私たち家族をいつも悩ませている言葉があります。
それは、「寛解」。
発症したての頃は、姉はともかく私たち家族は、
「完治」という言葉が欲しかったのです。
「あの時は病気になったけど、今はもう治ったもんね」
そんな会話がすぐに出来ると思っていたのです。
すぐに過去の笑い話にできる・・そう思っていたのです。
ところが実際には違いました。
ドクターに言われた、
「完治はありません」
という言葉の重みは、計り知れません。
まるで烙印を押された・・そんなふうに感じたものでした。
家族に統合失調症の患者がいる、
そのことで、私たち家族は試され続けています。
「完治はないけど、寛解を目指せばいい」
と言われても、納得できませんでした。
どうしても「完治」という言葉が欲しい時があったのです。
姉(義姉)の母は特にそうでした。
なんだか怪しげな治療者を名乗る人のところに相談に行ったこともあります。
いまは、、、といえば、
「こういう姉もいいのでは」
と思える時が増えてきました。
それでも、「完治」という言葉を耳にすると、
今でも胸が痛くなります。。。