みなさん、こんばんは。ムラタです。
昨日は定例の稽古オフでした(キャスト有志に「のどじまん」に来てもらいましたが)。
このところ、場面ごとの抜き稽古の連続で、一部キャストしか呼ばれない日が続いていたのですが、今日から、1幕頭から順を追って場面ごとに細部を詰めていく作業が始まりました。
なので今日は、全員集合!
大人キャストが74名集まると、稽古場は人、人、人…。
「やっぱ、ウチ(=レミ・カンパニー)って多いよね~」
って、しみじみ、です f^^;

1幕プロローグの"宿屋"の場面(仮出獄したバルジャンが一夜の宿を求めて町の宿屋をおとなうも、囚人という過去ゆえに邪険に扱われ、たたき出される、というシーンです)では、振付ベンも加わって、バルジャンと男たちの乱闘を模索。
なんか、バルジャンの方が強くないか??? f^^;とは思いましたが、福井晶一さん・吉原光夫さん・ヤンジュンモさん、三者三様のアクションで、戦う男性陣もいろいろとお試し中です。



  振付ベンとアクション確認中のジュンモJV(赤い袖の黄色い上着)と、
  ブリジョン/北村がくさん。その右側に、同役の森山大輔さん



  その一方で、演出補エイドリアンが、
  石飛幸治さんに動きを指示していました



  福井JVの宿屋シーン
  この後、もみ合いになります



そして今日、なかなか出番が巡ってこず、休憩スペースでずーっと芝居をどう作り込んでいくか、の意見を戦わせていたモンパルナスの二人、大津裕哉さんと西川大貴さんに話を聞いてみました~(^^)



  モンパルナス役の西川さん(左)と大津さん


最近どうですか?
 大津「楽しいですね。2年ぶりに演ることになって、ね」
 西川「戻って来たって感じですね」
 大津「お互い成長して」
 西川「それはどうかわかんないけど(笑)」
おいおい f^^;
さっきから、すっごい真面目に二人で意見交換してたけど。
 西川「ダブルキャストを日々シャッフルしていくのがレミの持ち味じゃないですか。(最初に出演した)2011年はそれを凄く楽しめたんだけど、今、日々稽古をしてく中で、細かいところを詰めて行く時間がまだまだ必要だな、って感じてます。同じ役でも演者によって違って来るのは当たり前なんだけど、組み合わせがバラバラなことによってどうしても、出たとこ勝負になりがちですよね。だから下手をすると、その時、そのメンバーの芝居でのリアリティ、ってものに終始してしまうので、演出が提示したいこととズレてしまってないか、と。稽古場だと照明もないし、いろんなことが露になってしまうから余計にそう感じることがあるんですよね」
 大津「ジレンマだよね。即興性が強過ぎることの善し悪しがあるから」
 西川「良い意味での即興だったらいいんですけどね」
場当たり的な感じになっちゃうってこと?
 西川「今日のテンション、みたいな、ところが出て来る、というか」
 大津「積み重ねた上でのものじゃなくなるからね、即興性強いと」
 西川「ここは(同役で)合わせてとか、ここは(同役でもそれぞれが)自由に、みたいなことがクリアになって来ないと…。(同じ役だからといって)全く同じこと演らない方が良いのも解ってるし、でも、どこまでやっていいのか、とか。塩梅が上手くかみあわないと何やってんだろう?ってなりがちだし」
 大津「人それぞれに、演りたいイメージもあるし、ね。ただ、それが(稽古を通して)積み重なってないといけないんだよね。それぞれが余り好き勝手にしてしまうと、最終的に、本当に言いたいことが伝わらなかったりするじゃないですか」
 西川「レミは大カンパニーだから仕方ないことではあるんですけど、そういう中で自分がどう取り組んで行けるか、っていうのを悩みながらやってます」
でもそれって、再演だからこその悩みだよね。やっぱり、新演出版初演だった前回は、とにかくやるしかなくて、みんな必死だったじゃない。でも今回は、一通りやったからこそ悩む余裕が出て来たワケだよね?
 西川「そうですね」
 大津「やっぱり、もっと積み重ねたいな、と。再演だから。前回を振り返ると上手く出来なかったところもあるし、もっと良く出来るんじゃないかって思うし」
 二人「とにかく、頑張りますっ」

ここで、見所情報!
モンパルナスとして登場する場面は、顔に傷があるのですが、これ、大津さんと西川さんで傷が反対になっています。
「どっちでも好きな方に傷作っていいよ」
と言われたので、二人で相談して、
「じゃあ、どうせなら、お互いで反対にしよっか」
と決めたんだそう。
未見の方は是非、チェックして見て下さい。
前回既に発見済みの方は、どっちがどっち側に傷があるか、正解、バラしちゃダメですよ(笑)

それから、モンパルナス、強盗団で登場した後、恐ろしい勢いで早替えをこなし、ワン・デイ・モアに登場しなければなりません。
衣裳をすべて取り替え、傷を落としてベースを塗り、袖の早替小屋から花道を抜ける…という大騒動っぷりです。
本当に時間がギリギリのところなので、ズボンをするっと脱げるよう結構緩めに作ってあったのですが、今回の衣裳合わせで、
「ギリギリのところまでツメようか」
とサイズを小さくされてしまい、二人とも、マジで間に合わないかも、と、かな~り青くなってます。
特に、鳥目の西川さんは、暗い中で素早く移動するのは無理っ!ということで、前回、鎌田誠樹さんに手を引っ張ってもらっていたそうです。
さて今回、彼らは無事にワン・デイ・モアに登場出来るのでしょうか?(笑)
(笑い事じゃないか… f^^;)


では、また~。