デビスカップ対カナダ戦 DAY１／錦織君先勝も添田君敗退で１勝１敗

　錦織君が貫録勝ちで先勝も､続く添田君が敗れ初日を１勝１敗で終える！

　さぁ～いよいよ男子テニスの国別対抗戦デビスカップ・ワールドグループ１回戦の対カナダ戦が、ホーム

　の有明コロシアムを会場にして始まりました　

　２年前は２７年ぶりのワールドグループ昇格を果たしたものの、１回戦を暖房設備すらままならない極寒のビ

　ーンズドーム（兵庫）で戦ってクロアチアに敗れてしまいましたが、今回は相手エースのＭ・ラオニチ選手を筆

　頭としたカナダ選手のビックサーブへの対抗策として有明のセンターコートを遅めのサーフェースに変更すべ

　くサーフェースを塗り直す等（※２００万円程かかったらしい）、できる手は打った中で開幕したわけですが・・・

　　　　　　　■デビスカップ・ワールドグループ１回戦　日本ｖｓカナダＤＡＹ１の結果

　　　　　　　　錦織圭（日本）○（６-４､６-４､６-４）●ピーター・ポランスキー（カナダ）

　　　　　　　　添田豪（日本）●（４-６､６-７(2)､１-６）○フランク・ダンシェビッチ（カナダ）

　０６年全豪ジュニアアダブルス４強のパートナー、Ｐ･ポランスキーに圧勝

　２００８年のデルレイビーチ国際を１８歳で制し、その名を広く一般にまで轟かせた錦織君ですが、それ以前

　にテニス専門誌はもとより世間に名を広めたのが２００６年全豪ＯＰジュニアの男子ダブルス４強入と、同じ年

　の全仏ＯＰジュニア男子ダブルスで成し遂げた日本男子史上初の優勝ですよね。

　そして今日、錦織君と対戦したのが２００６年全豪ＯＰジュニア男子ダブルスで４強入りを果たした時のパート

　ナーＰ・ポランスキー選手だったわけですが、良き友人でもある彼に対し、錦織君も 『 少しやりにくい・・』

　と語っていたようですけどね。　でも終わって見れば錦織君の圧勝で、今の2人の立ち位置の違いががその

　まま結果にあらわれた感じです。

　ただ国の代表として戦った心意気や、有明のコートが遅くなったというのもあるのでしょうが、錦織君の放つ

　エース級のショットをも拾いまくる根性は凄かったですよね。　試合後の錦織君も先の全豪で敗れた試合を

　引き合いに 『 少し大袈裟だけどナダルとの試合を思い出した。』 と言ったのも決してリップサービスじゃない

　でしょうね。　　最終日の両国Ｎｏ２対決で戦った場合、添田君が勝てるかどうか心配です・・・

　添田君はファーストセット４-１リードから引っくり返され踏み止まれず･･･

　チームのエース錦織君が作った勢いそのままに、快調にファーストセットを４-１とリードした添田君しか

　し、そこから一気に５ゲーム連取されてァーストセットを落とすと、相手の勢いに踏み止まれず、ついに最後ま

　で流れを引き戻すことができませんでした・・・もともと闘志を前面に出すタイプじゃない添田君ですけどねェ～　

　それにしても元気がなかったような気もします。

　明日以降、両国の監督がどのような采配をふるって来るのか？

　エースのＭ・ラオニチ選手とＶ・ポシュピシル選手という２枚看板をシングルスに欠くカナダに対し、日本の初

　日２連勝というのもありうるなぁ～と思っていたのですが・・・流石に甘かった初日１勝１敗ながら現時点

　ではカナダが有利と言わざるをえないでしょうね・・・

　２日目以降の両国監督の采配が大きく勝敗を左右しそうな気配ですが、先ず明日のダブルスをどう動いて来

　るのか ワールドグループにおいてはどの国を相手にしても分の悪い、日本チームのアキレス腱とも言え

　るダブルスですが、今日の錦織君の試合が比較的簡単に終わらせられた事や、カナダのポランスキー選手

　とダンシェビッチ選手のプレーを見た上で、錦織君のダブルス出場の可能性が一気に高まった気もします。

　もうしわけない言い方ですが、現在予定している杉田君・内山君ペアを出場させるのは戦略的な捨て試合に

　他ならず、錦織君・添田君を休ませ、シングルス４試合で３勝する為の作戦ですからね・・・

　カナダのダブルスには、元ダブルス世界Ｎｏ１で先の全豪ＯＰミックスダブルスで優勝しているＤ・ネスター選

　手が控えていますからチームの戦略としては当然ありなわけですが、難しい判断ですね

　戦略とは言え明日のダブルスに敗れ、みすみす相手に王手をかけられる状況にしてしまうのも最終日のシン

　グルスに出る選手へのプレッシャーになってしまいますし、カナダがＮｏ２のポシュピシル選手を最終日のシン

　グルスに起用して来ないとも限りませんしね・・・

　こうなると明日のダブルスを戦略的敗退なんていってられないんですよね　錦織君を起用して勝負に行

　かなければならないのかも知れません　ただその場合、誰とペアを組ませるか勝負に行くなら添田

　君という事になるでしょうが・・・本当にそれで負けたら崖っぷちも良いところ

　蛇足ながらＴＯＨＩＺＵＫＡなら、明日のダブルスは予定通り杉田君・内山君ペアに玉砕してもらって最終日の

　シングルスに懸けます。　明日のダブルスに出場させないという事は、錦織君と添田君の2人に対する信頼

　の証ですしね　昨年も同じ戦略でプレーオフのコロンビアに勝ってワールドグループへの返り咲きを果た

　したわけですから、同じ作戦で良いと思います。