みなさん、こんばんは。

本日、7月17日昼の部をもちまして、「レ・ミゼラブル」2017年帝劇公演は千穐楽を迎え、79回の公演を無事に終えることが出来ました。

 

プレビュー初日から千穐楽まで、客席を埋め尽くすお客様の熱気にパワーを頂戴しながら、劇場には来られなくても声援を送り続けて下さっているみなさまの愛を感じながら、そして、「チケットがない!」「観られない!」という嬉しくもあり申し訳なくもあるお声を受け止めながら、キャスト、オーケストラ、スタッフら関係者一同、ただただ懸命に駆け抜けた日々でした。

 

 

帝劇ラストの今日、開演前の円陣では、バルジャン/吉原光夫さんから「ぶっこわしていきましょう!」の言葉が。

 

これは、いつもと変わらぬ平常心をキープする一方で、最後まで守りに入ることなく、作品に向き合っていこうという攻めの姿勢の、吉原さんなりの表現なのだと思うのですが・・・なんとこの後、本日で大千穐楽を迎えるテナルディエ/橋本じゅんさんに歩み寄った吉原さん、セットしてあった小道具をがしゃーん・・・お〜い・・・f^^;

「何それ? ぶっこわすってそういう意味?(笑)」

的な突っ込みが入ったことは、言うまでもありません。

 

 

客席に開演5分前のアナウンスが入り、冒頭の囚人場面に出演する男性キャストは、それぞれに集中を高めていきます。

出番のないキャストは、下手・上手それぞれのスタンバイ位置で、開演を見守ります。

 

 

オーケストラのチューニングが入ると、ジャベール/川口竜也さんが、立ち位置にさっとスタンバイ。

手前右側では、吉原バルジャンと橋本テナルディエが、真剣な表情で何やら確認中でした。

 

 

1幕終わって2幕前。

こちらも5分前入ってからの下手袖。

学生や市民役のキャストが、一人黙っていたり、周りのキャストと会話したり、それぞれのやり方で、本番に向けての意識を高めていきます。

 

一方、上手側では、

勢い良く駆け出していくため、アンジョルラスたちを載せた荷車の手を持ってスタンバイする、ブリジョン/山崎一郎さんの姿が。

 

 

終演後のカーテンコールでは、川口ジャベールの進行で、

まず川口さん、続いて、エポニーヌ/松原凜子さん、マリウス/内藤大希さん、コゼット/清水彩花さん、アンジョルラス/上山竜治さん、ファンテーヌ/和音美桜さん、マダム・テナルディエ/鈴木ほのかさん、と、順にご挨拶がありました。

帝劇が自身の大千穐楽となる橋本テナルディエが、先に抜けてしまうことの残念さを滲ませながら「楽しかった」と公演を振り返った後は、アンサンブルが前列に出、工場長/田村雄一さんが代表して挨拶。

川口ジャベールから紹介されて、ガブローシュ/大西統眞くん、リトル・コゼット/リトル・エポニーヌの井手柚花ちゃん、鈴木陽菜ちゃんもペコリとお礼をし、最後は、バルジャン/吉原さんが締めくくって終了、となりました。

 

 

客席からの大きな大きな拍手に包まれながら幕が下りた舞台で、ますはプロデューサーからの挨拶、そして、東宝取締役演劇担当よりキャストの奮闘を讃え労う言葉があり、吉原バルジャンの音頭で三本締め、という流れで千穐楽、無事に終了しました。

 

プロデューサー挨拶の模様。

下手側に並んだキャストたち。後方には、音楽監督/山口Billlyさん他、スタッフの姿も

 

同じく、上手側に並んだキャストたち

 

役員挨拶にて、橋本テナルディエへの「本当にお疲れ様でした」の言葉に、この後、橋本さん、深々と一礼。

 

本日出演のキャスト。

前列左からレーグル/染谷洸太さん、カフェオーナーの妻/町屋美咲さん、松原エポニーヌ、和音ファンテーヌ、川口ジャベール、橋本テナルディエ、吉原バルジャン、その前に柚花リトルコゼットと陽菜リトルエポニーヌ、統眞ガブローシュ、グランテール/菊地まさはるさん、ジョリ/篠田裕介さん。

中列左からあばずれ/灰野優子さん、買入屋/般若愛実さん、かつら屋/和田清香さん、宿屋の女房/瀧本瞳さん、清水コゼット、内藤マリウス、若い娼婦/松本ほなみさん、バベ/藤田光之さん。

後列左から山崎ブリジョン、フイイ/杉浦奎介さん、バマタボア/宇部洋之さん、コンブフェール/大田翔さん、司教/増原英也さん、クラクスー/土倉有貴さん、プルベール/安部三博さん、鈴木マダム・テナルディエ、クールフェラック/持木悠さん、マダム/本田育代さん、モンパルナス/田川景一さん、鳩/木南清香さん、上山アンジョルラス、田村工場長、病気の娼婦/石田佳名子さん、ファクトリー・ガール/森加織さん。

 

 

末尾となりましたが、「レ・ミゼラブル」を愛して下さるすべてのみなさまへ、帝劇公演へのご声援に心より感謝申し上げます。

 

劇場は、今もなお、バラシ作業続行中です。

30台近いトラックに積み込まれる本番道具等々は、このまま博多に向かうもの、一旦関東近県の倉庫に入れ今月下旬にあらためて積み直して九州行きとなるものなど、さまざま。

2年ぶりの博多の夏を、更に熱く暑く盛り上げていけるようカンパニー一同、頑張っていきますので、引き続き、どうぞよろしくお願い致します。

 

8月、福岡/博多座にてお待ちしております!!!

 

 

 

<おまけ>

休憩中、写真のネタ探しにうろうろしていたムラタ。

舞台中は、幕1枚隔てて客席なのでフラッシュは使えず、でも、光量が微妙でピントが合いづらくシャッタースピードも遅い、という、素人カメラマンには過酷な条件下です。

そこにキャストが集まってくれたので、

「お願〜い。暗いとこじゃなくて、明るい方に顔向けて〜。そしたら綺麗に撮れるかも」

で、みんなが上手にあるライトに顔を向けてくれたところ、目線が上がり顎が上がり、何故か「明日に向かって」とキャプション付けたくなるような、爽やかな画に f^^;

 

左から安部さん、増原さん、篠田さん、町屋さん、川口さん、持木さん、木南さん、上山さん、石田さん、般若さん、

でした。