久しぶりに長崎に行って来た。
我が愛する宝塚歌劇団の公演を観に、である。
全ツーと呼ばれる全国ツアー公演の為に本当に地方まで行ったのは珍しいです。何故かどうしても観たかったんですよ。観たい時は、必ずある大阪の公演で観てたし、ダメな時は諦めがついた。
今回はその梅田芸術劇場のチケットが本当に激戦で取れないのに、諦められなかった。
何故か?多分宙組だからだろうなぁ、前回公演は真風さんの衣装が個性的過ぎて、大好きな普通のスーツ姿が見れなかったからかも。
推しのキキが別箱で参加してないにも関わらず、猛烈に観たかったのである。

何か方法が無いかと思いついたのが地方公演に行く事で、いつもならそこまでしないのに、何処に行くか考えたとき、神戸から長崎へなら飛行機も安いし探せる気がして挑戦してみた。
大阪が取れなくて悩んでる時だから時間は有る。
長崎ならば何とかなるかも。チケットも後方席なら取れそうだし、飛行機もとれた。しかも超のつく格安で往復九千円以下!行かない手はない。

かくして、長崎へ。
再演ものながら『バロンの末裔』素敵でした。
とても良かったです。昭和の香りがするけど宝塚らしくて合ってますね。直前までどんな話かも知らず、調べもせず、ポスターのキンキラジャケットがショーの衣装とは思わなかった。二本立てなら芝居の絵柄を使うでしょ? まさかショーの衣装とは疑わなかった。
でもそのショー『Aquabeat』タイトルは知ってるのに殆ど記憶がなくて、水もの?ウィスキーをテーマにしてて衣装も知らないものばかりだったけど、こっちも良かったです。
古いコマーシャルの「ウィスキーはお好きでしょ」のフレーズが、出て来てアドリブの様なコントの様な場面も地方ならではですね。
長崎名物のちゃんぽん皿うどん、茶碗蒸し、生焼酎が出て来て受けてました。私的にはちゃんぽんしか知らなかったけど、これこそが地方公演ならではですね。初体験でした。

今の娘役さんは艶っぽくて好きですね。トップ二人のバランスも良くてお似合いですよ。娘役に興味の無い私ですが、初めて気に入ってます。

主役が二役するのも珍しいですね。歌舞伎の舞台では慣れてますけど、舞台上で暗い場面のカーテンの後ろで衣装を交換して入れ替わってました。でも、一度見ただけなら私は、アレ? って感じで見逃したかも。
昼と夜の二回見てはっきり理解しましたね。
バロンは男爵で、貴族の家の兄弟と某系ながら伯爵令嬢の三人は幼馴染み。弟が好きだったヒロインは、同じ顔の兄と結婚してもよいと考えていたが突然、想いを爆発させて二人が両想いと分かったんだけど、純粋な兄への思いから、そのまま心を隠して生きて行くという恋でした。
うーん、昭和っぽいでしょ?
歌も、昭和歌謡っぽく感じるけどこんなのが宝塚らしくて似合ってます。好きですね。
長崎まで行った甲斐があったというもの。
今後も、私の知らない再演ものを期待します。