みなさん、こんばんは。ムラタです。
終日追悼モードでしたが、今日は3月11日、東日本大震災の日、でした。

早いなぁ…と思います。

あの日、2011年レミ・カンパニーは、4月の開幕を控え、帝国劇場で稽古中でした。
日比谷公園や皇居前に避難した後、劇場に戻って夜を明かした者もいれば、何時間もかけて徒歩で帰宅した者、途中で緊急避難所に誘導されて泊まった者など、それぞれの一夜がありました。
その後、日を追って被害状況の凄まじさが明らかになり、また、世の中が自粛ムードに明け暮れる中で演劇興行に非難の声も上がり、薄暗い劇場で粛々と稽古を進めながらも、我々が今すべき事はなんだろうとそれぞれに思い悩みながらの日々を過ごしました。
音楽の力が少しでも慰めになれば、と、カンパニーで「民衆の歌」を歌った映像をネットにアップしました。
被災された方を始め、多くのお客様から「必ず観に行くので幕を開けて下さい」とのお声をいただき、それを励みに、皆で必死に初日にこぎつけました。
休演日に急遽、3.11チャリティイベントを開催することにもなりました。
東京に非難された被災者の方を公演にお招きしたこともありました。

そして、そんな日々を過ごしながら、オリジナル版「レ・ミゼラブル」は、最後の幕を閉じたのでした。

あれから4年。
故郷に戻ること叶わず不自由な生活を余儀なくされたままの方は少なくなく、また、未だ2500人以上の方が行方不明のままだと聞きます。
そして日本各地では、3.11以降も、地震だけでなく大雨、台風、噴火といった様々な自然災害が起こり、たくさんの哀しい、辛い想いが積み重なってきました。


だからこそ、たくさんのたくさんの想いを込めて、私たち「レ・ミゼラブル」カンパニーは、今年も歌い続けます。


♪世に苦しみの炎、消えないが どんな闇夜も、やがて朝が


明日を信じて…。