ひとみ「色々考えてみましたっ!」

松屋町「朝から溌剌としてますね。もう4db程控えめにお願い出来ますか?」

ひとみ「朝は大体元気が余ってるものでしょう!まあ、私の場合は寝ずに台本を書いていたのでナチュラルハイというか、太陽が黄色いというか」

松屋町「・・・」

ひとみ「あ、ちゃんとシャワーは浴びましたし、つまり着替えましたからね!」

松屋町「何もそんな目で見とりゃしませんが」

ひとみ「くんくん」

松屋町「ええ、臭いも大丈夫ですよ。っと言うか制作畑にどっぷりつかると、一日ぐらいじゃ何とも思わなくなりますよ。きっと」

ひとみ「ひえええ。それは、こわい。
          で、その「怖さ」程はありませんが、台本です。舞台は東京 池袋にしてみましたよ。ラジオドラマを色々勉強して、追い回される足音なんかをステレオの効果を最大限駆使する台本にしてみました!!やっぱり目に見えないシチュエーションを活かさない手はないと思うんです。このドキドキ感に食事時の消化が悪くなる事必死ですっ!」

松屋町「ああ・・・ステレオ・・・」

ひとみ「褒めてくれてもいいんですよ!」

松屋町「我が学園のスピーカーはまだモノラルなんです。まあ何処の学園もそうでしょうが」

ひとみ「左右から足音が忍び寄るドキドキ・・・ええええええうぇ!?」

松屋町「あ~あ、考えても見て下さい校長のありがたーい校内放送なんかも、モノラルでしょ?寧ろステレオ感があったら、某イケメンボイス声優等でお馴染みの「添い寝CD」みたいでキモチ悪いでしょ?」

ひとみ「確かに迫ってくる校長せんせーは怖い・・・」

松屋町「まあ、世の中には「オジサ○専科」と言ってオジサマ好きってのもいますが、さておき、今回の台本のステレオ的音響効果は書き直しにするべきでしょうね」

ひとみ「ああ、好きなテレビ番組も我慢して書いた台本が水の泡・・・よく考えればそうですよね。構内のスピーカーなんか音が悪くて鳥の巣みたいな、いつ落っこちてもおかしくない木箱が一つ・・・ああ・・・今から校長に直談判に言ってスピーカーの見直し法案を・・・いやまず生徒会か?」

松屋町「まあまあ、とりあえず台本は意見させて頂きますね。昼休みに食堂で落ち合いましょう!」

そういって、ショックに崩れ落ちた私を他所に、「ほうほう、これはwordですね」とぺらぺら読みながら松屋町先輩は人ごみに消えてゆくのでした。