みなさん、こんばんは。

昨日、後半組が登場したばかり、ではありますが、本日、ファンテーヌ役/和音美桜さんが、2017公演の大千穐楽を迎え、カーテンコールにてご挨拶をさせていただきました。

 

 

開演直後、司教館の場面を、下手袖で出番を待ちながら見守る和音ファンテーヌ。

 

 

カーテンコールの途中、駒田一テナルディエの進行で、

「本日、この公演をもちまして、2017年度版の『レ・ミゼラブル』の大千穐楽を迎えた方がおります。ホントに素敵な女優でございます。2011年より参加しております、ファンテーヌ役、和音美桜」

との紹介があり、一歩前に出た和音さん。

「今回、2011年から4回目の挑戦をさせていただきまして、大分早くに、一人千穐楽を迎えさせていただくということで、少しだけ、ご挨拶をさせて頂きたいと思います」

と前置きし、

「『レ・ミゼラブル』は」

と話し始めたのですが、ここでこみ上げて来るものがあったのか、「すみません・・・」と詰まってしまいます。

懸命に挨拶を続けようとする和音さん。けれど、なかなか越えが繋がりません。

お客様からの温かい拍手と、後ろに控えるキャストたちの眼差しに込められた "頑張って" の気持ちに背中を押され、「あったかい」と感謝の笑顔を見せた後、度々途切らせながらも今の想いを言葉にしてくれました。

 

「自分にとって、とても・・・何でしょう・・・多分、皆さんにとってもそうだとは思うんですけど、(『レ・ミゼラブル』は)とても大きな作品で・・・ターニングポイントになる作品、でした。

自分的には、毎回こうやって、いつ・・・次も参加させてもらえるか、こう、判らない状況で、ね、千穐楽を迎えるんですけれども(苦笑)・・・一旦・・・一旦という言葉は、ちょっと甘えかなとも思うんですけれども・・・自分がこれまで築いて来たファンテーヌ(というもの)の、終止符を打てたんではないかな、と思っています。

ホントに自分にとって大きすぎる作品で、7年? 6〜7年くらい関わらせていただいて、演る度に感じること、いろんなことがこう、変化して来て、自分でも何が正しいのか何が間違っているのか、わからないままに突き進んでは来たんですけれども、今回一番楽しくやらせていただけたかな、と思っています。

最後が、(自分は)大阪出身なので、大阪の地で千穐楽を迎えられてとても良かったな、と思っています。

まだまだ『レ・ミゼラブル』は続きますので、最後の名古屋の地まで、どうぞ皆様、ご声援の程、よろしくお願い致します。一足お先ですが(苦笑、そして真顔に戻って)本当に、ありがとうございました」

 

オリジナル版から4シーズン連続してのファンテーヌ役とあって、今回の公演は、これまで取り組んで来たことのひとつの集大成として、1公演1公演、本当に丁寧に向き合って来た和音さんだからこその、2017大千穐楽の言葉でした。

 

深々と一礼して、キャストの列に戻る彼女を、優しく見守りながら、駒田さんは、

「ホントに、『レ・ミゼラブル』という作品を皆で一致団結して演って行く中で、(和音ファンテーヌは)非常に大きな存在で、こうやって一足先に、ね、千穐楽を迎えてしまうのは、カンパニー的にはすごく寂しい気もしますが、別の所で[註:和音さんはこの後、10〜11月帝劇公演「レディ・ベス」にアン・ブーリン役に出演致します]一生懸命頑張っていただいて、お互いに応援をしながら頑張っていけたらと思います。

何なら明日も戻っておいで(笑)。そういうワケにはいかないですけれども(笑)、今後とも和音美桜、そして『レ・ミゼラブル』、応援よろしくお願い致します」

とご挨拶を締めくくりました。

 

 

終演直後の和音ファンテーヌと昼の部キャスト。

 

 

手締め後、「ありがとうございました。お世話になりました」とキャストに頭を下げる和音ファンテーヌ。

拍手で送り出すキャストたち。

 

 

"親子" ツーショット。

和音ファンテーヌと、コゼット/生田絵梨花さん。

 

 

和音ファンテーヌを囲んで、みんなで集合写真!

前列左から、増原英也司教、昆夏美エポニーヌ、買入屋/廣野有紀さん、夜の部出演前にカーテンコールを見守っていたバルジャン役のヤン・ジュンモ さん、川口竜也ジャベール、本日初日の岡田奈々リトル・コゼット、山崎瑠奈リトル・エポニーヌ、福井晶一バルジャン、大西統眞ガブローシュ、生田コゼット。

2列目左から、宇部洋之バマタボア、染谷洸太レーグル、あばずれ/華花さん、その右斜め後ろに杉浦奎介フイイ、杉浦フイイの右斜め前に宿屋の女房/三森千愛さん、土倉有貴クラクスー、駒田テナルディエ、山崎一郎ブリジョン、和音ファンテーヌ、篠田裕介ジョリ、菊地まさはるグランテール、右斜め後ろにかつら屋/桑原麻希さん、その右斜め前に藤田光之バベ、藤田さん右斜め前に内藤大希マリウス、森公美子マダム・テナルディエ、こちらも夜の部出演前に見守ってくれていたテナルディエ役の鈴木ほのかさん。

3列目左から、田川景一モンパルナス、田村雄一工場長、大田翔コンブフェール、若い娼婦/五條まりなさん、伊藤美咲ファクトリーガール、カフェオーナーの妻/篠崎未伶雅さん、鳩/五十嵐志保美さん、安部三博プルベール、持木悠クールフェラック、相葉裕樹アンジョルラス、柳本奈都子マダム、病気の娼婦/石田佳名子さん。

 

 

フェスティバルホール公演は、9月15日まで続きます!

明日は昼の部、1回公演です。劇場にて、お待ちしておりまーす!!