みなさん、こんばんは。

本稽古前の一大イベント「製作発表」も無事終わり、先週後半からはひたすら歌稽古に集中、の「レ・ミゼラブル」カンパニーでございます。

 

耳に残る美しいメロディは、いざ歌おうとすると「本当に難しい」以外、言葉が見当たりません。

カラオケのガイドのような歌の旋律のヒントになる音が、伴奏に全くないことも多いですし、取り難い音程も数多くあります。厳しいオーディションを勝ち抜いてきたキャストたちのはずが、一度 "音の迷子" になると、しばらくそこをループして抜け出せなくなることもしばしば。

「おーい、(楽譜の)どこにそんな音が書いてある?」

「前回、出てたよね?歌ってたよね、この曲?」

「(フガフガ言ってて)何歌ってるか、全然わかんないんだけど」

などと突っ込みたくなるような謎の音階や、独自のフレーズ、気持ちが空回っての歌詞カミカミなどが聞こえてきて、笑うしかないか、という状況もたまに(?よく?)あります f^^;。

 

前回やそれより前から出演を重ねているキャストたちも、歌稽古での緊張感や集中力は、今回初めてレミの楽曲に取り組む新キャストと同じか、それ以上。

公演中に知らず身に付いてしまっていた音程の誤りや歌いグセなどを軌道修正したり、半年続くロングランに向けて持ちこたえられる喉を作ったり。レミの素晴らしさと同時に大変さもよく知っている彼らだからこその苦労も、この準備期間にはあるのです。

 

まだ稽古序盤ですし、正直、個々の声がバラバラで2019年カンパニーとしてのまとまりには欠けています。

さてこれから、稽古を重ねていく中で、彼らはどう進化し、深化していくのでしょうね?

 

 

エコール中のひとコマ