50代の腰痛が10分でスッキリ

奇跡の亀龍気功(かめりゅうきこう)

 

すっかり更新をご無沙汰してしまいました。

実父の介護に没頭してました。

 

今日は認知症の薬・ドネペジル(アリセプトとも呼ばれています)について書きます。

 

あくまでも私の父の場合です。エビデンス(証拠)は一人だけ。

認知症のご家族を持つ方は、かかりつけ医とよく相談してくださいね。

 

 

父が通っていた内科医から「認知症の検査をしたほうがいい」

と進められたのは去年の春。

 

認知症の検査をするのは、思いのほか大変でした。

MRIや高次脳機能検査など、診断を下すまでに受ける項目が多いのです。

ガン検査より手間がかかりました。

大きな病院に父を数回連れて行くのですが、

相手は認知症。

痛みもなく、具合も悪くもないのに、

なんで早朝から病院へ行かなければならないのか?

注射から検査やら受けなければならないのか?

父にはそれが理解できない。

 

だから病院に行きたがらない。

私が早朝から自宅の用事を済ませて、自転車で1時間かけて実家へ行って、

ご機嫌斜めな父をなだめて、褒めて、朝食を準備して身支度を手伝って、

午前中の病院の予約時間に間に合うように家を出るのが困難でした。

 

病院についてからも長い待ち時間に腹を立てる父。

私があまりに大変で一度は断念したほどでした・・・。

 

しかし放置していても物忘れの頻度は増すばかりなので、

病院へ通院回数を減らして検査できないか掛け合いました。

 

幸い病院の協力があって、なんとか検査をクリア!

「アルツハイマー型認知症の軽症〜中等症ですね」

 

となりました。

衰えている脳の神経物質を多くする薬、

ドネペジルを処方です。

 

ところが服用はじめて4ヶ月で、

父はぼうこう癌になりました。

(ドネペジルと癌の因果関係はわかりません)

 

調べるとドネペジルには

食欲不振やふらつき、下痢、興奮や不眠などなど、かなり多くの副作用がありました。

 

癌治療にあたって、少しでもリスクは削りたい。

主治医に服用の中断を相談すると。

「ドネペジルは1ヶ月くらい服用しなくても、あまり変化ありませんからいいですよ」

 

とあっさり了承されました。

 

退院後、父の通院が難しいので訪問医に自宅へ来てもらうようにしました。

新しい訪問医からも

「僕の経験から、この薬の効果はあんまり・・・・。」

 

との見解です。

ネットで調べても、医師に聞いても

ドネペジルで認知症を治すことはできません。

進行を遅せることが期待できる

・・・・それだけのようです。

 

しかも、もともと短気な父はドネペジルの副作用で怒りが抑えられず、

介護が大変になるばかりでした。

肝心な認知症は、短期記憶の衰えが増えて悪化です。

 

ぼうこう癌の手術後、麻酔が覚めて動けるようになると、

父は全身に管が通った状態なのに、自宅に戻りたがって病院で大暴れしたようです。

看護師三人がかりで止めても興奮が止まないので、薬を打たれて眠た父は病室から出されてナースステーションの横で拘束されました。

 

看護師からも担当医からも私に電話が入ります。

「もしも術後の経過が悪く入院が長引くようなら、家族に付き添ってもらいます」

 

と言われてヒヤヒヤ。

 

幸い順調に退院できましたが、

認知症と癌のダブルパンチがどうなるのかよくわかりました。

 

↑天気の良い日は散歩がんばってます。

 

今では父にとって娘の名前は「あんた」です。

急に脳のシナプスがつながって、

「なんだぁ〜サトかぁ〜」

と呼ばれる日もあります。

 

今後も訪問医の判断で、

父に認知症の薬は処方されないことになりました。

 

あの大変な検査なんだったの〜っ!?

脱力。