八大龍王近くの橋が、「薬師堂橋」でした。

 


スクナヒコとシンクロしてるね~。

真野川にかかる橋。

 



※真野川


石碑があった大槻神社は、鹿狼山を奥の院とし、
相馬妙見で新地町です。(↓)


相馬地方から仙台方面へ向かうと、新地町になります。

大槻神社のある地名が「八鹿

阿多姫の末裔がきてたのかな?


ここもウカノミタマを祀っているのです。(↓ウカノミタマのシンボル)

 


 

大槻神社に狼らしい像をみつけてブログに書いてましたが、
この神社でも阿波忌部との関係を書いていました。

寂しく建っている八龍神社でしたが、
被災したため、新しくなっています。


被災地の神々は、どんどん新しい柱に生まれ変わっています。


さて、②の冠嶺神社に戻ります。

 

 



祭神は、少彦名命のみ。
創建不詳。

「往古に起きた野火のために社殿は焼失し、その後、祠を建てて祀った。
宝永から正徳(1704年-1715年)の頃、祠官であった大田九太夫の家が絶えたため、
羽黒派修験である山覚院が代わりに祭祀を行った。」


地元の由来では、こちらの②の方が往古の冠嶺明神であると主張している様。

①より立派な神社でした。

さて、ニニギと海幸・山幸に関係する神社が冠嶺明神なのですが、
なぜか、「ニワタリ権現」が入ってくる。

この神様、ずっと謎。
今回もちょっとよくわからない。

でも、ニワがミワ説もあったり→三輪。
深山(みわorしんざん)と言う名の山は多く、
大山津見神を祀るのが多いことを考えると・・・。

また、仙台の愛子地区にある諏訪神社にもニワタリ権現が。
角田の玉垂命を祀る神社もニワタリ権現と諏訪が。

 

仙台市の泉区、二柱神社も元は、ニワタリ権現です。

志波彦命(塩釜神社)に関係していると思うのですが。
塩土爺さんでてくるしね。


諏訪神と関係するような気もしますが、よくわかりません。

■ニニギ降臨地に猿田彦命-------------------

ニニギ降臨地に共通するのは、

猿田彦が迎えていること。


いつもニニギを待っていた。
そして陸でニニギ一行を迎えるのです。

(過去に訪れた神社を紹介)

相馬から北上すると新地町→西には丸森・角田にいたる。


例えば、角田の鳥屋嶺神社(とやみね)
阿武隈川のそばにあります。

 



このあたりでも、ニニギの子孫が上陸したと思われる。

1100年以上も前に創建されたそうだ。

この神社はウガヤフキアエズ命(弟のホオリの祖)
なので、やっぱり山幸彦の方。

中央に祀り、 左に猿田彦大神、
右に宇賀美多満尊(保食神)ウカノミタマ。
の三柱の神々をお祀りしてあります。

 



また、角田には、尾山という地名に、高魂神社がありますね。
高皇産霊尊(タカミムスビ)とウガヤフキアエズ。

山幸彦と豊玉姫の間に生まれた子、玉依姫も祀る。
なので、こちらも山幸彦。

この神社と関係するのが、熱日高彦神社です。

 



ニニギとヤマトタケルなんですね。

もうここまで来ると、大御所になる。

山幸彦の祖=ニニギ

上陸した阿武隈川を挟んで鹿島神がいます。(角田の鹿島の三神)

 



これは真野と同じです。(真野川の鹿島)

 



海から真野川にそっていくと、白狼に導かれた墨虎の佐須にいたる。
ずっと探訪していた、鬼退治の話。

中央に真野ダム(猿田彦降臨地の近く)があり、 
青い線は、真野川になりますので、
真野川が注ぐ海に「鹿島」があるという事になります。

 

 

偶然なのか、真名井の泉伝承があるところは、

ダムなり石灰の発破なり(武甲山)壊されていますね。

 

※猿田彦命が降臨したと伝わる立石。

 

冠嶺神社が勧請された山は、道陸神の霊験があった山のため

 「道陸神山(現在の堂六神山)」と名付けられたという。

 

道陸神山の南麓に天の真名井の水をもって

「真野の池」という水場を設け 冠嶺神の御手洗とした。

ここでも猿田彦が先導し、ニニギが関係しているのですが、

洗礼」のような。


ニニギの天孫降臨地が九州から伝播し、
真野川と阿武隈川が舞台になっているようです。

東は渡来系の神、西は先住民(縄文)の神を置いているという
専門家の意見を参考にすると、


やはり、このあたりは、ニニギ降臨地のひとつだったと思います。

 



そうですよ。

地図に書いてみましたが、(青い矢印)

阿武隈川を挟んで、天孫系の神社。


角田も「ヒタカミの国」だった説。
※ホツマツタエによれば。

そこに、伊達政宗初陣の地とかあると、
匂うね~。真顔

 

 

 

スサノオ系の八重垣神社や、県南は、八雲神社が多いですね。

鹿島神社あるし~。

茨城県~相馬地方へ移動した山幸彦がいるわけです。
おそらく、ここに安倍氏が深く関与しているでしょう。

 



阿武隈川の蛇行しているこの場所には城壁があったようです。
安倍館(平泉)とも似ているのだ。

安達太良山や吾妻連峰も、名前の吾妻の「妻」は、
コノハナサクヤヒメを祀る「つま」神社と同じだし。

 

冠嶺の冠を「サカ」と読ますのは、酒やら坂の秦氏なんだけど、

まあ、神社は秦氏が仕掛けているので、

ぐちゃぐちゃになっているのですな~。

 

本来の神々がわからなくなっています。

出雲を隠していると思うなぁ・・・。

 

それを整える必要はあると思います。

 



なので、冠嶺明神と関係すると思われるので、
ここを通過しないと、次にいけないので。

だんだん、チーン こんな感じになる。

角田の九州をもう一度、復習しながら、
エビやらカニやらは、何であるか、を。

 


この日は雲が賑やかでした~。


つづく