時代は動いている ※結構長文かも? | カメカメ日記(DBT:オルナータ、カロリナ、テキサス、クラウン)

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亀を飼育しだして22年経過しました。飼育している記録を日記として綴っていきます。
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時代は動いている ※結構長文かも?

 

昔、今から30年以上前、爬虫類・両生類の飼育という趣味は、一部のマニアの趣味でした。その頃はショップも数少なく、名物のオヤジさん的な方がいらっしゃり、「買わせてもらう」って感じで、「お客さま」ですなんて態度だと、出入り禁止にさえなっていたようです。飼育技術は高かったかもしれませんが、「知らない」ことが多過ぎて、飼うというより、生かしておくという感じでした。

 

昔は、ホシガメの甲羅はボコツクのが良とされていた時代もありました。その後、野生での写真などが出回り、ボコツキがない甲羅が本当の姿であると認知されるまでは、当たり前になっていた時もあります。

 

時は少し流れ、当時のショップのオヤジさん、マニアの探究心のおかげで、「繁殖」とういう声が聞こえるようになってきました。観察眼と探究心の賜物で、「生かしておく」から「飼育する」へと変革していったのです。そして、健康に飼育し、環境に慣れることで、交尾から産卵、そして孵化にたどりつけるようになったのです。

 

2001年にぶりくら、その前にHBMがイベントとして開催されるようになりました。このイベントは国内繁殖生体の発表会と販売会という形で始まっています。今も当時の想いそのままに継続されて実施されているイベントです。

 

確か2013年(間違いだったらごめんなさい)に動物愛護法の改正があり、販売者の業登録と対面販売の義務化が公布されました。この後から各地での爬虫類両生類のイベント(展示販売会)が盛んに実施されるようになり、2017年では、毎月どこかでイベントが実施されるようになりました。

 

時を同じくして、飼育関係の器具の発展もあり、飼育者の繁殖事例も増えてきました。「え?、あの種を繁殖した人がいるの!」なんて会話も聞くようになりました。

 

現在は、多くの方が飼育するなら、「将来繁殖できたら良いなと思います」と言われます。イベントで話しをしても、生体の雌雄を聞かれたり、オスなら、メスならと言われる方が増えています。(オス同士だと喧嘩することも)

 

先人の方のノウハウの継承、飼育設備の発展、生体の知名度の向上など、いくつもの要素が重なり、繁殖ということが、より身近になっています。

 

今現在のショップと飼育者の関係は、どのように変わってきてるでしょうか?全てが同じではないですが、ショップへは気軽に入れるようになり、どこの専門店に行っても飼育の基本を教えてくれます。昔みたいに、「買わせてもらってる」という感じはありません。

 

では、ブリーダー(繁殖経験者)とショップの関係は?繁殖生体が少ないうちは、馴染みのショップに持って行き、餌と交換したり、生体購入時に値引きをしてもらっていました。だんだんと繁殖生体が増えてくると、「あの生体を持って行ったのに、忘れられている・・・。」なんてことも。なんかなぁなぁで良い関係とは言えないなって思いが。(※全てのショップが同じじゃないです)

 

HBMやとんぶり市への出展者が増え、ブラックアウトにまでブリーダーが出展するようになったひとつの原因かもしれません。(多くの方が似た想いだったのかも)もうひとつの出展動機は、自分が繁殖した生体を自分で相手の顔を見て託したいこともあります。(こっちの方が大きいかな)

 

爬虫類・両生類の飼育・繁殖ということが、昔と比べたら、より多くの人が実践しています。ショップ、飼育者、ブリーダーとの関係も、それぞれの考え方で変わってきていると思います。時代の流れと言えばそれまでですが、お互いにお互いの立場を考えて、より良い関係を築いていきたいものです。