ダイヤモンドバックテラピン = キスイガメ | カメカメ日記(DBT:オルナータ、カロリナ、テキサス、クラウン)

カメカメ日記(DBT:オルナータ、カロリナ、テキサス、クラウン)

亀を飼育しだして22年経過しました。飼育している記録を日記として綴っていきます。
※ブログの画像は転載禁止

ダイヤモンドバックテラピン = キスイガメ

 

ダイヤモンドバックテラピンは汽水域に生息する亀です。昔輸入されたワイルド個体は状態が良くなく長期飼育が難しい種として認識されていました。恐らく水質合わせにも問題があったのではないかと思います。

 

キスイガメは淡水で飼育可能なのか・・・?回答はYesでありNoだと思います。

 

成体で輸入されたワイルド個体は、上手に汽水を作らないと甲羅がボロボロと剥がれてきたり、皮膚病になるようです。うちにも2頭ワイルド成体がいますが、淡水になれるまでに甲羅の欠落や皮膚病になることがありました。この事例から考えると汽水での飼育がお勧めです。

 

ベビーで入荷された生体はどうか?はい、淡水で飼育可能です。養殖されている環境はわかりませんが、日本に着いた時から淡水飼育されています。淡水で立派な生体まで育成可能です。

 

では、汽水は不要なのか・・・・。不要ではないと思います。調子を崩した時や、発情を促す時、甲羅に本来の発色をさせたい時、皮膚病が疑われる時などは、一時的にでも薄い汽水で飼育した方が調子が良くなります。

 

特に「発情」から「交尾」のタイミングでは、塩分による刺激がかなり有効に思います。淡水環境と塩分刺激のある環境を並べて飼育している訳ではないので、断言はできませんが、汽水にすることは良い刺激になるようです。

 

また、皮膚については、汽水にすることよりも乾燥と日光浴の方が効果があるように思います。日常的(週に1回程度)に乾燥と日光浴をさせていれば、皮膚病になるようなことはないと思います。

 

また、ベビーの時に顔や尻尾周りに「水カビ」のような綿のような物が付着することがありますが、水を循環させ、高温(水温30度)、ホットスポット(身体を乾かせる環境)を作れれば、すぐに直ります。この時も少量の塩も有効に働きます。

 

汽水という特殊な環境に生息する唯一の亀です。本来の生息環境を知ることで、どのような時にどなような対応が必要なのか考えることが大事な気がします。