みなさん、こんばんは。
今日は、8月12日の博多座前半組の楽日カーテンコールの模様などをお届けしたいと思います。
まずは、博多座公演前半の写真から。
8月、とある公演の開演前。円陣の様子。
同じ日。左の背中は、本番に向け気持ちを整える
バルジャンの佐藤隆紀さん。
開演前、冒頭の囚人に扮したテナルディエ役のKENTARO
さん
続いて8月11日、日本版の演出を担当しているクリス・キー氏が来日し(14日まで滞在)、彼が見守る中、同日夜の部で、ジャベール役の川口竜也さん、リトル・コゼット/リトル・エポニーヌ役の尾上凜ちゃんが一足先に博多座公演での千穐楽を迎えた際の、凜ちゃんと、同役の桑原広佳ちゃんの写真を。
千穐楽公演終演後の、凜ちゃん(左)、広佳ちゃん
で、12日昼の部、カーテンコールです。
本編が終了し、万雷の拍手の中、幕前に佐藤バルジャンが登場します。
「盛大な拍手をありがとうございます」
と、まずはお客様に御礼を申し上げ、
「7月29日から始まりました、この博多座の『レ・ミゼラブル』公演。本日を以て、自分を始めたくさんの前半組のキャストが千穐楽を迎えます。全員を呼んでみたいと思いますが、よろしいでしょうか?」
佐藤バルジャンの「幕、オープン!」の声で幕が上がって、キャストがあらためて登場しました。
本番終了直後で、「ちょっとボーッとしてて、ゆっくり喋ってますが」と苦笑しながら、佐藤バルジャンから楽日キャストを紹介していきます。
最初は、下手(客席から舞台に向かって左側)に並んだ子役の3人から。ガブローシュ役の大矢臣くん、リトル・コゼット/リトル・エポニーヌ役の岩瀬花音ちゃんと広佳ちゃんが、揃って前に一歩出て、お客様に深々と一礼します。
次に、前半組のアンサンブルが紹介され、前列のプリンシパルがかがんで、後列の並んだ男女14名に拍手を送りました。
続いて、下手からアンジョルラス/小野田龍之介さん、エポニーヌ/唯月ふうかさん、コゼット/小南満佑子さん、マリウス/内藤大希さん、上手(向かって右側)からマダム・テナルディエ/朴璐美さん、テナルディエ/KENTAROさん、ファンテーヌ/知念里奈さん、が順にコールされていきました。
と、ここで、一番上手に居たジャベール/上原理生さんが、呼ばれてないのに一歩前に出て、笑いを誘います。
これには佐藤さんも、「あっはっはっはっは(笑)」。
「千穐楽じゃないんですねぇ、上原理生くんは」
と言葉を添えた後、あらためて、
「そして私、バルジャン、佐藤隆紀、千穐楽です」
とお客様に一礼しました。
「合計35名がですね、前半の公演を終えたわけですけれども、その中でも、小南さんと内藤さんは本日が、2019年『レ・ミゼラブル』公演の大千穐楽でございます。一言ずつ、ご挨拶頂きたいと思います」
佐藤さんに促され、コゼット/小南さんが一歩前に出ます。
「まず、無事に最後まで駆け抜けることが出来て・・・今日を迎えられたことが、ホントに嬉しくて・・・今、ホッとしています」
感極まって言葉につまりながら、そして時折、涙を堪えきれなくなりながら、小南さんのご挨拶が続きました。
「私は、この作品に出会ったのが18・・・ん?ん?(言葉が出ず苦笑する小南さんに、客席から優しい笑いが)・・・失礼致しましたっ! この作品に出演させていただいたのが18だったので、今、23歳になったんですけども、ホントに10代の頃からすごい助けていただいているスタッフさんや、キャストの皆さんが・・・皆さんがたくさんいらっしゃって・・・で、今回は、新しいキャストの皆さんが多かったんですけど、毎回新しい息吹が起きる感じで、新鮮に毎回務めさせていただくことが出来て、すごい幸せでした。
私は今回、今日で大千穐楽を迎えるんですけども、まだこれから博多の後半戦も始まりますし、北海道もあるんで、心はカンパニーの皆様と共にずっと居たいと思います。
ホントに連日暑い中、たくさんのお客様がご来場下さって、どの地区も満員御礼、こんなことってホントなかなかないので、当たり前じゃない景色を見られることが、すごく・・・幸せです。・・・スタッフの皆さん、キャストの皆さん、ここにはいない別チームのキャストの皆さん、そして、いつも演奏をして下さるオーケストラの皆さん、ほんとにたくさんの方に支えていただいて、今日という日を迎えられています。本当にもう、感謝しかないです。ホントにありがとうございました。
これからも、新しい道に向かって・・・この『レ・ミゼラブル』で学んだこと、経験したことを糧に、新しい道に進んで行けるよう精進して参ります。本当に、ありがとうございました」
続いて前に出たマリウス/内藤さんは、
「東京から名古屋、大阪、そして博多と、ひとつひとつ公演を積み重ねて今日、本日の公演でですね、全日程を終了出来てとても嬉しく思っております。誠にありがとうございました」
と、シンプルなご挨拶。
佐藤バルジャンが思わず、
「言い残すことはないですか?」
と確認すると、内藤さんは、小南さんが自分たちの想いを語ってくれたので、と言いたげなジェスチャーで、
「大丈夫です」
と言葉を結びました。
最後に、カンパニーを代表して、佐藤バルジャンのご挨拶です。
「まずは今日まで連日、満員御礼の中、こうして演じさせてもらえたことに、まずホントに感謝したいと思います。本当にありがとうございます。
自分は今年始めて、この『レ・ミゼラブル』という作品に関わらせてもらったんですけれども、このスタッフ、そしてオーケストラの皆さん、キャストの皆さんがですね、ホントにこの作品を愛していて、日々良いものを皆さんにお届けしようと、日々ホントに努力して積み上げているっていうのを、すごく感じました。これは、当たり前のことではないんですね、意外に。ホントに愛を持ってこの作品を創っているって言う・・・その熱い想いに、すごく、僕もすごく触発されて。身の引き締まる思いで、今日までやって来れました。
そして最初に感謝した通り、この作品を愛して、応援してくれるお客様がいるから、この作品はこうしてここまで長く続いて来たんだな、というのもすごく感じました。
そんな、この愛がつまった『レ・ミゼラブル』にこうして参加させていただけることを、ホントに誇りに思います。ありがとうございます。
博多座公演はですね、また明後日14日から8月26日まで公演が続きます。今後とも皆さまの温かい声援、温かい応援を是非、よろしくお願い致します」
最後に、「誠にありがとうございました」の佐藤バルジャンの声に併せて、キャスト全員がもう一度深く礼をし、手を振りながら舞台奥へと下がっていきます。
幕が降りた後も拍手は鳴り止むことなく、再び幕が上がってカーテンコールが続き、終演を迎えました。
終演後は、幕中に集まっての手締め。
プロデューサーが、前半組を労います。
手締め。
最後に、唯一後半も出演する上原ジャベールも一緒に、キャスト36名で集合写真を撮影して、前半千穐楽は終了。
内藤大希さん、小南満佑子さん、2019年公演、お疲れ様でした。
1幕冒頭での扮装で。
そして、この1時間少し後には、前半組が続々と帰途につく一方で、後半組の入替稽古が開始されたのでした。
稽古開始前に舞台監督から注意点などの説明を受ける
後半組のキャストたち