ダイヤモンドバックテラピンのモルフについて | カメカメ日記(DBT:オルナータ、カロリナ、テキサス、クラウン)

カメカメ日記(DBT:オルナータ、カロリナ、テキサス、クラウン)

亀を飼育しだして22年経過しました。飼育している記録を日記として綴っていきます。
※ブログの画像は転載禁止

「モルフ」とは?:爬虫類は同じ種類でも個体によって体色や柄・模様が異なります。その特長(体色・模様・表現)が確立された品種の事をいいます。

 

有名なのは、アカミミガメです。アルビノ、アルティメットパラドクス、ブラックパール、スノー、パステル等々、実に様々なモルフが作出されてきました。また、身近な例では、「ヒョウモントカゲモドキ」、「ボールパイソン」なども有名ですね。

 

ダイヤモンドバックテラピンにモルフは存在するのか?

 

この本は、2008年に創刊された

「Diamonndback Terrapinns Gams of the Turtle World」です。

著者は、「James Lee氏」と「Staphen Chew氏」になります。

この本の中でもテラピンのモルフの写真が掲載されています。

◇Panda Terrapin

◇Leopard Terrapin

◇Leopard Terrapin  Marbled Terrapin

解り易い「モルフ」としては、「アルビノ」がいます。

◇Albino Ornata

 

2024年3月、中国からテラピンのモルフが輸入されました。現在のテラピンの関わる繁殖技術は、日本よりも中国・香港・韓国・台湾の方が進んでいるように思います。残念ながらアメリカの実情はあまりわかりませんが。(実は過去にも輸入されていますが)

※2013年6月にサイテスⅡになったため、アメリカからの輸入は止まり、アメリカ国内のモルフの輸入はありません。※ノーザンとカロリナは輸入されているようです。

◇ブラックレオパードテラピン

◇ブラッククラウン(黒い王冠)

◇ラビリンスクラウン(迷宮王冠)

◇クラウン(王冠)

 

◇モルフの作出

①小さな違いを見つける

ボールやレオパを見れば理解できると思いますが、小さいな違いを重ねる事で大きな違いに表現させる。その結果として特長が際立った個体が作出されます。また、モルフは作出された方が呼び方(名前)を決めています。

②表現を確立させる

亀の繁殖は4年~6年、種によってはそれ以上の時間がかかります。ボールやレオパでモルフの作出が早いのは、2年~3年程度で繁殖ができるの事が要因だと思われます。テラピンでは、レオパード(豹柄)、クラウン(王冠)、ニューブラッド(大柄ドット)等々が確立されているようです。

③コンセントリック

カロリナコンセントリックもある意味モルフなのかもしれません。背甲が明るく渦巻模様がハッキリしたタイプは、同様の血統(小さな違いから大きな違いへ)を選別して作出されたと言っても過言ではないかもしれませんね。

 

◇モルフの評価

個体を見てどう感じるかが一番だと思います。新しく作出されたモルフは高額になりますが、その表現型(体色・模様・柄等)が好きか嫌いかが大事だと思います。また、小さな違いを見つけ大きな違いに結び付ける自分のオリジナルの作出も挑戦してみたいですね。

 

◇余談①

中国でモルフの作出が早いのは?って思った事ありませんか?アカミミガメのモルフも毎年のように新しいモルフが誕生していました。これは、飼育方法に理由があるようです。高目の温度で水流を作り広い環境で沢山の給餌を行う、この結果3年程度で繁殖に至らせるようです。そして、小さな違いを見抜く力も忘れてはならないと思います。小さな違いを掛け合わせて大きな違いに発展させる。

また、ビジネス(趣味でない)として捉えた場合、新しく作出されたモルフは高額で取引されるので、モルフを作出することに沢山のエネルギーが注がれています。(誰も持っていない個体って、やっぱり欲しくなりますよね)

 

◇余談②

テラピンのチズガメのハイブリッドじゃないかと思われる方々もいると思います。現在は、中国では、ハイブリッドの方が高額で取引されているようで、日本に輸入される事はないと思います。

 

◇結論

自分が好きか嫌いかを中心に考えて欲しいですね。自分が実物の生体を見て、「気に入る」、「欲しい」、「飼ってみたい」と思わせる・思えるかどうかだと思います。誰かに何か言われる事なんか気にして欲しくないです。そして、小さな違いを大事にして、自分の理想の個体を作出して欲しいですね。また、見る事だけで満足するのも人それぞれのスタイルだと思います。