みなさん、こんばんは。

博多座、本日25日の夜の部は、前楽その2。

テナルディエ/駒田一さんの進行で、バルジャン/吉原光夫さん、コゼット/清水彩花さん、マダム・テナルディエ/森公美子さん、エポニーヌ/松原凜子さん、アンジョルラス/上原理生さん、と、子役ちゃん2名(ガブローシュ/島田裕仁くん、リトルコゼット・リトルエポニーヌ/井手柚花ちゃん)が紹介され、代表してプリンシパル5名が、楽日のご挨拶を致しました。

 

まずは、松原エポニーヌから。

「博多に初めて来た日に、出待ちのお客様がですね、"博多にようこそ"と言って下さいました。ホントに温かい皆さんの中で支えられて演れるんだな、と嬉しく思いました。そして、連日満員御礼ですし、ね。3階の後ろには立ち見のお客様までいらっしゃるということを聴いて、ホントに嬉しく思います。毎日毎日応援して下さった皆さん、初めてご観劇下さった皆さん、ホントにありがとうございました。これからも、レミゼを盛り上げて下さると嬉しいです」

 

続いて、清水コゼット。

「ホントに博多のお客様は温かくて、カーテンコールでもすごい熱い拍手を送って下さって、毎日毎日パワーをもらっていました。この博多の地で1ヶ月、コゼットとして生きられたことをホントに嬉しく思っています。皆様からいただいた沢山の応援を胸に、大阪公演、名古屋公演を駆け抜けていきたいと思っております。レ・ミゼラブル、引き続き応援よろしくお願いします」

 

3番目は、上原アンジョルラス。

「(自分は)博多座公演の後半組で、(8月)14日から(福岡に)入ったんですけども、14日から今日まで、私、一日も休まず舞台に立たして頂きました。何分(休みなく出続けるのが)初めてのことだったので、"下手なものは出せんばい" と思いましてですね、もう、体調管理を、翌日の声の調子を考えて食事とか睡眠時間も徹底してやりましてですね。だけん、(今回は)博多らしいものは食べてなかとです。ラーメンば明日。博多らしいものちょっと食べたか、なので、あの、また、こっち来たいと思います」

懸命に博多言葉を入れて話そうとする上原さんを、お客様が優しい笑顔で見守って下さっていたのが印象的でした。

 

マダム・テナルディエを演じて20年の森さんは、

「ご観劇下さいまして、まことにありがとうございましたーーーという言葉をみなさんがおっしゃるので、私もちょっと言ってみました(笑)」

と客席のお客様を和ませてから、本題に。

「さてあの、九州北部・・・また涙出そうなんですけど・・・あの災害で(ご観劇に)来れなかったお客様もたくさんいらっしゃるっていうことをお聞きしました。この『レ・ミゼラブル』で(ご観劇が叶わなかった)皆さまと(またの機会に)出会えることを、心から祈っております。(なので)博多の地で、この『レ・ミゼラブル』をまた演りたいなって・・・。それには、皆様の本気な応援の声が必要でございますので、是非あの、アンケート・・・などございましたら、"もう一度呼んで" "もう一度!" と書いて頂ければと思います(笑)」

そして、ロビーに置いてある熊本地震や豪雨などで被災された方々の復興を応援する募金箱に触れ、

「(自分も募金したけれど客席のみなさんも、もしよろしければ)帰りにちょっとお小遣いを入れていただけたら」

コメント途中、何度も何度も涙を懸命にこらえていた森さんですが、最後は、

「ホントに、博多が大好き過ぎて何も言葉が出て来ないはずなんですが、こんなに言葉が出てしまいました(笑)」

と、明るく締めくくりました。

 

子役ちゃんたちが駒田さんの誘導でペコリとお辞儀した後、最後は、吉原バルジャンが一歩前に進み出ます。

「この(マイ千穐楽の)舞台を演ることに必死で、何を言うかしっかりまとめていないので、上手く伝えられるか分からないんですけど・・・

自分がジャン・バルジャンを(初めて)演った年って言うのが、2001年。3.11があった年にこの役に巡り会って、で(稽古途中に大震災があって)自分は(被災地のために)何をすればいいのかって悩んで。で、何も出来ることがないなら、(せめて)この役を演り切ろうって。そのお蔭・・・というと言い方が適切じゃないかもしれませんけど、(その想いがあったからこそ、今日まで)役と共に生きて来れたように思います。

そして今、豪雨に見舞われたり、熊本地震も起きたこの九州で、この作品を演れるという意味・・・(森)クミさんも言ってましたけど、辛い想いを抱えてる人がいて、この作品を演ることで何か自分たちがこう・・・こんな自分たちが何か支えになれたら、何か出来ることがあればいいなと思って、今日まで頑張って来ました。まだ完全復興はしてないと思いますけれども、この作品にあるように、誰かのお側に・・・居る(涙)・・・ことは(涙)・・・神様のお側に居ることだ(涙)・・・ヤバイ・・・」

言葉に詰まりながらも必死で声を絞り出す吉原さんに、お客様から励ましの拍手が。

[ムラタ註:正しい歌詞は、♪誰かを愛することは神様のお側に居ることだ、なのですが、想いが溢れていた吉原さん、少々歌詞を混同してしまった模様です]

懸命に気持ちを立て直した吉原バルジャン、

「誰かが側に居なくなっても、また(別の)誰かが側に居てくれる、新しい命も生まれて来るので・・・(辛い想いを抱えている皆さんもどうか)前を向いて・・・そして、僕らも、この作品を通して、しっかり前を見て大阪・名古屋へと行きたいと思います。

ホントに、何言ってるかよく分かんないですけど(苦笑)、本日はありがとうございました」

 

 

本日8月25日夜の部で千穐楽の皆さん。

左から、松原エポニーヌ、吉原バルジャン、柚花リトル・コゼット、森マダム・テナルディエ、裕仁ガブローシュ、その後ろに清水コゼット、右端に上原アンジョルラス。

 

 

さて、明日はいよいよ、博多座千穐楽です!

最後まで、よろしくお願い致しますm(_ _)m