初めての会場、アクリエひめじに行ってきました。九月になって珍しく真夏日でしたが空と風が秋のままです。今月にオープンしたばかりのアクリエは駅から歩けるので近いです。大ホールは見てないので判りませんが、中ホールは客席が階段状で後ろからも見易い感じで前方席は特に天井が高く見えます。
さて、演目の能と狂言、合わせて能楽と言うそうな、知らなかった。まぁほぼセットでの公演なので当然かも。いつもの地元の脇方の江崎欽次朗さんもご出演です。同僚だった子の親戚なんで知ってますがそうでないと全く判りません。
能の演目は有名な『高砂』隣の市である高砂にある松の精の話、相生の松?老夫婦?の話です。
結婚の祝い唄ながら、オープニングに合わせためでたい話です。高砂の浦と住之江の浦に分かれて住んでいても心が有れば遠くない共に生きる(相生)という事ですね。80分も有る演目だった。初めてでは無いのにこんなに長かったとは。
前半の高砂の場面は五人囃子の太鼓の出番は無かった。それなのに座ってなあかんのね〜板場の正座は辛いよね〜と思ったら、後半の住之江の場面になると楽器の4人はまぁ忙しく叩いて鳴らしてズーッとでした、地唄もね。ツツミの二人は床机に座ってた。長いからかなぁ、後の舞囃子の時は正座だった。
笛は無理だけど大小ツツミと太鼓は音を鳴らしながらオー!とかホー!とか声を出してるのね。鳴らしてない時は沈黙、当然か。地唄の合唱団は唄わない時間の方が長いので板場に正座は辛いよね。大柄の1人だけは正座椅子使ってたね。
狂言は『末広がり』まぁ扇の事をそう呼ぶのだけど、都で騙されて古傘を買わされる家来(太郎冠者)の話。
大阪では有名な茂山千五郎さん親子が演じてた。TVでよく見る息子の宗彦さんは判った。
途中で憤慨した主がどっかと座る場面、股を開いて飛び上がる様に座るので一同オオオー!ってなりました。いつも一回位はこんな場面出てくるよね。若く無いのに鍛えてないと大変だね。
最後の舞囃子は、能の舞の部分だけを演じるものですが祝い事の為かカミシモを全員つけてましたね。胸の紋が結構珍しいのが多かった。金の扇を開いたまま動く時に扇の先が小刻みに動くのは歳のせいでしょうか?ズーッと気になりました。こんなに動くかなぁと気になってそればっかり見てた。
狂言は30分、舞囃子と休憩と前説が各20分づつ、全部記憶に有るのは私的には珍しいです。(笑)