長女の時から国語の勉強をどのようにしたらよいかいろいろ考えてきたことがあります。

私自身も国語がそれほど得意だった覚えはないのですが、ある時、国語問題の文章の読み方があることに気づいて、うまく攻略する方法を会得したような思い出がありました。

文章中の主題を支える言質、あるいはそれと反駁する事柄などを探し、全体としての主張を膨らませている文意を読み取るというもので、論説文などでは比較的うまく行っていたと自負しておりました。

 

長女も全く国語ができなかったので、私なりのの読み方を伝授しようとしましたが、ぽかんとしているだけ。主題すら何がなんだかわからない時には、分析など意味もないことを知りました。

長女の時には、いろいろと試行錯誤しましたが、どれがうまくいったか、結局わからずじまいでした。ちょうど2年前の今頃の時期になって、鷗友学園の過去問などをたくさん解かせている時に、自然と読めてきたのかな?とうっすら分かるようになった程度であり、国語の読解にはある程度の成長が必要なのだろうという思いが強いままです。

 

例によって、次女の国語のテキストR-29家庭学習から

向田邦子さんの名前は、私の世代には大変懐かしい。劇作家というか、テレビドラマの脚本家としても売れっ子で油の乗っていた時に悲しくも取材で訪れていた台湾の飛行機事故で急逝。

 

この随筆は、「死んだ父は筆まめな人だった。」という書き出しからはじまります。

向田氏自身が女学校1年で初めて親許を離れた時、3日をあげずに父親から手紙が届きます。そして、その手紙には、褌一つで家中を歩き回り、大酒をのみ、癇癪を起こして母や子供達に手を上げる父とは全く違う、威厳と愛情に溢れた非の打ち所のない父親がそこにあり、初めて読んだ時にはひどく驚いたとのこと。手紙は一日に二通届くこともあり、一学期中には膨大な数になったと書いてあります。しかし、向田氏が印象に残っている手紙はこれだけではありません。

 

長くなるので続き