規則や法律は集団社会で生きるには守らなければならないことだが何もかも白黒つけていくと頭がおかしくなる。
日本の古典の色は世界に誇れる中間色の種類と名前があり、このあたりが民族の寛容さを醸し出していると考えている。
先日、有名な名家の仕分け鑑定調査等を行い一つの箱を見つけた。
日本の軍艦の走りでもある軍艦富士の葉書箱である。
箱も貴重なものではあるがその中にあった手紙に鳥肌が立った。
内容を公開することはできないが、正に善悪を決めつける不幸と中道の幸福が書かれた内容であり、およそ軍事郵便等の消息日記的なものとは明らかに違っていた。
およそ百年経った今、白黒、善悪の言葉を盾に攻撃している野党を中心とした政治家がたくさんいるが、どこを見まわしても聖人など存在する筈もなく自分の首を自分が締めているように思える。
日本の中間色・・
これは優柔不断ではなく民族の寛容さであり、原色にはない優しさでもある。
大正四年の軍艦富士の筥に入っていた日本・・
改めて大切にしていきたいなと考える。