みなさん、こんばんは。ムラタです。
今日も抜き稽古と通し稽古、というパターンで一日が終わりました。

本日の通しメンバーは、
吉原光夫、鎌田誠樹、原田優一、清水彩花、駒田一、森公美子、綿引さやか、里アンナ、野島直人、與名本睦、陣あいり、新井夢乃、伊藤潤一郎、田村雄一、宇部洋之、菊地まさはる、神田恭兵、原慎一郎、高舛裕一、篠田裕介、安部三博、照井裕隆、藤田光之、北村がく、萬谷法英、西川大貴、池谷祐子、廣野有紀、柳本奈都子、本田育代、浅野実奈子、藤咲みどり、石田佳名子、小南満佑子、島田彩、松本ほなみ(以上、敬称略)
でした。


通し稽古フォトを、少し<敬称略>。


  1幕中盤。パリの街角。
  バルジャン父娘を襲おうとしたテナルディエ一味は、
  現れたジャベールに身柄を拘束されます。
  手前左から鎌田ジャベール、警官役の照井、駒田テナルディエ、
  一人おいて警官役の宇部、森マダム・テナルディエ、
  右は藤田バベ、その下にうずくまる北村ブリジョン



  バルジャンを必ず捕らえると夜空にまたたく
  星に誓う鎌田ジャベール(♪スターズ)



  コゼットに一目惚れをした原田マリウスは、
  綿引エポニーヌに「彼女を捜して!」と頼み込む。
  エポニーヌの使い走り(お使い)と呼ばれる場面です。



  ABCカフェに集まり、革命に燃える学生たち(♪レッド&ブラック)。
  左から篠田ジョリ、西川、萬谷、藤田、宇部、
  安部プルベール、原コンブフェール、高舛クールフェラック、
  原田マリウス、北村、照井レーグル、野島アンジョラス、神田フイイ。



  バルジャン邸に忍び込むテナルディエ一味。
  マリウスを案内して来て居合わせたエポニーヌは、
  彼らの企みを阻止しようする。
  左から綿引エポニーヌ、藤田バベ、萬谷クラクスー、
  西川モンパルナス、駒田テナルディエ、北村ブリジョン。



  エポニーヌの悲鳴にテナルディエ一味は逃げ去り、
  マリウスとコゼットが駆けつける。
  門の外を確認する原田マリウス。
  清水コゼットに助け起こされる綿引エポニーヌ。



  1幕ラスト、♪ワン・デイ・モア。
  左から伊藤、照井、廣野 (後ろに萬谷)、石田、宇部 (後ろに田村)、
  清水コゼット、吉原バルジャン、西川、里、本田、
  ガブローシュを肩車する菊地グランテール、
  藤咲、原コンブフェール、篠田ジョリ、島田、小南、松本、
  高舛クールフェラック、鎌田ジャベール、
  綿引エポニーヌ、池谷、原田マリウス、野島アンジョルラス。



  2幕。下水道で死体から金品をあさる駒田テナルディエ(♪下水道)。
  "死体"役は萬谷(この死体っぷりもまたスゴい…)。



  2幕開始前、バリケードで"撃たれ方"を確認する
  アンジョルラスとガブローシュたち。



で、今日は、先日の第1回通し稽古後に、マダム役のお二人(吉川恭子さん、本田育代さん)にちょこっと聞いたお話、お届けしまーす。



  本田育代さん(左) と吉川恭子さん。


マダムというのは、1幕、売るものがなくなったファンテーヌを、娼婦になるよう誘う女性(オレンジ色のドレスに黒い帽子をかぶってます)のことです。
娼館を仕切っている女主人なので、"マダム"と呼ばれてます。

この役のダブルキャスト、吉川恭子さんと本田育代さんの二人は、時期は別々ですが、ともにオリジナル版出演経験があり、その当時も現在もボーカルキャプテンを務める実力派、なのです。
何かと頼りになる"ねーさん"たちに、初通し終了後、直撃してみました(^^)


マダムのお二人、今日、初通しでしたけど、どうでしたか?
吉川 「エイドリアンも言ってましたけど、やっとこう、各シーンでつけられたことが身体にちょっと落ちたかな…っていうか、身体と気持ちが一致したかなっていう感じは(演ってて)すごく感しましたね」
本田 「観てた側としては、一人一人の気持ちがストレートに飛んで来て、凄く良かったと思いました」
今回、修正にすごく時間かけた分、小返しとか荒通しとかっていう部分的な通しをやらないまんまで、いきなり全通し、だったじゃないですか。
修正はホントに微調整がいっぱいあって、すごく細かい指示があったから、それ消化する時間かけないまんまで全部いけるのかな?って実は、最初ちょっと観てて不安だったんだけど…。
本田 「いけてた! 凄かった!」
吉川 「集中してましたね~」
本田 「ホント凄かったよね。私だったらダメだったかも(笑)」
吉川 「(修正された箇所を)思い出しながら演ってる感じと、凄い緊張感っていうのが良い感じにクロスしたんで」
本田 「そうかも。すごい良い集中力だった。だからみんな(歌っている内容が)言葉としてちゃんと飛んで来てたし。言葉のキャッチボールっていうか…こうしろって演出だからこう、っていうんじゃなくて、それぞれが自分の気持ちで動いたのが見えて、感動しました(^^)」
吉川 「演ってても、気持ちが動きましたよ」
観ていると、みんな余計なことしないっていうか、引き過ぎでもやり過ぎでもなくて、いい感じにシンプルだなって思ったんだけど。
吉川 「やっぱり、2011年は2011年で、それまで25年やってた積み重ねがあるわけで。例えば、ここに立とう、とか、それにはそれなりの意味があったじゃないですか。それを(前回2013年は、新演出版になったことで)一度崩して、わーっとつけた勢いみたいなものがあって。(今回は)そこからまたひとつひとつ、みんなが練り直して来てるから、動きにちゃんと意味が見えて、相手に影響されて自分も動こうって自然に思えるんですよね」
なるほど。
では、今回のマダムのみどころというと?
吉川 「うーん…みどころ…新しい歌詞、ですかね?」
本田 「うん。まさかの歌詞、ですね」
(そうなんです! 以前ちょこっと書いたと思うんですが、ラブリィレディの歌詞が変わり、それに伴って歌う人も代わってるんです!!)
本田 「ただ、あの短い小節の中で表現する難しさ! お客様が一回で解るかどうか…これからまだまだ研究して創り上げていかないと、です。あそこしか歌えないもどかしさ…」
英語ではたくさん説明出来ることも、日本語だと初演以来の1音1語の原則があるから情報量が限られるもんね。
本田 「(新しい歌詞に変えるにあたって)訳詞補綴の松田さんから、ここは英語ではこういう意味で、とか教えていただいたんですけど、それをあの(短い)小節で表現しなきゃいけないし、空気感も変えなきゃいけないし。いろんなことをやりながら、どこまでどう行けるか、だよね」
吉川 「(頷いて) 前回より、フューチャーしていただいてる感じだしね」
本田 「そうね。前回、ここ歌いたいな(歌えればもっと表現出来るのにな)って思ってた所が歌えるので、だから気持ちも伝えられるかな、って思ってます」

みなさん、ご観劇の際は、ラブリィレディのマダムの新歌詞に注目、ですよ!


ところで本日、公式HPに宣伝スタッフの、先日3月17日の「のどじまん」レポートがアップされました。
先日のダイジェストに続き、出場者全員の、それぞれの歌唱映像が上がってます。
せっかくなので、このイベントが何故生まれたか、実施に至るまで、当日のドタバタ、客席でのキャストの反応などなどのムラタ版レポート、明日の稽古オフにアップできたら…なぁ…。
(やばい…こう書いたらホントに書かないと…自分で自分の首しめてるなぁ… f^^;)

あと、アンジョルラスたちのコメントももらってきたんですが、毎日記事が長いので…。
これは後日ってことで。


では、また~。