京都ヘルパーネット の学習会に参加。

70名以上の参加者のみなさんとともにとても楽しい時間をすごさせていただきました。


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講師の方は、学徒出陣で同級生が戦場へ送り出される中、医学部生ということで徴兵を延期され、ぎりぎり戦争にいかずにすんだそうです。


「惨めで無意味な戦争」で多くの命が失われた、そうした苦労を潜り抜けてきたのが現在介護の対象となっているお年寄りの皆さんです・・・先生の言葉にはユーモアの中にも重たさがありました。西陣出身の先生、西陣の人々の戦後の苦労も語られました。


モノが乏しかった時代・・・どうして、隣近所と味噌やしょうゆの貸し借りができたのか。それはみんな貧乏で、貸してほしいと頼んできた隣人の気持ちがよくわかったから。今はものがあふれているのに、みんなばらばら。自分さえよければ・・・となっている。そのばらばらをつなぎ合わせるのがヘルパーの仕事。人生の道案内のようなもの。


先生は、ヘルパーの皆さんの仕事の日常の出来事を例に出しながら、ヘルパーの仕事がいかに「人」を大切にする仕事かを語れていました。


医者ー看護士ー介護ー家族

これが横ではなく、縦の関係になっている日本社会はおかしいと指摘し、本来、すべて患者にかかわっていて一つのチームでなければならない、横のつながりでなければならないと熱く語られていました。


私は、母も妻も介護にかかわる仕事をしています。その仕事を理解するうえで、大変勉強になりました。


会場では、ヘルパーネットの委員長を長い間されてきた三輪さんの本も買わせていただきました。


「『年老いて、障害を持ち、孤独な生活に悩み、今迄、困難な生活に耐えて生きてこられた利用者の』生命と暮らしを守るためにがんばってください」とのお言葉を頂ました。


本日の講演と、三輪さんよりいただいたこと言葉を胸にしっかり刻んで、これからの活動に取り組んでいきたいと思います。