『闇に香る嘘』
著者:下村淳史
出版社 : 講談社 (2016/8/11)
発売日 : 2016/8/11
言語 : 日本語
文庫 : 448ページ
-----
お久し振りにミステリを読みました。
最近読みたい本がチラホラ出てきて
札幌市の図書貸出システムで
予約したものの、人気の新刊ゆえ
現在500人以上待ちという
行楽シーズンのディズニーみたいな
待たされ方をしているので、
すぐに借りられそうな旧刊で
読んでみたい本をレンタル。
タイトルからお察しの通り、
主人公は全盲。
孫の腎臓移植を拒む兄に
疑念を抱くという
いかにも面白そうな導入。
失明しているゆえの
世界観の描写がリアルで、
物語への没入感も高く
ページ数の多さが気にならない
感じだったのは好印象。
ただ、やっぱり盲目というのは
何でもアリになりそうだな...と思ったら
やっぱりトリックはそこを突いてきた。
突拍子も無い内容なんだけど
まぁ目が見えないなら成立するよねーっていう。
トリック自体も凝りに凝っていて
それが賞賛される所でもあるけど、
その複雑怪奇なトリックを理解させる為に
真相を明かすパートになると
やたらと説明的な台詞まわしに
終始してしまうのも
ちょっと興醒めしてしまった。
あと、中国残留孤児という
社会問題を取り扱っているからか、
個人的には内容がスッと頭に入ってこず
そこで難儀してしまった部分もある。
加点ポイントとしては、
これだけのトリックを
よく一冊にまとめたなぁという
ボリューム感と、
この手のミステリでは珍しく
ハッピーエンドで終わるので
読後の後味が良い。
ひっくるめて総合的に☆3.5ぐらい。
やっぱり俺はもっと俗っぽい方が
好きなんだろなぁと思う。
安っすい人間だから。笑