みなさん、こんにちは。
今日、東京はあいにくのどんよりとした空模様ですが、新年度を迎えて新たなスタートを迎えた方もいらっしゃるかと思います。
我らレミ・カンパニーは、相変わらずの稽古中。
今回の稽古は、演出家の来日に先駆けて、2015年のステージング=動きを一通り当たっておく、という形をとっています(例年は、演出家が来日して動きを付けながら同時に芝居も構築していく感じ、です)。
キャストは日々、1月のエコール開始から向き合ってきた譜面との格闘を一旦小休止して、場面ごとの動きを必死で追っているところです。
演出部の説明に耳を傾けるキャスト・・・を撮影していたら
マダム・テナルディエ/森公美子さんがポーズしてくれました
3月31日からはミュージカル・スーパーバイザー/アルフォンソ氏が来日中です。
2016年「ミス・サイゴン」に続き2度目の日本とあって、リラックスした雰囲気でキャストとにこやかな挨拶を交わし、初日の昨日は全体稽古を見ながら、カンパニーの歌声をじっくり確認していました。
今日からは、全体の様子を見てアドバイスをしたり、キャストそれぞれの声や持ち味をよく知りたいと個別で短いレッスン時間を設けたり、1週間の滞在時間をフル活用の予定です(一旦帰国し、舞台稽古近くにまた来日します)。
歌の確認中
左端、黄色いセーターがアルフォンソさん
そしてそして、昨日はもうひとつ、大きな出来事がありました。
「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」の作詞家であるアラン・ブーブリル氏が、稽古場に来て下さったのです!!
アランさんは「レミ」「サイゴン」と、初演時こそ稽古中ずっと日本に滞在されていましたが、何しろ多忙な方なので、レミ・カンパニーの面々はなかなかお目にかかる機会が得られないままでした。
プライベートでの来日の合間をぬい、息子さんを伴っての稽古場来訪が実現。
「レミ」「サイゴン」の両方の日本初演出演者であるマダム・テナルディエ/鈴木ほのかさんが久しぶりの再会に涙ぐんでしまうと、アランさんが「泣かないで」と慰める一コマもありました。
アランさんは、
「僕が知る限りで一番大きなレ・ミゼラブルのカンパニーだね」
と、稽古場に居並ぶキャストの多さに少し驚かれていましたが、ピアノの傍らに立って稽古の様子を静かに見守って下さるという、素敵な時間があったのでした。
アランさん(センターの紫のセーターの方です)、
アルフォンソさん(アランさんの右側)を囲んで、
みんなで記念撮影!
バルジャンたちと
左から福井晶一さん、アランさん、吉原光夫さん、ヤン・ジュンモさん
一方、稽古と並行して進められているのが、衣裳のフィッティング。
4月下旬までにはプログラム用の扮装スチールを撮影しなければならない新キャストを最優先に、稽古に支障のないスケジュールで入れ替わり立ち替わり、キャストが衣裳さんの待ち構える場所へと向かいます。
衣裳フィッティングのひとコマ
司教/増原英也さんが結婚式場面の衣裳をチェック中です
(増原さんはこのフィッティングのため、アランさんとの
記念撮影に間に合いませんでした、残念(><))
フィッティングでよくある光景が、仮縫い状態の衣裳を身につけた途端に、
「ん???おかしいなぁ・・・」
採寸時から体型が変わってしまった人は、必ずこうなります(笑)
「レミ」衣裳は、衣裳デザイナーの指示で、余分な縫い代も削除されてしまうくらいとてもタイトなラインが基本です。
各人の身体に本当にぴったりと合うよう作っているので、太って入らなくなるのはもちろん問題外ですが f^^;、痩せても上着やパンツのラインが変わってしまうため、とにかく体型キープ、が必須なのです。
そのため、差入れのお菓子などが並んでいる前で、ぱくぱく食べているキャストを羨ましげに眺める姿もチラホラ。
魅せるお仕事は、ホントに大変ですよね。
ではまた〜。