ほぼ1ヶ月ぶりのご無沙汰です。

レミ・カンパニー、本日、ゲネプロ初日でした。

 

 

NHK出演から1ヶ月、ひたすら演出家エイドリアンの下で稽古、稽古、稽古・・・の毎日でしたが、並行して、プログラム等に使用する扮装写真の撮影・掲載インタビューの実施やコメント原稿の準備、衣裳合わせ、演出の細かな変更に伴う衣裳・小道具などの変更、仕込みや舞台稽古に関する打合せや準備などなど、本当にたくさんの、本番に向けてのいろいろな作業が進行していました。

 

 

これは、稽古終了後に衣裳作業用の部屋の一角で行われた「クラバット教室」のひとコマ。

クラバット、というのは、ネクタイの起源とも言われる、首の周りに巻く装飾用のスカーフ状の布の事を指します。

学生たちはのど元にクラバットを綺麗に結んでいる、はず、なのですが・・・大きかったり、小さかったり、左右が違ってたり、傾いてたり、縦になっちゃったり、とまあ、例年のことですが、みんな上手くいかないわけです(苦笑)。

で、来るべき舞台稽古に備え、鏡前に並んで、衣裳スタッフさんの指導を受けることに。

「はい、まずは右手と左手で、こことここを持ちます。次に、こういう風に手を回して・・・ん? それで結べる?」

「いや・・・手が、なんか変なんですけど・・・どうしたらいいんですか?」

「うーん・・・なんでそんな"器用"な持ち方、出来るかなぁ。えっとね、鏡を見ながら、私のやる通りを真似てみようか」

とか、

「やった出来たっ! 出来ましたっ! チェックお願いします」

「どれどれ?・・・って、ちょうちょは顔幅くらいって言ったじゃーん! なんで特大蝶ネクタイみたいになってんのーっ?! お笑いタレントじゃないんだから。やり直しー」

とか、苦戦につぐ苦戦が続きます。

男子はちょうちょ結び、苦手なのでしょうかね?

はてさて、練習の成果はいかに?

 

 

こちらは、ファンテーヌのみの、抜き稽古より。

工場シーンでは、二宮愛さんのファンテーヌ(右から二人目)に対し、知念里奈さんがファクトリーガール(右)、和音美桜さんが女工仲間(左)を歌い演じる、という超レアな稽古がありました。

 

 

 

ゴールデンウィーク明けの4〜5月「王家の紋章」公演終了直後からは、スタッフは稽古場と帝国劇場の二手に別れ、時に2カ所プラス東京近郊の倉庫を行き来しながら、道具や機材を搬入し、仕込み作業に突入です。

 

一方でキャストは、稽古場での通し稽古とダメ出し・修正を経て、5月12日のオーケストラとの歌合わせから劇場入り。翌13日から衣裳・ヘアメイクあり、マイクを付けての舞台稽古に取り組んできました。

複数キャストの「レ・ミゼラブル」は、稽古のローテーションも複雑。中には、稽古場から舞台稽古まで、実際に歌い演じるのが1週間ほども空いてしまうキャストもいます。舞台に立つのも、客席で見続けるのも、どちらも決して楽ではない中、緊張と疲れを抱えながら、体調を崩さないよう注意を払いながら、一人一人がそれぞれの"役割"を果たすべく、一歩一歩を積み重ねていく毎日でした。

 

そして本日、5月19日、いよいよゲネプロ1回目を迎えたのです。

慎重に、いろいろなことに気配り目配りしつつのゲネプロは、最後まで順調に進むことが出来ました。

終了後は、エイドリアンのノート(ダメだし)がみっちりとあったので、明日のゲネプロではまた、細々とした修正が加えられた、今日とは違う「レミ」になっているはずです。

 

 

最後に1枚。

4月、扮装スチール撮影にて。

アンジョルラス/相葉裕樹さん(右)の撮影が終了する頃、ちょうど、次のマリウス/内藤大希さん(左)のお仕度が整い、カメラマンの先生にお願いして、急遽、予定にないツーショットを撮影してもらいました。

この当時、二人とも、まだ稽古半ば、役作りの途中での扮装となったためか、撮影中は笑顔もどこかしらぎこちないものだったのですが f^^;、今や、舞台稽古を通してすっかり衣裳も身体に馴染んできています。

初めての「レミ」に時に心弾ませ、時に打ちのめされ、毎日必死で立ち向かっている彼ら。

もちろん、他の新キャストも、前回から引き続いての出演となるキャストも、演出家もスタッフも、レミ・カンパニー全員が、初日を前にそれぞれに楽しみ、それぞれに苦悩しています。

 

キャストもスタッフもゆっくり休む暇もなく駆け続けていますので、疲れがないと言ったら嘘になりますが、開幕を楽しみに待って下さっている皆様のために、プレビュー初日まで、もう一踏ん張り、です。

さあ、明日もゲネプロだっ!