9月16日、前楽、特別カーテンコールの模様です。

 

特別カーテンコールの幕は、

「9月の10日からスタートしました『レ・ミゼラブル』、2019年札幌公演も、明日で大千穐楽を迎えます。そして、残念、ということではないんですけど、今日、早くも千穐楽を迎えるメンバーも、ま、僕も含めてたくさんいますので、ご紹介したいと思います。それでは、どうぞ!」

というバルジャン/吉原光夫さんの進行で上がりました。

 

 

 

キャストが再登場すると、吉原さんが、まず、子役2名を紹介。名前を呼ばれると、大矢臣くん、岩瀬花音ちゃんが順にペコリと頭を下げます。

 

 臣くん、感極まって大号泣

 この後、一礼して列に戻ると、心配した吉原さんに

 「大丈夫か?」と声をかけられ、泣きながら必死で頷いて

 いました

 

 

続いて、プリンシパル7名が紹介され、最後に、吉原さんは自身も千穐楽を迎えたことを告げます。

「大千穐楽なんで、一言ずついただきたいと思います。まずは(熊谷)彩春から」

一歩前に進み出て、深々と頭を下げた熊谷彩春コゼットは、まず公演にご来場いただいたお客様にお礼を述べ、時折涙ぐんで言葉に詰まりながら、次のようなご挨拶をしました。

 


「幼い頃からずっと『レ・ミゼラブル』に出ることが夢だった私にとって・・・この稽古からの9ヶ月間は、ホントにもう、人生においてかけがえのない9ヶ月間、となりました。はぁ(っと息を吐いて)・・・一番年下で、ホントにわからないことだらけで、大変なこともたくさんあったけど、この『レ・ミゼラブル』のカンパニーの皆さんが、妹のように、娘のように、家族のようにいつも可愛がって下さって、困った時は、すごい助けて下さって、感謝の気持ちしかありません。ありがとうございます(と周囲のキャストに頭を下げる)。

また、ホントに連日、多くのお客様が温かい拍手で迎えて下さって・・・幸せだな、と思いました。

またいつか、この舞台に戻って来られるように精一杯頑張りますので、その時はどうぞよろしくお願いします。

本日はありがとうございました」

 

 

続いては、

「本日はありがとうございました。アンジョルラス役の小野田龍之介です」

の言葉が拍手にかき消そうになりながら、ご挨拶に立った小野田龍之介さん。

 

 

「この作品に今回始めて携わらせていただきまして・・・僕は子供の時からミュージカルをやっているんですが、その時からこの作品はホント、バイブルのような作品で、今回、その作品に出演させていただいて、無事に・・・無事なのかわからないですけれども(客席から笑い声が)、本日、無事に千穐楽を迎えられたこと、ホントに感無量です。

お稽古の時から、わりと長い期間の公演でしたので・・・めげそうな時もあったんですが、でも、めげずに、立ち続けられたのは、この作品に関わるすべての皆さま、そして、劇場に足をお運び下さるすべての皆さまのおかげです。本当に感謝しております」

と感謝を述べた後、来年のお話に。

「私はですね、また、来年、この劇場に帰って参ります! 『ミス・サイゴン』です。まだ僕は(札幌公演に)出るかわかりませんけれども f^^;、この劇場も大好きですし、僕、北海道も大好きなんですね。その時また、皆さまとお会いできることが僕の夢です。

本当に本日は、ありがとうございました!

お待ちしてます!」

既に発表されていますが、2020年、「レ・ミゼラブル」と同じアラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルグ作、キャメロン・マッキントッシュ製作の大型ミュージカル「ミス・サイゴン」が、同じhitaruで上演されます。

奇しくもこの日は、サイゴン・キャストが揃って千穐楽。

ベトナム戦争で家族を失ったヒロイン/キム役で昆さん、キムと恋に落ちるアメリカ人青年/クリス役に小野田さんと海宝さんがキャスティングされていますので、来年また、hitaruの舞台で彼らの姿が見られるかもしれませんね。

 

 

次のご挨拶は、マダム・テナルディエの朴璐美さんでした。

「・・・何を言えばいいのか、ホントに判らないんですけれども・・・この年で、ミュージカルに初めてチャレンジさせていただけることになるとは、ホンットに夢にも思っておらず・・・。

最初は、"ミュージカルの基礎もない私が、どうやって皆さんと同じステージに立ったらいいのか" って、毎日怖くて、稽古場も怖くって、本番も怖くって、もう・・・(ちょっと涙ぐみつつ)この年で泣くのも、ホント恥ずかしいお話なんですけれども・・・(客席からの温かい拍手に)ありがとうございます。・・・情けないお話なんですけれども、ホントに怖かったです。もう、早く終わっちゃえ!って、何度も思いました(客席笑。ここで、隣の橋本テナルディエと目が合って)すいません、すいません、これ、(終わった)嬉し涙じゃないです!(慌てて説明し、これには橋本さんも客席も笑)。もうホントに・・・正直、そうな(=早く終わってしまえと思っていた)んですけども・・・。

でもあの、その分、何を自分がここで出せるのだろうかっていうことを、日々日々日々日々、考えながら演って参りまして、今日という日を迎えることが出来ました。

ひとつ思ったことは・・・

(と、普段の女性らしい可愛い声から、声優業で男性キャラクターを演じる時のような凛々しい声に変わり)

やれば、終わる!(客席爆笑)。

やらなければ、終わらない!!(客席笑)。

明日は、必ず来る!!!(客席笑)。

いくつになってもチャレンジは出来る!ということで、これからも、チャレンジをしていく人生を送っていきたいと思います。

皆さん、ホントにどうもありがとうございました」

 

 

 

朴さんに続いて挨拶に立ったのは、海宝直人マリウスです。

「マリウス役を演じさせて頂きました、海宝直人です。本日はありがとうございました。

えー、2015年から、3回目、のマリウスなんですが・・・2015年の初日、どんなんだったかなぁとちょっと思い返してまして。思い出そうとしても本番の、演ってる時の感覚は全然、実は覚えてなくてですね。たぶん必死に演ったんだと思います。ただ、覚えてるのはですね、終演して楽屋に戻って来て、緊張から解き放たれてですね、すごくほっとして、でもすごく高揚感があって、なんか、すごくそういう感覚で(楽屋に)戻って来て、自分のマネージャーさんとハイタッチをして。そういう記憶が残っております。

気がつけば、2019年、今回3回目。マリウスの中では、一番長いマリウスになりまして。歳は、内藤大希さんの方が上なんですよ(客席笑)。よく勘違いされるんです(笑)。3回目に・・・29年ぶり、ですよね、この札幌公演? 29年ぶりの札幌で、この(3回目の)大千穐楽を迎えることが出来て、ホントに光栄で、幸せに思っております。

これまでも30年以上愛され、そしてこれからも、『レ・ミゼラブル』は、皆さんに愛されて続いていくと思いますけれども、僕も皆さんと一緒に、『レ・ミゼラブル』を愛し続けていきたいと思います。

本日はどうも、ありがとうございました」

 

 

 

海宝さんの次は、エポニーヌの昆夏美さんです。

「本日は、ありがとうございました。

私は、4回目の出演なんですが、同じ役を何度も演らせていただくことが出来る・・・出来るというか、あの、演らせていただくと、自分の経験が役に立ったり、逆に、余計なものが邪魔になったりして、削ぎ落とさなければいけなかったりとか、悩むところがたくさんあったんですけど・・・でも、今思うと、ホントにこんな幸せな悩みは他にないな、と思います。

幼い時から『レ・ミゼラブル』が大好きで、出たいなぁとずっと思って、念願叶って出演出来た2013年から今日まで、作品の奥深さと、エポニーヌの魅力に魅せられて、今日までずっと演って来れたと思います。

私の・・・20代は、ホントに、エポニーヌと共にあったと思ってます。初めて参加した2013年の時は、エポニーヌとコゼットの中で最年少だったんですが、今では最年長になってしまって f^^;。でもこうやって、バトンは回っていき、そして回ってきたし、これからもバトンが受け継がれて、この作品がずっとずっと皆さまの元に届いていくんだな、と、あらためて思っています。

明日の大千穐楽まで、皆さま、是非『レ・ミゼラブル』カンパニーを応援して下さい。ホントにありがとうございました」

 

 

続きは、その3、で!