私には競馬の師匠と勝手に呼んでいる方が3人いる。
そのうちのおひとりで、私をAmebaに誘ってくれた座敷わら子さんの26日朝のブログ(馬と華)を見て凍りついた。
「ずーっとずーっとずーっと応援してきた
ラブバレットさん
2コーナーで故障発生
正式発表がないのです
でも・・
とても悲しい」
まさか、そんな⁉︎
慌てて岩手競馬公式ホームページを開いた↓
公式ホームページのお知らせには、
いちばん見たくない言葉が書かれていた。
予後不良…回復見込みがない馬体故障した競走馬を薬で安楽死措置すること。
競走馬は約500キロもある。身体を3本足では支えられないのだ…。
辛かったがラブバレット最後のレースとなった水沢競馬場5月25日第12レーススプリント特別のLive映像を見た。
ラブバレットの身体が傾き、山本聡哉騎手の姿も馬上から見えなくなるところで、画像は先頭馬群に移っていった…。
岩手競馬から、山本聡哉騎手の状況についてのお知らせはまだ出ていない。
どうか、ご無事でありますように。
まだ信じらない、信じたくない。
私が初めてラブバレットを見たのは、
水沢競馬場2016年7月3日メインレース栗駒賞だった。
最後の直線、人馬一体の迫力がスタンドを沸かせた。
初めてのレース撮影。あまりのスピードに
1着のラブバレットは何とかギリギリ画面左手に収まった(ハナが切れてしまった)。
何と伸びやかな肢体だろう、と惚れ惚れした。
馬が走る姿はこの世で1番美しいもののひとつだと思う。
↓その日の岩手競馬公式ホームページより
ラブバレットの闘志溢れる美しさ、山本聡哉騎手の見事な騎乗フォーム、プロの写真は素晴らしい!
↑山本聡哉騎手の勝利コメントにも余裕がある。この年から四連覇している(上記経歴参照)。
栗駒賞のレース前には、山本聡哉騎手の通算1000勝記念セレモニーも行われた。
座敷わら子さんとは、この日の岩手競馬主催のレディースデー競馬教室イベントで出会った。
(それについては別の機会に書くつもりだ)
イベント終了後に山本騎手セレモニーを一緒に見た。
座敷わら子さんは山本聡哉騎手とラブバレットを応援している、とさりげなく語った。
栗駒賞もこのコンビなら間違いない、という言葉には熱い想いがこもっていると感じた。
結果は見事に的中した。
だが私の方は不慣れな競馬場でアタフタ舞い上がり、この時に馬券を買ったかどうかすら記憶にない。
いつのレースかは忘れたが、
ラブバレット単勝100円買いして、換金したら110円が転がり出た。
つまりオッズは1.1倍だったということ。
それからは、ラブバレットは必ず買い(いつも100円だが)、
当たりも外れも記念馬券にした。↓
↓競馬場には無料の「ファンブック」があり、競馬場案内、レース予定、騎手(ジョッキー)紹介、馬券の買い方、前年の岩手競馬年度代表馬、優秀馬が載っている。ラブバレットは常連で表紙も飾った。
↓座敷わら子師匠から頂いた、岩手競馬特製クリアファイル。形状が袋状なので、中身が落ちる心配がない。
ラブバレットは今年10歳。
ここ2年ほど勝ち鞍は減ったが、2、3着に入りまだまだ健在だった。
岩手競馬はコロナ前から色々問題があり開催中止で存続さえ心配された。
そんな中、ラブバレットは中央(JRA)や他の地方競馬にも果敢に挑み、
ずっと変わらず「岩手競馬の顔=スターホース」だった。
その姿を「岩手の雄」と讃えられた。
水沢競馬場は北上川沿いにあり、春は美しい桜並木がレースと共に眺められる。
ラブバレットは水沢(奥州)で散っていった。
最後まで果敢に前進していった勇姿を忘れない。