みなさん、こんばんは。ムラタです。
今日も富山は仕込み中です。

舞台はもちろん、袖回りの仮設の早替え小屋なども設置し終わって、本日は、音響や照明まわりの作業が続きました。
照明の "明り合わせ" と同時にテクニカルリハーサルが、また、夕方にはオーケストラのプレイヤーさんたちが劇場入りして "シーティング" (簡単に言うとオーケストラピット内の位置確認等々)を行いました。
廊下いっぱいに広がっていた衣裳も、舞台袖や舞台裏の "あるべき位置" へとセッティングされ、舞台稽古・本番が近づいてきたなぁ、という感じです。


舞台袖が明るいうちに、セットの一部を撮影してみました。



実はこんな "飾り" があるんですが、既にご観劇になった方、気付いてましたか?


廊下に並んでいた衣裳・かつらから、今日は女子のものもお見せしようと思います。
まずは、綺麗に整えられて出番を待つ "かつら" から。



下の棚にあるのが、ほとんどの場面で付けているロングヘア。
場面によって髪を降ろしたり、アップにしたりしたりとアレンジで変化をつけています。
上の2段に並んでいるのは、ウェディングの場面で使われるものです。
着用するドレスに合わせて、髪飾りの色や形・ボリュームが1点1点異なってます。


そのウェディング場面のドレスが、こちら。





女性キャスト同士で色がかぶらないよう、微妙に色合いが違います。
顔立ちや雰囲気で着る色を決めているので、上演されるカンパニーによって、同じウェディング場面でも、ドレスの色合いや人の並び位置などが違ってくる場合があります。
日本カンパニーで、どの役がどの色を着ているか…は、プログラムに舞台写真が載っているので、すぐにお解りになるんじゃないかな、と思いますが(^^)

ちなみにこのドレス、「その方がスカートの膨らみが綺麗に出るから」という衣裳デザイナーのこだわりで、シルクの下にシルクのスカートを重ねる、というゴージャスな仕様になっています。
コゼットのドレスなどもそうですが、女性たちが移動すると、これぞ "衣擦れ" という、何とも言えない素敵で贅沢な音がするんですよ。


せっかくなので、こちらも。



"ターニング" と呼ばれる場面で着用するドレスの一部です。
♪ねえ見た、戦いを~
と、バリケード陥落後、街の女たちが亡くなった人たちを悼んで歌う場面です。
これも1着1着、襟元の白い生地や胸元・背中の刺繍・飾りなどが違う、凝った作りです。
場面が場面だけに照明も明るくはないですし、裕福な婦人も庶民の女性もみんな黒を着ているので、ものすごーく違いがわかりにくいとは思うのですが… f^^;。



そんなこんなで、本日の作業も着々進行中。
明日はキャストもいよいよ富山入り、です。
初の富山公演開幕まで、あと少し!