すごい地層があるものですね。
秩父も山中に白亜紀時代の地層は眠っていますが、
浄土ヶ浜にはそれがよく見えます。

 



初めての上陸。
朝早くにいったのでよい散歩になりました。

 



■白亜紀宮古層群----------------

 

ちょっと地理の勉強になりそうな・・・。

 



浄土ケ浜は、三陸復興国立公園を代表する景勝地。
約300年前に宮古山常安寺七世の霊鏡和尚が
「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから
名付けられたそうです。

 

 

 

岩石に模様のようなのが見えますが、
マグマが流れた跡との事。

 



宮古層群とは田野畑村から南方の宮古市にかけての
太平洋沿岸に点々と分布する前期白亜紀(約1億1千万年前)の地層。

 



有孔虫、海綿、サンゴ、腕足類、二枚貝類、
巻貝類、頭足類、ウミユリ、ウニ、
甲殻類、魚類、石灰藻、材化石と化石が豊産することで知られ、

当時の生物相を知る上で貴重な地層であるとともに、
アンモナイトなど示準化石によって年代が明らかにされ、
日本のこの時代の標準層序となっています。


当時の日本は、現在の大陸の東沿岸域の一部であったことがうかがえ、
産出するサンゴなどの示相化石から、気候は温暖で、
サンゴ礁をとりかこむ多様な環境下で宮古層群は堆積したと考えられます。

(酸素同位体比測定により当時の平均水温は18℃とされる
、現在の平均は12℃程度)


※たのはたジオワールド
https://www.vill.tanohata.iwate.jp/geoworld/otakara/otakara_01.html




■白亜紀の大量絶滅----------------

白亜紀後半に起こったことと言えば、
大量の陸上生物50%、海洋生物75%が絶滅したという。
特に恐竜が多く絶滅したと言われ、
絶滅の原因が「隕石(小惑星)」説が有力との事。

 

(海も宇宙)

白亜紀の終わりにかけて、パンゲア大陸は完全に分裂し、
配置は異なるものの現在ある大陸と同じ構成になった。

 



まだ白亜紀は日本列島は海の中。
日本列島の誕生は、約7000万年前の白亜紀。
四万十帯、日高帯、常呂帯の付加よる。
(付加体・・・海洋プレートが海溝で大陸プレートの下に沈み込む際に、
海洋プレートの上の堆積物がはぎ取られ、陸側に付加したもの)


※日本列島の誕生(PDF)
http://www.chiba-shinrin-instructor.com/kaiinsenyo/data/morikon101-2.pdf

 



壮大な話しなんですけど、まだ日本が形としてなかった時に、
島として宮古層があったわけですね。

 


ぽつぽつと松島のように、まだ海中だった地層の頭の部分だけが
みえていたということなんですね~。

 

 

 

 

ほんとに、補陀洛。

ニライカナイの世界。

 

 

 



■日本にしかみられない恐竜の化石--------------

恐竜といえば、ちょっと余談になりますが、
今月初めに国見へ行った際、伊達市保原歴史文化資料館にいき、

目的は古墳だったんですけど、同時に、
パレオパラドキシア」の展示をやっていたんです。

 



これが不思議でね。
日本列島創世に何か意味があるんだろうか?という恐竜の化石です。

 



縄文土偶のように「ほぼ完全な形でみつかる恐竜の化石」
として紹介されていたのが「梁川層からみつかったパレオパラドキシア

梁川層は1500~1600万年前の頃ですが、
福島県伊達郡の他、完全な形のパラちゃんが見つかるのは、
秩父と岐阜瑞波、カルフォルニア。

(親しみをこめてパラちゃん)

『1984年(昭和59年)8月21日に発見された梁川標本が有名。
ほぼ完全な形で発見されたのは世界で4例目であり、
頭骨まで正常な形で発掘されたのは梁川標本以外には
アメリカ合衆国北カリフォルニアのSLAC

(Stanford Linear Accelerator Center、
スタンフォード大学の物理学研究施設)にあるのみ。』


他でも見つかってますけど、

完全な形として見つかっているのは現時点で4箇所ということらしい。
 

これ。


ほぼ、カバ。

※ジオパーク秩父
https://www.chichibu-geo.com/story/sea/

秩父にも完全な形のパラちゃんがいたというので、
ちょっと調べてみたのですが、カバみたいな恐竜。
体調1、2mくらい。

なぜか、この「完全な形で」みつかるのが日本に集中していると。
ひとつだけカルフォルニアで発掘されているが、
それ以外の国や地域で発掘されるほとんどは、バラバラになっている。

なぜ、日本に集中して「完全な形で」発掘されるパラちゃんがいるのかは、
まだ解明されていないけど。

■世界一の記録をもっている-----------------------

ナショジオより。


「戦後、1970年代、80年代にも山形、福島、それから岡山、
群馬とか、あちこちでパレオパラドキシアの全身骨格が見つかってきてるんです。
「デスモスチルス類は、動物のグループとしては非常に小さいんですけれども、

なぜか日本が世界初のとか、世界で一番たくさんのとか、
そういう何でも世界一の記録を持っているんです


なぜなのか?


「たまたまの偶然だと思ってます。
彼らはいずれにせよ海岸に住んでる動物で
あんまり陸の上は得意じゃないんですね。

基本的には、日本のあたりが多島海化した時代に生きていた。
だから、海岸にいっぱい住める場所があったんです。
その当時、日本は全体的にわりと暖かかったんです。


今、沖縄にしかないようなマングローブが日本全体にあった時代なので、
そんなところに彼らがいっぱい住んでて、ちょうど海岸ですから、
堆積物がたまりやすいので、死んだやつは骨がバラバラになる前に
まとまって埋まって、化石が見つかってるんじゃないかなと」


※ナショジオより
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20140710/407032/?P=4

地層の上に寺社を祀ることが多いのは、
恐竜の化石をみつければ、容易にサンゴや巻貝などが見つけられ、
地球創世の姿を神格化してきたこともあったと思う。


※秩父市金昌寺奥の院の地層。

「不整合」といわれる地層があり、
平行に地層がミルフィーユ状のように重なるのでなく、
侵食して削られた部分に次の時代の層が入り込むので、
その部分が空白になる。


※赤い線を境界に、上(蛇紋岩)1500万年前と、
下(礫岩)8000万年前とされる地層。

が異なる2つの地層の間には約7000万年~5000万年もの時間の隔たりがある。
この間の空白がわからないという。

これも隕石衝突説があり、一瞬にして強力な力が働き、
岩盤をおしのけ多くの生物が一瞬にして化石になったという説。

しかし、新説がでてきました。

白亜紀と第三紀の間「KT層」赤土の粘土があるという。
すべての地球上にそれが見られる。

恐竜が絶滅した頃は、今から6500万年前の頃とされ、
隕石衝突により、地球上に生息していた地上の動植物の多くが絶滅した時の境を、
K-T層といって、隕石衝突を裏ずける境であることが実証されたという。

地表に非常に少ない金属「イリジウム」が大量に見つかったと。

しかし、隕石が衝突したとされる時期の地層が、
上と下は同じ岩石なのに、K-T層だけとても変わっているのだそうです。

(黒い部分↓)焼かれてる。

 

※地球のからくり
http://nh.kanagawa-museum.jp/kenkyu/epacs/museum/2a03.htm


隕石衝突によって「硫酸の海」が生じたとの新説があった。
硫酸ガスは地球を覆い、酸性雨となってあらゆる場所に降り注いだと。

それにより、地球に異変が起こり、大地震や大噴火を起し、

一気に付加が起こったといえそう?

で、その時期に「霊長類の出現」とあるのよ。

サルも含めた人類の霊長類が誕生した頃。
ちょうど、その頃の6500万年前に出てきた。


これもたまたま偶然?
その地域に、日本が入っている。

 

特にニホンザルは最も北の高緯度に分布するサル。

この一帯は、ヒト以外の分布ですが暖かい地域だったことが証明されている。

 

この部分に、白色人種はいなかった地域とみられる。

新たに入植してきた白人は、やっぱり遺伝的に全然違う人種なんだ。

 

コロナ感染の少ない地域じゃない?真顔

 

ということは、ノアの大洪水にみられる「楽園の地域」ということではないの?


長くなったけど、パラちゃんは暖かい日本の海で、

ぷかぷかしながら死んでいったということかね?
で、今こうして化石として再び注目されるとはね・・・。(私しかいないけど)


浄土ケ浜の地層から梁川のパラちゃんに思いをはせる、

旅のふり返りとなってしまいました~。ニヤニヤ

ということで、おしまい。

な、わけない。

 

まだ濃い話しがあるよ・・・。

つづく