元上司と私は、頻繁に食事に行きました。

私から誘ったことはありません。

あ、正確には、一度、2軒目を誘って断られたことがありますが。

 

いつも、彼女から誘われます。

数日前に誘われることもあれば、急な時もあります。

急な時は、2時間後とか。

数日前に約束していても、直前まで詳細の連絡がなく、

そのままキャンセルのときもありました。

私の仕事は、時間が不規則なので、昼食がいつとれるかわかりませんでした。

夕方、昼食をとってすぐに、食事に誘われて、

苦手な料理を無理矢理食べたこともあります。

行ってみたら、知らない人たちとの会食だったこともあります。

でも、どんなタイミングでも、どんな体調でも、私は、断ったことがありませんでした。

(親知らずを抜いた日も急に会食に誘われて、禁止されているお酒も飲みました笑)

彼女からの食事の誘いに備えて、平日に予定は入れないようにしていたし、

急な彼女からの誘いのため、夫君との約束を反故にしたことは数え切れません。

私にとっては、彼女との食事は、それくらい大事なものでした。

何をおいても、優先すべきものでした。

 

なぜなら、そこで食事をして、お酒を飲んで、酔って、

酔っぱらった上で話すことが楽しかったし、そこが

仕事以外で、友人のように繋がれる唯一の場所だからです。

私は、その場所があるから、彼女の隣にいれると思っていたし、

彼女も、その場所を大事にしていると思っていました。

 

でも、違うんですよね。

相手の都合を考えずに誘う相手が大事な存在なわけないのです。

食べることが大好きな彼女にとって、私は、

好きなお店行くときに、連れて行くだけの存在。

ほめてくれるし、嫌なことは言わないし、そこそこ、楽しませてくれる。

そして、いつ誘っても、絶対断らない

連れて行くのに悪くない存在だったわけです。

 

自分が大事に思っているからと言って、

同じように相手も大事に思ってくれてるとは限らない。

そんな当たり前のことが、当時の私にはわかりませんでした。

本当は、自分の都合が軽視されていることくらいはわかっていたはずです。

気を遣わずに、彼女のお腹が減ったタイミングで誘える便利なだけの存在なのに

自分が軽視されていることを認められなかったのです。

相手の時間を大事に思わない人は、相手の存在を大事には思いません。

時間って、本当に大事なものなので。

 

この食事は、ずっと続きます。会社を辞めるまで。

でも、彼女はしばらくすると、体調のために、お酒を止めてしまいます。

私は、大事な時間が、少し薄れたような気がしてました・・・。