ジンズ TR-X 続編 | +glasS(トグラス)

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メガネ業界で15年以上の経験を持つkozoが
いろんな視点からメガネについて語ります。

昨日は、妻にねだられて


ドコモのタブレットを買ってしまった


ご存知押しに弱いトグラスのkozoです。




先日書いた、ジンズのTR-Xの記事が好評だったのでニコニコ


もう少しTR素材について書いてみたいと思います。





もともと、このTR-90という素材は


メガネ用に開発されたものではありません。




ネットで調べるといろいろと出てくると思いますが


もともとはカテーテルなど医療用具としてスイスのEMS社が開発したものです。




そしてこの素材は、もう10年以上前からメガネに使われていたのですよ。




ちょうどその頃の韓国では、セルのメガネ工場が価格競争のため


中国に進出したり、倒産したりしていたようで、


そのひとつの選択として、セルでメガネを作っていた工場が、TR素材を使った工場に


蔵がえしていったそうです。


そして、フレーム1本まるごとTR素材で作られるようになったのですが


まだまだ日本では安売りや作りの悪さ、加工の難しさなどがあり、目をつけるひとは


少なかったようです。





もちろん、当時、日本でもこの素材は一部で使われていました。


それはフレーム1本ということではなく、部品としてや、サングラスとして。


当時のG-SHOCKのサングラスなどは、この素材が使われていましたが


認知度は非常に低いものでした。




部品としては、イワキさんのアイメトリックスの一部や


スイスフレックスの部品、カムロさんのテンプル部分など


いろいろ使われていたようです。




その後、1本まるごとTR素材を使ったフレームは安売り店で取り扱いが増え


売れていきます。



そこに目をつけたのがジンズさんでしょうかね?





4億円もの宣伝費を投入し、エアフレームとしてのブランディングがはじまります。




見事にヒット




最近発売されたエアフレームαにつながります。




このフレームに使われている素材、TR-Xは


メガネのために開発された素材というところが大きく違います。




もともとTR素材というのは医療用具として開発されたもの。


実をいうと


TR-数字


というように


TR-90のほかに、TR素材は存在します。




TRのあとの数字が大きいほど、新しく開発されたものらしいです。




それとTR素材といっても


リサイクルのTR素材も存在します。



それは一旦使われたTR素材を崩して、また再利用したもので


透明度や、柔軟性も、どんどんリサイクルの回数が増えるほど悪くなっていきます。



安売りのメガネ屋さんで扱っているTRのメガネは、このフレームの可能性もあります。




ただ、一般の人がみても分からないでしょうね、たぶん。




今日はジンズのTR-X素材を掘り下げてみましたよ。




では、皆様のメガネライフが良いものとなりますように!



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