みなさん、こんばんは。ムラタです。
今日もレミ・カンパニー、ひたすら稽古、でございます。

ラブリィレディから始まった…は良いのですが、まあ、稽古が止まること、止まること。
ワンフレーズ歌っては止まり、またちょっと進んでは止まり、と、全然曲が流れていかない(><)
まあ、このところ毎日こんな感じではあるのですが、と言うのも、"再演であって再演じゃない"から、なんですよね。

ほぼ同じキャストで前回上演版を踏襲する再演では、いわゆる"思い出し稽古"になりがちです。
となると、新しく創り出していく場合に比べ、ここでああなってこうなって、という流れを具体的に把握しているだけに、例えば細かなマイナーチェンジがあるなど前回より深める努力がありつつも、稽古を非常にスムーズにサクサク進めていくことが可能です。

が、「レ・ミゼラブル」新演出版においては、それは無理。
権利元キャメロン・マッキントッシュ社の方針が、
「最新版がスタンダード」
だからです。
だから私たちは、単に前やったことをなぞるのではなく、世界のどこかで上演された新演出版の最新バージョンをベースに、更なる改良を加えながら稽古を進めなければなりません。

2013年の新演出版日本初演の後、トロント、ブロードウェイ他で新たな幕を開けているレミは、各地での開幕の度に手が加えられて来ました。
現在の最新は、オーストラリアのメルボルン版(その後、公演はシドニーに引っ越し、現在プレビュー公演中)です。
演出・衣裳・ヘア・小道具など、メルボルン版を下敷きにしつつ、日本あるいは日本人に適切なところはどこかを探る作業が繰り返され、東京で、次のスタンダード="最新バージョン"を生み出す、まさにその作業中、というワケです。



  買入屋/柳本奈都子さんにペンダントを売る場面
  ファンテーヌは和音美桜さんです



  娼婦役の女性たちに指示を出す演出補エイドリアン



  美しい髪を売ろうと決意するファンテーヌ/里アンナさん
  かつら屋役の廣野有紀さんとのやり取りの場面



  売るものが亡くなったファンテーヌは、
  マダムやヒモの誘いにのり、遂に自らを売ることに…



工場をクビになったファンテーヌが娼婦に堕ちていく♪ラブリィレディ。
ペンダントを売り髪を売り、が何度も何度も繰り返されると、ファンテーヌの口から、
「今日はもう、売れて売れて…(笑)」
あれ?
ファンテーヌ、そんなに売るもの持ってましたっけ?(笑)

そういえば、仮釈放されたバルジャンが農場にやって来る場面の時も、秋の収穫、ということで、ひたすら繰り返される刈り取りの動作に、誰かが、
「どんだけ広いの、この農場(笑)刈り取り過ぎだろ~ 」
とつぶやいていたような… f^^;


あ、そうそう。
今回、ラブリィレディの歌詞が、英語歌詞を反映させて一部変更になる予定です。
ご観劇の際は、こちらもチェック!


ではまた~。