働き方改革という改悪 | tohohokumaのブログ

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日々の他愛のない日記のような物ですw

ネットニュースで、バス会社における労働環境が悪いと行政からの注意があったらしい…


行政側が、企業に対して違法労働だから改善しろと言うのは簡単。


なら行政側は企業に対してどうしろと言うのか…


今回のバス会社を例に考えると…


もちろん、客の命を預かる仕事だし、事故を起こせば乗用車よりも被害が大きくなるし、運転手の健康の事も憂慮しなければならない。


しかし、バスの様な決められた時間と台数を定期的に走らさなければいけない公共の交通機関の場合、一般的な理想の労働環境を適用させようとすると、ダイヤを変える(本数を減らす)様な対応をしなければならなくなると思う。


それで行政も利用者も納得した上で、企業の利益も確保出来れば良いが、はたしてそんな解決方法で丸く治るのか?


これから、特に地方では、類似した問題が増えてくると思う。


給料が安ければ若い世代が運転手になろうと思わないだろうし、高齢者は危険だと言って、早く引退させられて、運転手が居なくなり、バスの運行台数が減る。


運行台数が減れば、赤字が減る企業もあると思うが、全体的な収益が減り、車両の整備等への固定経費の為、人件費が圧迫されて給料が上げらくなるんじゃないだろうか…


給料が上げられないと、若い子が入社しない…


そして車を運転出来なくなった高齢者が増えるが、バスの運行台数が少なくて不便…



考え方が古いと思うが、自分が居る建設業界でも、職人さんなど、頑張ったら頑張っただけお金がもらえる。

そのために自分ができる範囲で沢山働く。


そんな働き方が出来たから、職人という世界に身を置こうと思った人がいて、学歴とかも関係なく、やる気はあるからと、若い子も飛び込んできた。


まぁ、自分の思ってた内容と違うとか、自分の体力では思った様に稼げず離れていく人も居たが、自分のため、家族のためにと頑張ってきた人は、職長となって日給が上がってさらに稼げる様になったり、70歳になっても元気に働く人も居る。


が、行政が掲げた「働き方改革」とやらで、その環境がぶち壊されつつある。


考え方が、月給の人で残業しなくても基本給が良い人にしか当てはまらない人に対する政策でしか無い。


残業時間の上限に、休日の確保…


前述に当てはまる様な人にしてみれば、神の考え方だろう…


しかし、当てはまらない人にとっては、改悪じゃないかと思う。


個人の能力差もあると思うが、今まで時間が必要となる仕事量を残業して期日までに終わらせていたが、働ける時間に制限をかけられたら、かかる日数が増える。


が、期日は変わらない…


終わらせられないと評価は下がる…


終わらせる為に残業するが、残業したとは言えないため、会社に内緒で…つまりサービス残業をする事に…


また、職人さんに対しては、彼らの多くは日当である。


今まで月〜土まで働けたのに、土日に働くなと言われたら、単純に月に4日は働けなくなる。


日当が1万円だと、単純に月4万円の収入減である。


たった4万円?4万円も?


我々庶民からすれば、後者である。


働けば働くだけ稼げる事が出来なくなったら、その仕事に天命でも感じた人じゃなければ、魅力は半減以上でしょう…


誰もなりたいとは思わないでしょう…


末端…という言い方はよく無いかも知れませんが、皆が普通に生活するために必要な物を作ったり、してくれたりしている人たちの事を考えて無さすぎると思う。


まぁ、見えてないんでしょうね…


自分らが快適に生活出来ているのが、誰のおかげなのか…


物作り日本と言われた時代もあったねぇ〜…なんて懐かしく言う日は、そんなに遠くない様な気がする…