いくつになってもあの光景が浮かんでくる

あたしの気持ちはあの頃のまま

それは最初で最後という後悔の念が

今でも心の残像として残っているからだ

 

お互いに渾名で呼び合い 

利根川のサイクリングロードを

走り抜けた

初めて会った二人は

気まずさなど感じられない

ビューティフルな時間と空間だった

 

あれから長い年月を超えて

今ここにたどり着いているあたしがいる

虹のように消えていく追憶を

いつまでも忘れないように

ひとりで杯を傾けている