みなさん、こんばんは。ムラタです。
ちょこっとお久しぶりの更新、です。
しゅーさん、れいんぼーさん、やっぱり笑顔さん、コメントありがとうございました。Tナカさん、1階でのご観劇を楽しんで頂けたようで何よりです。
1階・2階、上手(舞台向かって右手)・センター・下手(舞台向かって左)、前方・中程・後方、と、座る場所によって作品や演じ手の様々な "顔" が見えて来ますので、みなさんも、いろいろな位置から「レミゼ」を楽しんでいただけると嬉しいです。
さて今日は、アンジョルラスの髪型と扮装写真について、お話ししたいと思います。
2幕開演直前、上手袖から下手方向をのぞむ。
さて、ここで問題🤗。この背中、どのアンジョルラスでしょーか?
アンジョルラスは、ヴィクトル・ユゴーが原作で、大天使や女神といった言葉で讃えている美青年で、革命を志す学生たちの集まり "ABC(アーベーセー)の友" のリーダーです。
ミュージカルでは、赤いベスト姿でバリケードの上に立ち、敵の銃弾に鮮やかに散るさまが印象的ですよね。
2021年は、3期目の出演となる相葉裕樹さん、前回から続投の小野田龍之介さん、今回初出演となる木内健人さん、の3人が、このアンジョルラス役を務めているのですが、本番で同役の3人の髪型が違うため、「あれ?」と思われた方が少なくないようです。
新演出版のアンジョルラスは、プログラムで3人が扮しているように、長い髪を後ろで一つに束ねた髪型が定番で、ウィッグを着用してきました。
(オリジナル版の時代は、黒髪や茶髪・金髪、短め・セミロング・長め、ストレート・ふわふわパーマ、地毛・付け毛・ウィッグなど、歴代いろいろなパターンがあったんですが・・・)
では何故、今年は三者三様の髪型になったのか?
「本人に似合うのであれば、ウィッグに拘らず、地毛でも良いのでは?」
という話が出たのは、アンジョルラスたちが例年通りウィッグを着用して挑んでいた舞台稽古の最中でした。
演出家や、英国からリモートで舞台稽古の進行を見守っていたヘアメイク・スーパーヴァイザー、日本スタッフ、キャスト本人が相談を重ね、結果、小野田さんと木内さんは地毛、相葉さんは従来通りのウィッグ、ということになったのです。
もちろん、同じ "地毛" といっても、顔立ちの異なる小野田さん・木内さんは似合う髪型や色味が違うわけで、ご本人がアンジョルラスらしく見える形に整えています。
2幕前の小野田アンジョルラス。
一方、舞台稽古の頃の相葉さんは、地毛が、19世紀前半の男性を演じるに適した長さではありませんでした。
そこで、しばらくはウィッグ・髪が伸びたら地毛にチェンジ、という方法も検討されましたが、ウィッグの馴染みが良いことやご本人の気持ちなどもあり、最終的に、髪が伸びても今期はこのまま変更なし、に決まったのです。
こちらも2幕前、相葉アンジョルラス。
「レミ」の場合、プログラムの扮装写真は例年、開幕の1カ月半〜2ヶ月ほど前、立ち稽古が始まって間もない頃に撮影しているので(でないと、初日にプログラムが発売出来ないのです💦)、新参加の木内さんはウィッグで撮影、小野田さんは前回写真を使用しました。
なのでプログラムの2人は、舞台稽古で決まった本番仕様とは異なる髪型での写真となっているのです。
今期初参加、木内アンジョルラス。これも2幕前。
このように、続投キャストで写真が新しくなっている場合は、ウィッグや衣裳の変更に伴うものがほとんどです。
ただ、変更があったからといって必ずしもそれを反映した最新の状態の写真に変えているわけではありません。
この辺り、ケースバイケースの判断になるため、細かくお答えするのは控えますね。
みみさん、tontonさん、以上が、戴いていたアンジョルラスの髪型の違い、プログラム写真の違いに関するご質問への答えになります。
お解り頂けましたでしょうか?
最後にもうひとつ、ポポロさんからのご質問。
「海外原作の作品だと、今回のようによく『版権元NG』と聞くのですが、具体的にどういう理由でNGなのでしょう?」
これはもう、権利元によって様々で・・・。
例えば、舞台は生モノなので生で観てほしいと考える権利元もあれば、円盤化や配信に積極的なところもあります。いろいろな相談・提案への回答も、理由が明示されていたり曖昧だったり、ただ可否だけだったり。
我々が正しくお答え出来ることではないので、権利関係についてのご質問は、これ以上はお答えしかねること、ご理解下さい。
さて、明日で、2つ目の組み合わせの出演期間が終わります。
明日・明後日は3パターン目のチームの入替稽古です。6月24日から登場する和音美桜ファンテーヌの舞台稽古でもあります。
「レミゼ」はまだまだ続きます。
引き続き、よろしくお願いします m(_ _)m