みなさん、こんばんは。

博多座千穐楽レポ、今日の記事は8月25日昼の部です。

この公演では、マリウス/三浦宏規さん、エポニーヌ/昆夏美さん、マダム・テナルディエ/森公美子さんの3人が、博多座千穐楽を迎えました。

 

 

 開演前、恒例の円陣。バルジャン吉原光夫さんが、3人の

 楽日であることをあらためて告げます

 

 

本編終了後のカーテンコールは、吉原さんの進行で、三浦さん、昆さん、森さんの順に紹介され、それぞれ一歩前に出て頭を下げると、満員のお客様から都度、温かい拍手が贈られました。

 

 一礼するマリウス/三浦さん。

 後ろ(左側)に、エポニーヌ/昆さん。

 

 

3人を代表して、マダム・テナルディエ/森さんが、楽日のご挨拶を述べました。

 

 

 

森さんは、

「本日は、ご観劇賜りまして誠にありがとうございます。ホントに博多は、暑くて、暑くて。いや! お客様が熱くて熱くて、ホントに感動しています、お客様に! お客様のパワーを、ホント毎日頂いておりました」

と、まずはお客様に感謝。

続いて、

「私は、この『レ・ミゼラブル』というのは、愛の物語だと思っております。私の大好きなシーンはですね、やはり最後の、♪行きましょう、ファンテーヌが出て来て! そこにまたエポニーヌも出て来て! そしてあの、ジャン・バルジャンをお迎えに行く!というシーンなんですが」

と熱く語ります。

「何であの、ファテーヌとエポニーヌなんだ?ってことを、考えたことございますか?」

と問いかけた森さん。これは森さんによると、

「いつも、コゼットの側にはエポ、あ!(と慌てて訂正)、ファンテーヌが居て、そしてマリウスの側にはずーっと愛する・・・エポニーヌが居たからなんです。だから!だから!二人の・・・二人の側には、必ず誰か愛する人が居てくれた!っていう素晴らしいお話なんですけども。

私は・・・個人のことではございますが、今年母を失いまして、それで、この場面になると、どうしても号泣してしまいます。あぁここの側に(と自分の斜め後ろを指して)居てくれてるのかなって思うと、何か心も少し、あったかくなります。そんな時にこの作品に、また再び出会うことが出来て、良かったなぁ、心の支えになっております」

森さん、実は今回の稽古中にご母堂を亡くされたのですが、カンパニーの皆が懸命に作品と向きあっている時に私事で自分に対して気を遣わせたくない、と、訃報をごく一部の人間にしか伝えていなかったので、お客様はもちろん、カンパニー内でも、この挨拶に驚きしんみりした者が少なくありませんでした。

しかし、しんみりしたまま終わらないのが、森さんです。この後、

「皆さん、今日は、お暑い・・・お暑くもない中(この日、半袖では少し肌寒いくらいの気候)、足元も良い中(台風などで後半は雨がちだったがこの日は久々に晴れ間がのぞいた)、ようこそ博多座にお越し下さいまして、ありがとうございました」

と仕切り直し、客席は爆笑、拍手が巻き起こります。

「また『レ・ミゼ』は、ずっとずっと続いていくと思います。この熱い想いを、また博多座で公演出来るように、皆さまのお力でどうにかお願いします」

またもや客席の笑いを誘い、最後はきっちり、

「本日は、ありがとうございました」

とキャスト全員で一緒に深々と一礼して、締めくくったのでした。

 

 

終演後は、幕中で、プロデューサーから3人への労いの言葉が。

 

 

 

そして、集合写真を撮影!

 

 

 

終演後、楽日以外のキャストは翌日の千穐楽へと気持ちを向け、アンサンブルは続く夜の公演の準備に入ったのでした。