みなさん、こんばんは。ムラタです。

 

みえポンさん、あおいさん、コメントありがとうございます。

barbaさん、のこさん、nojyukuさん、みなにゃんさん、32ki-ariga10さん、ご質問の答え、少々お待ちを〜。

 

そして、kaitoさんの「欲を言えば公演のライブ配信があったら」のご希望、

我々もこの時節、kaitoさんのように観劇を断念された方々のために配信したい気持ちはやまやまなのですが、残念ながら権利元のキャメロン・マッキントッシュ社の意向で「レミ」は配信や円盤化が許可されていないのです(泣)。

1日も早くこの事態が終息して、憂いなくエンタテイメントをお届けでき、また、お楽しみいただける時が来ることを願うばかりです。

 

 

 開演前のスタンバイ風景。

 左上に、上原理生ジャベールの姿があります。

 

 

さて今日は、先日ちょこっと触れた、キャストスケジュールと入替稽古のお話をしたいと思います。

 

「レ・ミゼラブル」では、1公演につき36名の出演者がいます。

 

バルジャン、ジャベールを除く34名は、複数の役を演じており、登場人物の延べ人数は 300ほどでしょうか。

みーぬさん、マナティーさんからご質問をいただいていますが、冒頭の囚人の中にはマリウス、テナルディエ、アンジョルラスが居ますし、農場/1日の終わりに/工場では、バルジャン、ジャベール、ファンテーヌ以外のプリンシパル6名が農夫(農婦)/失業者/工場労働者を演じています。エポニーヌとコゼットはラブリィレディの娼婦、その後のファンテーヌの逮捕の場面ではマリウスとアンジョルラスが治安官といったように、いろいろな役割を担っているのです(この他の場面にも出てきます)。

 

 囚人に扮した斎藤司テナルディエと横田剛基プルベール

 

 同じく囚人姿の相葉裕樹アンジョルラス(左)

 前列右は岩橋大フイイ、後列右から島崎伸作ジョリ、古川隼大コンブ

 フェール、右後方は川島大典グランテール

 

 これも囚人姿の橋本じゅんテナルディエ(中央手前)、小野田龍之介

 アンジョルラス(中央後ろ)

 石飛幸治工場長(右端)、大津裕哉クラクスー(前列左)、後ろは

 町田慎之介バベ、左端に横田プルベール

 

アンサンブル、子役を含めた香盤表をプログラムに掲載していますので、詳しく知りたいっ!という方は是非、そちらをご覧下さいませ。

 

 唯月ふうかエポニーヌ(左)と熊谷彩春コゼット

 共に、農場の農婦の衣裳です

 

 

さて、話の筋を戻して・・・

 

36の出演者枠、いずれもダブル以上でキャスティングしていますので、例年、キャスト総数は80名以上。

今年も86名が出演しています。

 

「レ・ミゼラブル」は2003年以降、この大人数のキャストをシャッフル形式で組み合わせて上演してきました。

組み合わせが偏りすぎないよう、また、NGなどがある場合それを考慮しつつ、曜日・昼夜なども出来る範囲でバランスとり、帝劇公演中に36枠(オリジナル版では31枠)が完全に同じキャストとなる回はない、と言われるような出演スケジュールを組んでいたのです。

 

ところが今年は感染症対策のため、いつものシャッフル形式を回避せざるをえなくなりました。

具体的には、

・プリンシパルと子役を3つアンサンブルを2つのチームに分けて組み合わせる、

・2週間を一区切りとしてチームを、基本的に固定し出演、

 (一部変則あり)

・2週間ごとにチームのメンバーを入れ替える、

という形をとることに。

 

ですが、ここでも問題がありました。

日々キャストが一堂に会することが出来るなら、同じ役でも演じ手が違うことによる体格・立ち位置・タイミングの違いなどを稽古を通して把握していけるのですが、今回は全員での稽古の機会を持つことが困難な状況でした。

となると、一度も/ほとんど 稽古が一緒だったことがない、というキャストが少なからず存在することになるわけで、これを解決するために、チームメンバーが変わるタイミングでの「入替稽古」が必要となったのです。

 

先日6月6日の昼の部終演後と、7日の休演日には、工場・馬車の暴走・テナルディエイン・バリケード・結婚式などの大勢口の場面や、小さい宿屋(プロローグで、納屋でもいいから泊めてくれと頼むバルジャンが追い出され暴行される場面)・冒頭から10年後のパリ・強盗団のバルジャン邸襲撃などアクションのある箇所を中心に、チーム別での場面稽古を行いました。

 

帝劇公演中の入替稽古、というのは、30年以上続く「レミ」の歩みの中でもおそらく初めのことなので、スタッフも手探りなところがあるのですが、日々の公演で、本来厳しくあるべきところが楽な方へと流れていたり、意図せず緩みが出ている部分などもあったりします。入替はそんな部分を軌道修正する良い機会、と捉えて、引き続きお客さまにきちんと作品をお届けしていけるよう努めていければ、と思っています。

 

 

さて今日の締めは、この1枚。

 

 開演前の川口竜也ジャベール(右上)と看守たち

 看守を演じるのは(左から)松村曜生ブリジョン、武藤寛バマタボア、

 藤岡義樹レーグル、田川景一モンパルナス、持木悠クールフェラック

 

 

なんだか長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいて感謝です。

それでは、また〜。