墓じまい

 

 ある程度覚悟はあったものの、まさかこんなことになるとは思ってもいなかった訳です、はい。

 プロフィールにもありますとおり、沖縄には門中(むんちゅう)、あ、この言葉欲出てきますので、覚えていてくださいね。

 

門中=親戚のグループ・集まり

 太郎も門中の一員でして、門中の共同墓があるんです。私の祖父が共同所有者になっています。太郎が40代ですから、祖父の時代に6人で作った共有墓になります。

戦後ぐらいになるんですかね~。

 そもそもなんで共同墓なのって話ですが、まぁ所説あるのですが、とりあえず戦後で一人で土地購入やお墓を立てるってのは難しいので門中でお金を出し合ったというわけです。また当時は門中での助け合いは当たり前、助け合わなければお互いに生きて行けなかった訳です。

 

 話は現在に戻ります。太郎の親も高齢になり、太郎も中年になり、法事事にも少しは関心が持てるようになったわけです。

そんなある法事の日に、門中墓を見てふと太郎はこう思いました。

 

    

古っ

 

 このお墓に両親を入れるのか~?と悲しくなってしまいました。

 以前父がお墓の修復を試みたのですが、見積もりが300万。門中で分担しようとしたのですが、集めきれず失敗に終わっていた事を知っていた太郎は、現代の文化や風習が変化していく中で、今後門中で共同運営をするのは現実的でないと考え、まずは墓じまいをして、このお墓を使い続けるのをやめよう。今後は各家族でお墓を用意したり供養の仕方を考えてもらおうと考えました。

 

 そうやって、「墓じまい」をするために、少し調べ始めた太郎。

 

 TODAY'S
 
こうやって足を踏み入れたのでした