テレビ番組のロケで熊野古道を歩いた。

9年前、熊野が世界遺産に認定されたときの記念コンサート以来。

でも9年前は那智の滝のところでコンサートをしたのだけど、

熊野古道をしっかり歩くことまではしていなかった。

今回、短い時間ではあったけどよりしっかり味わうことができた。

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森はとても静かで、きっと大昔とこの空気は変わらないのだろう。

鳥の声、せせらぎの音、それに重なる自分の吐息と足音。

古道を一歩一歩踏みしめて昔の人はなにを思ったのだろう・・・。


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静かで気持ちのいい時間が過ぎて行く。


神倉神社のかなり急な石段を登り、ご神体のごとびき岩まで行ったり、

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居合わせた参拝者たちと岩に身を委ねてみた。

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速玉大社では古神宝の蒔絵手箱を目の前で拝見させてもらったり。

那智大社では、ご神体である那智の滝はもちろん、那智参詣曼荼羅図や

古神像も目の前で観せていただいた。

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これらは通常はなかなか一目にさらされることはないものだから、

とてもありがたい。


実りの多い旅だった。


日本は古くから自然崇拝をしてきた。

そして、その意識がもう少し具体的な神の意識へとリンクしていった。

これはとても自然なことだ。

「宗教」というよりももっと当たり前な、

自然にはかなわないからこその敬意や怯え、愛情などの意識の象徴ともいえる。

それさえ大切に出来ていればいい。

山には山の、海には海の、木々や岩にもそれぞれに神が宿っているように、


人間の心の中にも神が宿っている、というのはとても自然なこころのありようなのだから、宗教である必要もないのかもしれない。

ただ指標としてなにかを拠り所としたくなるのも人間。

それでより、神の意識が濃くなって行くのだろう。


以前からそんなことを考えたりするのが好きだったけど、

こういうところに来るとより一層、昔の人の想いも重なりやすくなる感じもする。



TOGI