車で移動中、朝日岳や五百川(いもがわ)渓谷で
アユの餌の簗場というのでしょうか?
が見えたりして、飛び込んでくる風景はみちのくそのものでした。

(写真とれなくて残念)

他にも美しい景色をたくさん見てきました~。

■豊玉姫の龍神様-------------------------

さて、龍神というのは、どーいうものか?

過去にいろいろ妄想してたと思うけど、結局、わからないねぇ。

実態はないねぇ。

あまり龍神系の神社に出会うことはないです。


中国にいた時の経験は、霧のような白い靄だったので、
日本ではそのような体験がないので、わかりませんねぇ。

 



「朝日町宮宿」という地名に、豊龍神社(ほうりゅうじんじゃ)
というのがありました。
マップで調べていたら、その名前の神社が出てきたので、
龍が豊になるとは珍しい名前だな~と思い、行ってみました。

 



祭神:豊玉姫

844年、出羽国に巡礼していた延暦寺の僧安慧(あんえ)が
この地に講場を開くに当たり、
同時に龍の神霊を鎮め祀って宮宿の鎮守としたと伝わります。

 



仏教を広めるために、産土神を取りこみつつ住民の信仰を
集めて行くやり方は、その当時の一般的な布教手段でした。

 



御神木の大杉は安慧によって神社創建時に植えられたと伝承される。

 



山形県指定天然記念物の杉。

 



安慧という僧侶は、天台宗です。
844年(承和11年)出羽国の講師に任じられたとあります。

 



天台宗と考えれば、おそらく810年~823年の間に鳥海山が噴火しており、
829年に円仁(天台宗を広めた)が出羽国へ行ってます。

東北地方に天台宗が広まったのは、円仁(慈覚大師)がきっかけです。

震災があった時、人々の混乱と死への恐怖などの不安を取り除くために、
仏教徒は、布教活動に被災地へ行きました。

829年 出羽国に疫病が流行
830年 出羽国(秋田県)大地震により秋田城が壊滅。
(838年に鳥海山の大物忌神が正五位を授ける
850年 再び出羽国大地震。多数の死者数を出し国府移転を願い出る。


『三代実録』871年5月に鳥海山の溶岩が流出したと
考えられる記載があり、「大きな二つの蛇が流れ出て、
小さい蛇がたくさんつき従った」
といった内容のものがある。

蛇とは溶岩が流れた様子をたとえたものと考えられます。

これが龍の正体ね。


※鳥海山の火山防災
https://www.pref.akita.lg.jp/uploads/public/archive_0000003032_00/558cf807077.html

円仁はその時、大阪四天王寺で講義をしていた時で、
鳥海山の噴火と秋田県の大地震から布教のために出羽国へ来たという。
奥州札所三十三観音霊場を広めたとも伝わる。

安慧も円仁と同じように、山形・秋田の震災がきっかけで
布教活動に来たと思います。

 

※大きな大黒天

安慧も、円仁と同じ下野国で修行。(現栃木県)
下野国小野寺の広智(こうち)に師事して出家、
ついで比叡山に登って最澄・円仁について顕教・密教を学んだ。

仏教はよくわからないのですけど、
天台宗は山岳信仰みたいな、修験との関係は深いのでしょう。

 

お稲荷さん

 

※愛染明王、(密教特有の憤怒相を主とする尊格である明王の一つ。)

 

そういえば、山辺の十八夜観音堂の近くに「鳥海神社」がありました。

山辺にも鳥海山があったことを知る。

 

大物忌神社を祀る神社のうち、「上蕨岡」という所に鳥海山大物忌神社を祀っています。

(以前、精麻を奉納した神社でした)

山辺の鳥海神社も「大蕨」で、同じ「蕨」です。

関係あるのかどうかわかりませんが、蕨で結んでみるとちょっと月山にかぶる感じ。

 


■豊龍の丘----------------------

神社の裏に広い駐車場があり、そこが公園になってました。


「この丘は、旧宮宿町の総鎮守である豊龍権現を祀り、
古く平安時代に天台宗がこの地に根をおろし、

豊穣と暮らしの安全安心を祈願し続けた千百年余の流れがあります。

 



武家社会に入ると、岸美作守義忠が館を構え、
東五百川の大部分と山辺の一部を支配していました。

 



明治に入り日露戦争の戦没者の安らかな眠りを祈り、
恒久の平和を願う忠魂碑があります。(以下省略)」

(看板より)


誰もいないっす。

 




豊玉姫さんのみ一柱を祀っているのは、山形県では珍しいそうです。
国津神で豊玉姫は姉、妹が玉依姫。

 



※豊玉姫と妹(玉依姫)

海神(わたつみ)の娘で、竜宮に住むとされる。

真の姿は八尋の大和邇(やひろのおおわに)であり、
異類婚姻譚の典型として知られる。
神武天皇(初代天皇)の祖母であり、天皇の母玉依姫の姉にあたる。

豊玉毘売の「豊」は「豊かな」、「玉」を「玉(真珠)」と解し、
名義は「豊かな玉に神霊が依り憑く巫女」と考えられる
。(Wikipedia)

ということで、龍系神社はこれにておしまい。
と思ったけど、家に帰ってしらべたら龍伝説の沼もあった。
たまたま立ち寄った所だったのですが。

まだまだある~朝日町の絶景スポット。

伝説もあり、けっこうマニアックな朝日町。笑
次は、もうちょっと山の方に入ってみます。

■冷やしラーメン-----------------------

全然関係ないけど、山形と言えば、そばとラーメン。
(おやじが好む味・・・)

今回は、冷やし中華そば。

冷たいラーメン!
美味しかったよ♪

 



太郎亭(朝日町)
http://asahimachi-kanko.jp/detail/?no=9509

日本海らしい「ハタハタ」

ハタハタは、神の魚「鰰」と書くのだよ~。

 

 

「ハタハタ」は古語では雷の擬声語で、現代の「ゴロゴロ」にあたるとか。

へ~。(諸説あり)

魚偏に「神」と書く理由は、体の模様が富士山に似ており、

めでたい魚として扱われたためだそうです。

 

・・・どのへんが富士山?

 

(ハタハタちゃん)

 

カジカに近いというので、たぶん、カジカ科は山の神(九州由来)

だからかな~。


まだつづく。