漫画、アニメというはものは、もの心ついた頃からずっと好きだ。
何度か「のめり込んで」いる作品があった。
今時の表現だと《沼》というのだろう。
まだ腐女子どころかオタクという言葉もない頃から「自分は2.5次元人間だなぁ」と思っていた。


『黒執事』…存在はワイドショーの実写映画の告知で知った。
その頃は諸事情で持っているほとんどのコミックを手放し、テレビ自体もチラッと見る程度だった。
漫画やアニメから1番離れていた時期だった。
※だが、もし実写主演がGacktとhydeなら間違いなく映画も観て、
漫画『黒執事』ワールドに誘われていただろう(笑)。(まぁ彼らは既に映画「ムーンチャイルド」に主演したから2作目はなかっただろうが…)

ヨーロッパ・貴族・近世・主従関係・美形揃い
…『ベルばら』好きだった私が飛びつきそうなワードが並ぶのに、あえて「目を逸らしていた」(上記理由により)。

ところが、とうとう「悪魔で執事」のセバスチャン・ミカエリスに魅入られてしまった。
去年12月にGyaO無料配信アニメ『黒執事Ⅰ』を観たのが始まり。
予想どおり、いや予想以上に美しいキャラクター達(しかも声も素敵!)。面白いストーリー展開。主題歌もいい。

ネット検索で原作の枢やな先生のイラストを見ると、本当に綺麗。
(これは絶対原作も買わなくては!)と思った。

すると1月になり、まるでどうぞご覧あれ、とばかりに
《Amebaマンガ期間限定
『黒執事』
連載15周年&電子書籍化記念全巻無料配信》
おお!何とありがたい!

毎日、時間があれば読み続けていた。
読めば読むほど面白い。
最初の軽妙なストーリーから、次第に心抉るような深い人間の心の闇模様に展開していくのだが、ところどころにクスッと笑わせる場面を差し込んでいる。
美しくて見入ってしまうカットもあれば、動画かと思うような躍動感あるカット割りもある。

何よりセバスチャン・ミカエリスの美しさ。時々見せる悪魔の本性。ゾクゾクさせられる。
そして美少年の(シエル)坊ちゃん。最初は生意気で小賢しい印象だった。
しかし凄惨な過去から立ち上がり毅然と生きる姿は気高く、悪魔セバスチャンが召喚されるのも魂を食べたくなるのも納得する。
(…いや、食べて貰っては困る。今やセバスチャンと同じくらい坊ちゃんも好きなキャラクターだ。難しいだろうが何とか生きていてほしい。)

無料配信終了後、勿論電子書籍購入を考えたが、紙だとどんな感じなんだろう、と気になった。
紙世代としては先ずはコミックで揃えてみたい、電子書籍はそれから、と思ったのだ(Amebaマンガさんごめんなさい)。
「アニメイト店舗でコミックを購入すれば栞プレゼント」という企画があると知った。
買いに行きたいが遠距離と大雪に阻まれ、仕方なく近場の書店で普通に購入した。
表紙を外すと表紙のパロディになっているコミックの仕掛けが1粒で2度美味しい。
作者のサービス精神がうれしい。
綺麗なコミックの状態をキープしたくて読む前に必ず手洗いしている(笑)。

たたみかけるように《BS日テレ『黒執事Ⅰ』放映》開始。Ⅰは既にDVDも買ったのに、録画して毎週観ている。
DVDに付いてきた設定イラスト集も本当に綺麗。各制作担当者のコメント集からもこの作品への意気込みが伝わる。10年以上経っても鑑賞に耐えうる作品なのはそうした全てのスタッフの想いと技術があってのことだろう。

コミック読み始めの頃、各キャラクターのセリフがアニメ声優さんで再生されていた。
私の黒執事脳内メディアミックスに自分でも笑った。

この常軌を逸脱しているのめり込み具合、自覚はあるがやめられないとまらない。
私はテンションが上がり過ぎると文章表現が出来ない。
今まで、何度も(主に馬関係でも)タイムリーにブログ更新出来なかったし(藤田菜七子が勝った、アーモンドアイが勝った、etc)、今回の黒執事もそうだ。
しかし1度書けば、今度は堰を切ったように立て続けに書くようになるかもしれない。

「黒執事、良い。実に良いものだー(良いものだー、ヨイモノダー)←エコー」
↑…アニメ黒執事Ⅱの中で蜘蛛執事クロード・フォースタスが、シエル坊ちゃんの魂にウットリして窓を開けて叫ぶシーンを観て(クロード、変態)と思ったが、
私もお仲間だ(笑)。
(「気色悪いですね」とセバスチャンに眉をひそめて言われそうだ。)

あぁ、これで希少なブログフォロワーさんは、ドン引きして蜘蛛の子を散らすように(笑)みんないなくなるかもしれない。

でも、本来の姿になった私の心はもう偽れない。
「何度でも言おう。黒執事、実に良いものだ。」


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