スーパーに行くと、さまざまな国で作られた野菜や果物が並んでいます。国産はもちろん、中国やアメリカ、それに東南アジアや南米からの輸入品も多く目にします。そのなかで、「国産」にこだわって買う人は多いのではないでしょうか。外国産より国産のものの方が美味しいし、何より安全だと思うからでしょう。ところが、その選択が、猛毒を体に入れることにつながっている場合もあるのです。

というのも、実は日本の農薬使用量は世界トップレベルだからです。たとえば、ある毒性の強いネオニコチノイド系農薬のリンゴに対する日本の使用基準は、アメリカに比べると2倍、EUと比べると2.5倍にもなります。茶葉に至っては、EUに比べてなんと300倍もの資料基準値が設けられています。そもそもネオニコチノイド系の農薬は毒性が強く、使用を禁止している国もあります。

それを使うことが許可されている国のなかでも、日本の使用基準だけが異常に高い。「日本の野菜は安全」という思い込みは、とんだカンチガイだということです。害虫とされる虫を殺したり、邪魔な草を枯らせたりする農薬が、猛毒であるのは当たり前なのですが、こうして改めて見てみると恐ろしくなってきませんか。いくらよく洗っても、野菜の細胞にまで入り込んだ農薬まで洗い流すことはできません。

多くの農薬は油性なので、水で洗っても落ちません。しかも葉っぱなどから、すぐに雨などで流れないような処理がされているものもあります。無農薬のものを買うのがいちばんいいのですが、毎日のことですから、できるだけ農薬を体に中に入れないようにしましょう。当方も無農薬野菜と洗いたい放題を使い分けていますが、最近はそういう商品も増えてきましたね。まあ、簡単な科学的機序ですから。