傍聴して印象的だったこと、とりあえず網羅的に書きます。


市長のスタンス。

京都市職員の犯罪や不祥事について、「最高責任者として謝罪」「構造的改革、解体的出直しをします」「現場は崩壊的」

ーーというものでした。


結局、自分がこの10年間に犯罪や不祥事を拡大させてきた責任については触れませんでした。


各党の質疑の特徴。


なぜ、こんなにも市職員に犯罪・不祥事が多いのか?という点がもっとも最大の焦点であったわけですが、そこに言及しようとしたのは日本共産党と自民党だけでした。


しかし、自民党は同和選考採用が全面的にだめだったような発言をしたり、同和選考採用が役に立ったという面をいったり、いったい何が言いたいのか最終的にはわかりにくく、問題の中心である部落解放同盟と同列に全解連を非難していることだけはわかりました。しかし、事例は一切しめされず、不誠実な論戦でした。


その象徴的な発言は、青木よしお氏の発言。膿をだしきれと追及するものの、「その膿とは何かはっきり言え」と野次が飛んだのに対して「それをはっきりいったらあかんのや。市長はよく知っている」と結局追及しきれなかった点。


一方の共産党は、京都市長が部落解放同盟に所属する職員を特別扱いし、いくら横領事件や暴力事件を頻発させても、繰り返し甘い対応をしてきた実態を告発。京都市が「被害者の職員が退職して調査ができない」としていた事件についても、共産党がその退職者に独自に聞き取り調査し、きわめて深刻な暴力事件がおこっていたことを明らかにしました。


そして、自民党と共産党の結論の決定的な違いは、自民党が「市長訓示をきちんと聞かなかった市の幹部が悪い」として市長を免罪しているのに対して、共産党は明確に市長が深く係わっており、市長の責任こそ重大と追及していた点。


ちなみに、民主党と公明党は、「局長は現場にいったのか」「服務規律について目標をわかりやすくもってはどうか」など、実に表面的な質問に終始。無所属の村山氏の発言にも失望しました。村山氏は「不祥事が噴出しているのは、前に向っていっている証拠」と桝本市長を評価。これまで市長が不祥事犯罪の起きる土壌を拡大してきた問題に一切言及はありませんでした。


共産党せのお市議が、家庭ごみ有料化を実施の条件として与党の皆さんが採択した「13の付帯決議」に「服務規律の徹底」があることを指摘し、このように服務規律がまったく守られる見通しのないもとで有料化を強行すれば与党の皆さんの責任も問われるーーと痛快な指摘をしました。傍聴席からあつい拍手が起こりました。


私は、傍聴からかえってから、地元でこの議会の様子を宣伝カーで訴えてまわりました。立ち止まって熱心に話しを聞いてくださる方もいて、宣伝してよかったです。