長年の疑問(?)の一つに、
「統合失調症を患うと、他の病気にかかりにくい」
というものがあります。
学生時代から、病棟時代まで
何度となく聞いた言葉です。
すべての病気にかかりにくいわけでなくて、
リウマチなどの免疫性の病気や、
癌や脳卒中などの、全身性の大きな病気に
なりにくい、と言われているそうです。
もちろん、全員じゃなくて
あくまで相対的に見て、ということなんですが。
統合失調症があると、大きな病気にかからない、なんて
全く理由がわからないものの、
医療者の間では、
「多分そうだよね」
という認識があるような気がします。
特に、リウマチの方は顕著で、
非統合失調症の人と比べると、
リウマチ罹患率は、1/4にも下がるそうです。
もちろんその理由は未だ解明されていないのですが、
一説に免疫機能に理由があると言われてます。
ああ、やっぱり。
統合失調症は症状こそ精神に出ますが、
病気としては体の病気なんだな、と思いました。
決して、気が弱いとか、心が理由で発症するんではないと。
大きな意味では、体の病気と全く変わらないと思います。
そういう意識があるのとないのとでは大きな違いが
あると思います。
これから、周りの人に説明するときは
これを使おう、と思いました。
「発症の機序は、体の病気となにも変わらないんだよ」
って。
それに、
癌や血管障害になりにくいのが純粋に嬉しいなあ。
そう遠くない未来、その理由も解明されるのでしょうね。