前回投稿の市政出前トークの続きです。


京都市/燃やすことは必ずしも温暖化につながらない?


京都市よりも詳しいと思えるような方も質問にたたれました。

ごみの焼却量と焼却率が書かれていないかぎりは、どんな施策をとろうと地球温暖化対策として市民に理解を得ることはできないと指摘されました。リサイクルを促進してこそ、焼却にまわる量が減るのではないか、と積極的な提案をされました。


これに対し、京都市は、「必ずしも燃やさないことが地球温暖化につながるとはいえない。アルミはかなりリサイクルが有効だが、ペットボトルはリサイクルよりも新しいペットボトルを作るほうがエネルギーが少なくてすむ」と焼却は悪くないと説明しました。


この説明はひどいのではないかと思い、私は「京都市ではペットボトルを収集しながら、ペットボトルのリサイクルを否定するのは筋がとおらないのではないか」との疑問をぶつけました。京都市はペットボトル収集を有効と考えているのか有効でないと考えているのか・・・質問にはご回答いただけませんでした。


温暖化ガス排出を減らす意欲が本当にあるのか?疑問

さて、温暖化防止というなら、この数値目標は低いのではないか?との質問があったことは、前回紹介しました。これに加えて、具体的な数値を教えてほしいという質問がだされました。京都市の計算では、家庭ごみ有料化でゴミがへって7万2千トンの二酸化炭素の排出が減るそうです。これは京都市の設定した目標の10%削減の一割に相当する量だそうです。しかし、そのことは説明資料には記載されていませんでした。結局、市民を啓発するつもりもないということでしょうか?質問をされた方は、こんな低い目標ではなく、分別をしてもっと大胆なごみ減量にとりくむべきだと指摘されていました。


なぜ、混合収集にこだわるのか?ちゃんとした分別収集を!

私からは、かん・びん・ペットボトルの混合収集はやめて、きちんと分別すべきと提案をさせていただきました。これに対して京都市は、「スペースがない」「収集に無駄なエネルギーを使う」「完全には分別されず結局あとからもう一度分別するので意味がない」と分別をしない三つの理由を説明しました。京都ではいっしょくたに混合収集したものを、高性能な機械で分別するからそっちのほうがいいのとこと。しかし、これこそが市民のゴミへの意識を低下させていると思うのですが・・・。


「リユース(再利用)」は大事というものの・・・

京都市のごみ減量推進委員としていたとき、京都市から耳にたこができるくらい「リターナブル瓶」回収にご協力を・・・といわれましたが、その精神と反するのではないか?とも質問させてもらいました。これに対して京都市は、「混合収集しているのはワンウェイの瓶であって、リターナブル瓶ではありません」「リターナブル瓶は別途収集しています」と答えました。しかし、混合収集されることによってリターナブル瓶が普通に資源ごみとして出されてしまっている現状をどう考えているのか?京都市のゴミ行政には疑問だらけです。


コミュニティー回収を奨励しながら、自らは分別を拒否

ちなみに、京都市の「コミュニティー回収制度」によって缶・瓶や古新聞などを町内会などで回収することに助成金をだす制度を必死でアピールしています。混合収集を正当化し、「スペースがない」「収集に無駄なエネルギーを使う」「完全には分別されず結局あとからもう一度分別するので意味がない」と分別収集の強化を否定している京都市が、分別を奨励するというもの非常にわかりにくいはなしです。結局はめんどくさいということでしょうか?


不法投棄監視強化について

「タクシーに監視をさせるというが、タクシーが運転ではなく不法投棄に関心をむけると交通事故の原因になるのではないか」と参加者から指摘がありましたが、時間切れか、回答不能かわかりませんが、答えはありませんでした。


大型ゴミ

大型ゴミの有料化で不法投棄が増えているが、収集が無料だった時代には、収集場所に京都市がとりくにるまでに、ほしい人はその大型ゴミを引き取りリユースが成り立っていたとよく聞くので、再びそのようにしてはどうかと京都市に質問してみた。しかし、これについては、時間切れか、どうかわかりませんが、回答いただけませんでした。


予算配分について

有料化によって手数料収入が増えるとしてその使途が資料に掲載されているが、そもそもこれは有料化しなくても京都市の予算内でおこなうべきものではないのか?と質問しました。が、答えはありませんでした。