佐藤バルジャンの、想いの溢れるご挨拶、続きをどうぞ。

 

「帝国劇場公演をやっている時から、もうホントにこう、今回ステージに立っていることが奇跡のようだと、僕は言っていたんですけれども…あらためて…福岡の公演、途中で中止になってしまい、大阪が中止になってしまって、そしてこの松本公演の、この場所に立っている…この状況が、本当の意味で、奇跡のように…そんなふうに思っています。

……正直、この公演…立っていいのか?と…お客さん、心配じゃないの?と…そういう想いも、すごくありました。でも初日の、皆さんの温かい拍手をもらった時に、立って良かったなと。本当に、皆さまの拍手から教えてもらいました」

 

少し涙声になりながら、ここまで言葉を紡いでいた佐藤バルジャン、ここで "はぁ" と深く一息つきます。

 

 

「ここに立つまでご尽力して下さった、主催共催の皆さま、そして制作スタッフの皆さま、舞台裏でいつも支えて下さっている皆さま、キャストの皆さん、そしてオーケストラの皆さまに、心から感謝します。そして本当に、連日、たくさんのお客様が、こうして足を運んで下さっていることを本当に、ありがたく思います。ありがとうございます」

 

佐藤バルジャン、涙をこらえながら更に言葉を続けます。

 

「僕は去年、取材でよく、ある質問をされました。"あなたの人生に、衣食住と同じくらい、この演劇は、ミュージカルは必要なものですか?"

僕はこの質問をされる度に、何か悲しい気持ちになったんです。本来この質問は、僕たちが皆さんにしたい質問だからです。…皆さんに…皆さんの人生にとって、このミュージカルは、演劇は、舞台は、衣食住と同じくらい必要なものであるのか? そう思ってもらえるような舞台を僕たちは、届けていけているのか?

…そう思ってもらうために、僕たちはこうして、自分と向き合い、仲間と向き合い、切磋琢磨し合いながら高めていこうと思っていられるんです。

この舞台を観て、皆さんの人生にとってミュージカルが、舞台が、ステージが、衣食住と同じくらい必要なものだと思ってもらえたら幸せです」

 

お客さまからの大きな温かい拍手の中、さらに佐藤バルジャンは、

 

「そして、そんな風に思ってもらえるように、世界レベルのものが日本でも観れるんだと皆さんに思ってもらえるように、僕たちはこれからも、自分と向き合い、仲間と向き合い、良いステージを創っていこうと思います。皆さまの温かい応援を、これからもどうぞよろしくお願いします」

 

 

「こうして立てていることを…この仲間たちと一緒に立てていることが、僕はホントに誇りに思います。僕はホントに幸せ者です。

このミュージカル、松本公演、10月4日まで続きます。明日まで続きます。皆さんどうぞ最後まで、温かい応援をよろしくお願いします。本日は誠にありがとうございました!」

 

 

熱く締め括った佐藤バルジャン、川口さんとお互いの背中を叩き合いながら後ろへ下がっていきました。

 

 ご挨拶後の去り際

 

 再び前に登場して、みんなでお客さまに一礼

 

 最後に幕前に佐藤バルジャンが登場して、深々と一礼

 この後、幕を"持ち上げ"て、キャスト全員が三度登場しました

 

 終演後の手締めに際して

 左手前に二宮ファンテーヌ、その右に川口ジャベール

 川口ジャベールの右(奥)に樹里マダム・テナルディエ、その右に

 左へ向かって順に斎藤テナルディエ、熊谷コゼット、竹内マリウス、

 小野田アンジョルラス、佐藤バルジャン

 

 

大千穐楽を迎えた11名の皆さん、おめでとうございました。

そして10月4日、「レ・ミゼラブル」はいよいよ大千穐楽を迎えます!

 

 

 10月3日大千穐楽を迎えた皆さん

 前列左から小野田アンジョルラス、井伊ガブローシュ、絢田リトル・

 エポニーヌ、加賀見リトル・コゼット、熊谷コゼット

 後列左から二宮ファンテーヌ、川口ジャベール、樹里マダム・

 テナルディエ、斎藤テナルディエ、竹内マリウス、佐藤バルジャン